日記療法で不安や緊張とうまく付き合えるようになっていく

こんにちは、ゆうびんやです。

「めざせ、日記大全」、今回は「日記療法」の紹介です。

日記療法というものをご存知でしょうか?

日記療法は神経症の治療法のひとつ「森田療法」の中に含まれる、日記を使った治療法です。

しかし、神経症はなんらかのきっかけで、わたしたちもいつなってもおかしくはありません。ある意味では私たちの日常生活と地続きになっているものです。

そんな神経症の治療に日記がどう役立つのか、その点を見ていきましょう

神経症とは

神経症とは、例えば

  • 自分の目つきがどうみられるかが怖くて、人前に出られなくなる
  • 職場に行くのが嫌でストレスがたまり、電車で倒れそうになった後、電車に乗れなくなる。
  • ガスの元栓を閉め忘れたか不安で、外に出られなくなる
  • 人前での緊張に耐えられなくなり、人前に出たり、会議に参加したりすることができなくなる。

といった症例が挙げられます。こうした症状の原因になる緊張や不安は、誰しも感じたことがあるものですが、日常生活に支障が出てしまうようなものを神経症と呼びます。

「森田療法(講談社現代新書)」の中では、強迫神経症、不安神経症、普通神経質といった類型に分けられてます。

神経症の要因

この神経質症になる大きな要因が「精神交互作用」と「ヒポコンドリー性基調」や「完璧主義」です。

まず精神交互作用とは、なんでしょうか?「森田療法(講談社現代新書)」から引用します。

「精神交互作用」とは、自分にとって不都合な心身の弱点を取り除こうと努力すればするほど、逆にそこに注意が集中し、結果としては自分に不都合な症状(神経症の症状)を引き出してしまうことをいうのである。

森田療法(講談社現代新書) No737

たとえば、人前でのスピーチで緊張してしまい、焦って頭が真っ白になってしまったとしましょう。

でも「焦るな、焦るな」と思うほど、焦っていることを感じてしまい、より頭が真っ白になってしまう、このような悪循環を精神交互作用といいます。

もちろん、こうした悪循環は誰の身にも起きることです。

この悪循環を増強するのが「ヒポコンドリー性基調」と「完璧主義」です。

「ヒポコンドリー性基調」は簡単に言えば、人一倍の心配性です。

心配性であれば、不安や緊張をより多く感じることになります。

また完璧主義は、「こうあるべきだ」という理想を絶対的な基準とします。

しかし、どうしたって人は緊張しますし、不安や焦りに襲われることもあります。

しかし、理想を絶対的な基準としてしまえば、そうした感情は認めがたいものとなり、取り除く対象となります。

こうした気質は「精神交互作用」を促進し、最終的に神経症まで至ってしまうのです。

あるがままと目的本位

ではどうすればいいのか?

まずは「あるがまま」でも大丈夫であることに気づくことです。

森田療法では、不安や緊張、焦りなど様々なネガティブな感情は、あって当然のものと考えます。

取り除く対象とは考えません。

そして、そうした感情を受け入れ、感情を持ったまま行動しても大丈夫だと気づくことが重要です。

  • 人前で声が震えても、聞いている人は全然気にしてなかった
  • 鍵を閉めたか不安でも、帰ってきたらしっかり閉まっていていた

こうした事実に気づくことが重要です。

そのための一つの方法が日記です。

日記は自分の行動を客観的に見ることができるツールです。

「あるがまま」を見やすいツールといえます。

そして、事実の積み重ねが分かるツールです。

日記で事実の積み重ねが見えてくれば、ネガティブな感情とうまく付き合えていることが実感できるようになるはずです。

また、たとえうまく付き合えていなくても、うまく付き合うためのヒントが見えてくるかもしれません。

そして「あるがまま」は、ただ感情の赴くままに行動することではないということには、注意が必要です。

感情の赴くままに行動していいなら、不安だから人前に出ないといった行動も正当化されます。

しかし、不安という感情を乗り越えてやりたいことがあるからこそ、どうにかして対処したいと思ったはずです。

ですから、森田療法では「目的本位」という考えを持ちます。

つまり、感情を「あるがまま」に受け入れ、ネガティブな感情を前にして、向かうことができなかった、「目的」の方に迎えるようにする。

これが「目的本位」です。

こうした「目的」が自分自身で分からなかった場合でも、日記は役立ちます。

日記を読み返すことで自分が楽しかったこと、やりたかったこと、達成したかった事を拾い上げ、「目的」を見つけることもできるのです。

日記療法

日記の書き方としては、行動を中心に日記を書き、担当医に見てもらって、コメントをもらいます。

自分一人でやる場合は、1~2週間ほど期間をあけて読み返し、コメントを書きます。

以下の画像は「1日数行で心をたてなおす森田式ダイアリーのすすめ」からの例です。

自分以外の人からコメントをもらい、行動を認めてもらうことで、感情とうまく付き合っていけているという自信がつきやすくなります。

また。自分一人でも、自分自身の行動を客観的に見て、自信をつけていくことができます。

自分一人でやる場合に1~2週間あけるのは、期間が近すぎると、客観的に見れませんし、期間をあまりにあけすぎると、逆に他人事のように感じてしまいがちです。

ですから、1~2週間というのが、客観的でもあり、自分事に感じられるようにしているのだと考えます。

うまく考えられていますね。

終わりに

今回は「日記療法」について、その考え方と、簡単な書き方をご紹介しました。

日記療法は、とても良い方法と考えていますが、わたしは専門家ではありません。

もし何かしらの心身の不調を感じていらっしゃる方は、まずしっかりとした医療機関での受診をおすすめします。

それではまた次回お会いしましょう。

ゆうびんやでした!


森田療法 (講談社現代新書)

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