他者への想像力を育てるシナリオ日記

こんにちは、ゆうびんやです。

「めざせ日記大全」、今回はシナリオを活用した日記「シナリオ日記」をご紹介します!

シナリオ日記とは

テレビの脚本家養成学校であるシナリオセンター代表の小林幸恵さんが発案した日記です。

このシナリオ日記は、日記をシナリオ形式で書く日記です。

シナリオ形式で日記を書くとはどういうことでしょうか?

シナリオはテレビなどでどのような映像を撮るか決めるものです。つまり第三者の視点で、作られます。

自分や他人の思っていることなどを入れることはできません。ただ見えるものだけで構成されます。

構成要素は柱(場所、時間)、ト書(行動)、セリフ、それだけです。

たとえばこのように日記を書きます。


○自宅のリビング、休日の朝(この部分が柱)

二歳の娘がリビングでサンドイッチのおもちゃを使って、母親とおままごとをしている(ト書き)

母「スペシャルサンドイッチいくらですか?」(セリフ)

娘「10円です!」

母「安いですね!」

娘「特別ですよー!」

母も娘も満面の笑みだ。


ではこのようなシナリオ形式で書くシナリオ日記にはどのような効果があるのでしょうか?

物事を客観的に見る

第三者の視点で物事を書くので、客観的に物事を見ることができます。

日記は主観を入れて書くものです。

主観にはどうしても先入観やバイアスが含まれます。

こうした先入観は物事を冷静に見たい時に邪魔になる可能性があるものです。

これまで紹介した様々な日記でも自分の感情などを書き出すことで客観的に見ることができると書いてきました。

しかし、本当に客観的に見るのであれば感情も排除して書くのが一番です。

シナリオ日記は自分に起きた出来事を本当に客観的に振り返ることができる日記といえます。

また客観的に見るということは、自分の目で見た風景から自分を含めた俯瞰的な風景で見ることです。

同じ状況でも自分の目から見るか、俯瞰的に撮られた動画で見るかによって感じ方は変わってきます。

たとえば『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる  「繊細さん」の本 』では、人が怒っているといったような精神力を削る状況をテレビの向こう側で起きていると考えることで、疲れにくくするといったテクニックがあります。

お分かりの通り、シナリオで書くということは自分に起きたことをテレビの向こう側で起きたように客観的に見ることができます。

そうした習慣がつけば、普段の生活の中でも自分で起きている環境を客観的に見ることができますし、先ほど紹介したようなテクニックも活用しやすくなるはずです。

見方を変える

さて、シナリオ日記では出てくる登場人物の心情自体を書くことはできません。

そうすると登場人物の心情を動作などから推測したり、想像したりすることが必要になります。

シナリオ日記を書く中で、自然とその中に出てくる登場人物の心情を考えるようになります。

  • 上司がわたしを叱ったのは、実は期待してくれているのではないか?
  • 部下がやる気がないように見えるけど、実は疲れているのではないか?
  • 子どもがわがままを言っていると思っていたけど、ただおなかがすいていたのかもしれない。

こうした心情を想像できるようになります。それは自分の見方を揺さぶります。

状況を受けとる選択肢が増えるともいえるでしょう。

普段の生活の中で、いつの間にか固まっていた自分の視点を変えるきっかけになるはずです。

人間関係をスムーズに

シナリオ日記を書く中で相手のことを考えていると、相手に興味が出てきます。

「好き」の反対は「無関心」とよく言います。

相手に興味が出るだけで、相手に少しばかりの好意を向けていることになります。

好意を向けられて嫌な人はそういません。

そして、興味が出れば相手のことをよく観るようになります。

相手をよく観れば、相手が何を考えているかが予測しやすくなります。

その予測は人間関係をよりスムーズにすることに役立つはずです。

またその予測した結果をシナリオ日記と一緒に記録しておくとよいでしょう。予測の精度を上げるのに役立つはずです。

おわりに

今回はシナリオの効果を活用した日記、シナリオ日記の紹介でした。

シナリオ日記について載っているのはこちらの本です。


シナリオ力をつける本 毎日を楽しくするイメージのチカラ (ビヨンドブックス)

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ぜひ一緒に日記を楽しみましょう。

ゆうびんやでした!


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