「めざせ、日記大全」、ここまで13個の日記法をご紹介してきました。
今回は日記大全の折り返しを過ぎたこのタイミングで、一度13個の日記法を効果別に振り返りたいと思います。
目標を達成したい、あなたへ
まずは目標を達成したいあなたはこのふたつの日記、「4行日記」、と「3分間日記」です。
目標達成が挫折する理由の多くは、「目標を忘れてしまう」こと、「難しすぎる目標を設定してしまう」ことです。
これらの挫折を避ける手助けを日記はしてくれます。
日記は毎日書きます。目標を達成するための日記であれば、目標について日々書き続けます。忘れることはありません。
また難しすぎる目標を設定した場合でも、「4行日記」と「3分間日記」は振り返りの項目があります。
振り返りを行うことで、難しすぎる目標でも少しずつ達成に向けて進むことができます。
また振り返りにより、目標自体を変えていくことも可能です。
日記は目標達成のパートナーとなります。
アイディアが欲しい、あなたへ
日記はアイディアを作るためにも役立ちます。
「5行日記」は、日記にうまくスペースを作ることで、発想を促す日記です。
また「夢日記」は、アイディアの種となる夢を忘れずに残しておくためのツールとなります。
日記は日々の中でアイディアを耕し、育てていく手助けもしてくれるのです。
もっと自分をうまく使いたい、あなたへ
日記はあなた自身をよりスムーズに動かすためのツールにもなります。
心配性のあなたは「杞憂日記」で、自分の心配は本当に起きるのか、確かめてみましょう。そのほとんどが杞憂だとわかれば、より身動きがしやすくなるはずです。
「ユビキタスキャプチャー」は、自分の残したいものを全て記録します。
ひとは忘れる生き物です。やりたいことや感情、いろんなことをいつの間にか忘れてしまいます。
しかし、ユビキタスキャプチャーは残したいものをすべて記録する日記です。
やりたいことを書いておき、いつかできるようにしておく。あるいは明日やることなどをリストにして残してもいいでしょう。
それは日記としてだけでなく、タスク管理の一貫にもなります。
ツイートしたいことやブログに書きたいアイディアなどを残せば、ネタ帳にもなるでしょう。
うれしかったことを残しておけば、じぶんがどんなことをうれしいと感じるのかがより詳しく把握できます。
ユビキタスキャプチャーはあなたを知り、よりスムーズに動かすための手助けをしてくれるはずです。
自分を少し変えたい、あなたへ
自分を少し変えたいあなたにおすすめなのが「感謝日記」です。
じぶんを少し変える、そのきっかけをつくるのは見方を少し変えることだと思います。
分かりやすい例で言えばサッカーでは三浦知良、中田英寿、野球では野茂英雄など先駆者が海外でも日本人は活躍できると見せたことで、いまでは多くの海外プレーヤーが生まれています。
これは「できるはずない」という、先入観を先駆者たちが変えたからです。
そして、感謝日記も自分自身の先入観を揺さぶる日記です。
自分がいつも過ごしている日常に対しての主観、先入観を揺さぶることで、当たり前だと思っていた日常に注意を向けることができます。
そして自分の主観が絶対ではないとわかれば、自分がなにをしているのか、なにを考えているのかという点についてより細やかに把握できるようになるはずです。
感謝日記は自分を変えるきっかけになります。
(しかし、感謝、ありがとうの気持ちと書くと、なにかうさんくささを感じてしまうのはなぜなんでしょう。)
思い出を残したい、あなたへ
日記の主な目的のひとつは思い出を残すことです。
人はモノやお金などいろんなものを所有できますが、最終的には思い出しか残らないのではないかと時々感じます。
もちろんその思い出も風化し、忘れてしまうわけですが、日記はそれらの思い出をよみがえらせてくれます。
私の好きな小説のひとつに『すべてがFになる』があるのですが、その中にこんなセリフがあります。
「思い出は全部記憶しているけどね 、記憶は全部は思い出せないんだ 」
全部は思い出せないかもしれませんが、日々のハイライトが分かるのが「一行日記」です。
そして思い出を残すだけでなく、家族のコミュニケーションもできるのが「家族日記」です。
こうした日記を使って、記憶から思い出を引き出せるようにしておきましょう。
自分をもっと知りたい、あなたへ
私たち人間は多かれ少なかれ社会と関わりながら生きています。
「アンチロマン日記」は、自分が持つニュースなどの社会の出来事への関心から、自分自身について知ることが可能です。
またニュースを見る目を養ってくれる日記でもあります。
また「連用日記」は、じぶんの変化をわかりやすく見えるようにしてくれるツールです。
過去の自分はある部分では、客観的に、他人のようにみることができます。
そうした過去の自分について読みやすい連用日記は、自分自身を客観的により深く知る手助けをしてくれるでしょう。
人間関係で困っている、あなたへ
人間関係に困っているあなたには「シナリオ日記」がおすすめです。
人間関係に困っているとき、客観的にその状態を見ることで解決の道筋が見えてくることがあります。
自分ではどうにもならないと思っていたのに、相談したらあっという間に解決した経験がある方も多いのではないでしょうか。
その理由の一つは相談相手は客観的に物事を見やすいためです。
そしてシナリオ日記もまた、客観的に人間関係を見やすくすることで、解決のヒントをもたらしてくれます。
日記を書きたいけど文章は書きたくない、あなたへ
ここまでの日記は基本的に文章で書く日記でした。
しかし文章を書くのが苦手だったり、イメージで日記を残しておきたい方もいるでしょう。
そうした方にはマインドマップ日記がおすすめです。
単語や絵とそのつながりを書いていくことで、人によっては文章よりも楽に日記を書くことができるでしょう。
終わりに
ここまで紹介した日記の書き方を振り返ってみました。こうしてみると案外バランスよくご紹介できている気がしますね(笑)。
次回からはまた日記の書き方を一つずつご紹介していきます。
また、日記を始めたい、日記を楽しみたい、そんな人の背中をそっと押すサークル「ログハピ日記部!」をはじめました。
気になる方は、以下のリンクをチェックしてみてください。
ぜひ一緒に日記を楽しみましょう。
ゆうびんやでした!
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世界は「日記」でできている: 自分の人生を取り戻す21の日記の技法
▼ここまでの記事
1.新年「めざせ日記大全」始めます!
2.目標達成に役立つ4行日記のポイント、改善点、そして6行日記へ
3.人生のハイライトを作成する1行日記のポイントとその注意点
4.「天才」に向かって走り出すための日記、5行日記
5.あなたを少しずつ変える感謝日記、その効果とは?
6.朝と夜に分けて書くことで目標を達成する3分間日記
7.不安に対処し、目の前にことに集中できる杞憂日記
8.夢日記で夢の持つ2つの効果を活用できます
9.ゴールデンウィークの思い出づくりに家族日記はいかがですか?
10.ニュースに振り回されない、世界の見方を調律するアンチロマン日記
11.日記の効果を自然と実感できる連用日記のすすめ
12.モレスキンや測量野帳を日記に活用、すべてを記録するユビキタス・キャプチャー
13.文章よりもイメージで一日を把握したい、そんな方にはマインドマップ日記がおすすめ
14.他者への想像力を育てるシナリオ日記
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