アシタノワークショップ第3回は「仕事がタノシクなるコラボレーション術!」

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ワークショップって何ですか?

ようやく暖かくなってきた午後の昼下がり、喫茶店のテラスでコーヒーを飲んでいると、外から声を掛けられた。

「あっ、ぱうぜセンセ!こんなところでお茶ですか」

見ると、進吾くんと文哉くんと明日香さんにかすみさん。春休みだけど、成績表を取りに、大学に来ていたみたい。

「ちょうど聞きたかったことがあるんですけど、良いですか?」

そう言いながら文哉くんが取り出したiPadに映し出されたのはこのウェブページ。
アシタノワークショップVol.3 : ATND
4月19日にイベントやります

「ぱうぜセンセたち、イベントやるんですね。それで、質問があります」

そうなんですよ、って、何?

「”ワークショップ”ってなんですか?」

そうか、大学生には耳慣れないかもしれないな。

「ワークショップとは、体験型の学習を提供する講座やイベントのことだよ」

「それじゃあ、このイベントはただ話をきくだけじゃなくて、何かやるんですね、参加者も」

「ぱうぜセンセは・・・あ、その”ワーク担当”なんですね。これ、ゼミと何が違うんですか?何やるんですか?」

なんか質問がいっぺんに出てきたなあ。それじゃ、ちょっと説明させてもらおう。

イベントの狙い:「考え」を持って、尊重して、協力すること

「このイベント自体の狙いはこういうものなんだ」

■テーマは「仕事のがタノシクなるコラボレーション術!」

今回、私たちがテーマとして取り上げるのは、 「仕事がタノシクなるコラボレーション術」 です。

普段何気なく行っている仕事上でのコミュニケーションを見直すことで、より効果的なコラボレーションを行えるようになることが本ワークショップのゴールとなります。

自分の考えを述べて議論を進めたり、何かを決めたり、誰かに仕事を頼んだりなど、今日のビジネスシーンにコミュニケーションスキルは欠かせません。しかしながら、会議のための会議や、要領を得ない仕事の依頼、意識違いや感情的なぶつかりあいなど、コミュニケーションに起因する課題・問題は今なお私たちの悩みの種で有り続けています。

コミュニケーションに関するスキルは幅広いため、本ワークショップでは「ロジックの組み立て」「悪魔の代言人」「インタビュースキル」などの具体的なテクニックにフォーカスして、以下のことができる様になることを目指します。

コミュニケーション術
自分の考えを適切にまとめる
自分の考えを適切に伝える
相手の考えを適切に引き出す
相手の考えを適切に理解する
コラボレーション術
相手の考えを踏まえた上で適切に発言する
他者との議論で一段上の成果を得る

「なんだか、難しいかも…」
「まだ学生だから、仕事なんてしてないし、わかんないなあ」

「いやいや、君たちだってバイトやサークル、はたまたゼミとかで、みんなで何かを作るという体験はしたことがあるでしょ」

「まあ、そういうことなら。こないだも、新しい応援の形を考えたりしましたね、チアリーダー部で」

「文化祭では写真サークルの展示会をしました。文哉先輩も一緒に」

あ、かすみさんは写真サークルで文哉くんの後輩でもあるのね。世界は狭いな。

「そういうときに、自分の意見を述べたりしたかな?」

「文化祭のときは、文哉先輩たちにおまかせでした・・・」

「ええと、かすみさんたちは凄く良い作品を提供してくれたんだけど、レイアウトは僕たちが中心に。あ、もしかして、他のやり方のほうが良かったかな?」

「いえ、いいんです。来年は私たちの番ですし。企画会議のときは、なんとなく違和感があっただけでどうしていいかわからなくて・・・」

なんか、写真サークルは上下関係厳しいのかな?

「いやいや、新聞部でもある僕としては、かすみさんたちの意見をインタビューできないっていうのはちょっとまずかったなあ」

そういうわけじゃないみたいだ。文哉くんたちには聞くつもりはあったけど、かすみさんは言い出せなかった、ということか。

「こういうことって、サークルだけじゃなくて、いろんな場面でありそうですね」

そう、それがこのアシタノワークショップが「仕事が楽しくなるコラボレーション術!」と銘打つ理由なんだ。

「自分の考えをまとめるのも大変だけど、それを人間関係を壊さないようにしながら伝えるのも大変なんですね・・・」

ワークショップは「みんなで試してみる」場

「こういうの、”学校では教えてくれない○○”って感じですよね」

まあ、少しずつ身につけていくこと、っていう扱いなんだよね。だから、このワークショップでは、みんなの意識を揃えるために、最初にとゆさん、次にBeck(ベック)さんが、コミュニケーションとコラボレーションについて語ることになっています。

「もちろん、”仕事”って言っても色々あるから、人それぞれ感じることは違うのでは?」

「明日香さんみたいに積極的な人もいれば、かすみさんみたいに大人しい人もいますよねえ」

そう。だから、私が担当するワークの部分では、「みんなで試してみる」ことを狙いとしています。どんな個性を持っている人にも、その人なりのやり方があるはず。それを見つける練習を、みんなで一緒にやってみよう!というのがこのワークの趣旨です。

「主張」と「人格」を切り分けるッ!

「どんなことを試してみたいんですか?」

「前に、レポートについてお話ししたときに、”主張・理由・証拠”とか、”悪魔の代弁人(代言人)”って話をしたのを、覚えているかな?」
その「問い」は何のため?レポート課題の目的とは
「問いと、答えと、論拠がそろった文章だよ」 …
「問いと、答えと、論拠がそろった文章だよ」

「悪魔の代弁人って?」議論を深めるために必要な視点とは
「悪魔の代言人とは、いってしまえば”自分とは異なる意見を持つ最強のライバル”ってこと」 …
「悪魔の代言人とは、いってしまえば”自分とは異なる意見を持つ最強のライバル”ってこと」

「あー、しっかりと考えるために、自分が思ってもいないことでもしっかりと議論を立てよう、って話でしたね」

「でもこれ、難しいんですよね・・・」

そう、これはいきなりやるのは難しいんです。でもね・・・

「でも、”このイベントではこういうルールでやりますよ!”と分かった人達だけで練習すればいい、ってことですか?」

そのとおり!一度、やってみようよ、というお誘いです。

「なんだか、ゲームのルールみたいですね!」

「それを持ち帰っても出来るようにするための方策も考えたいところです」

議論ができる「場」作りの練習も

「参加者の中には、『そんなの当たり前だよ』って思う人もいるんじゃないっすか?」

ディベートをやったことがある進吾くんは、けっこうシニカルなコメントだなあ。

「そのような方にはぜひ、『議論が出来る場をつくる前置き』や、『多様な見解を引き出す質問』の練習をしていただきたい」

「ぎくっ。た、確かに、一回泣かせちゃったことが・・・」

進吾君、それはまずいよ。

「巧い言い方を、参加者みんなで見つけておきたいところですね」

「学び」を自分の中でリンクさせよう

「それにしても、なんでぱうぜセンセがやるんですか?一年生向けのゼミでやればいいんじゃないですか」

じ、実は一年生向けのゼミでも、同様の目的をもった内容をやる予定だけど、あえて「アシタノレシピ」の場でやってみる狙いがあるんだ。

「なぜ社会人向けにやるんですか?」

「それはね、『学び』がリンクするという体験をもっと広く知ってもらいたいからなんだ。進吾くん、君はディベートサークルではしっかりと主張と根拠と理由を述べられたのに、なんでこないだのレポートは・・・」

「うわあああ、ここでいきなりその話っすか」

「逆に、かすみさんはホントによいレポートが書けたね。それをうまく応用して、写真サークルでも提案してみたらどうかな」

「え、レポートが書けることと仕事がうまくいくことってつながるんですか?」

「一見するとつながらないかも知れない。でも、大元の根っこでは、つながっていることなんだよ」

「よく見ると、ディベートやブレインストーミングに当たるような内容を、ディスカッション形式でやるんですね」

「これって、別のものじゃないんだ・・・」

「それも、大元ではつながっている。難しいルールにはとらわれず、『主張と人格を切り離す』というところを身につければ、自然と出来るようになっていくよ」

「私も行ってみようかな・・・社会人じゃなくても良いですか?」

別に社会人じゃなくても、上記の内容が面白そうと思えれば大丈夫!

「もちろん!良かったら来てくださいね」

編集後記

今回は「ぱうぜセンセのコメントボックス」の形式で、4月19日開催の第3回アシタノワークショップを紹介させていただきました。

実は、はじめてワークショップを担当します。第1回アシタノワークショップの参加がはじめてのイベント参加だった私からすると、感慨深いものがあります。

小難しいことなんてできないよ・・・知り合いなんていないよ・・・という方も、「最初は誰だって初心者」ですから、ぜひ、参加してみてください。みんなで語ってみたいです。”会場そのまま懇親会”もありますよ!

皆さんのお越しをお待ちしています!


アシタノワークショップVol.3 : ATND
申込みはこちらから

ぱうぜ
2013年春から大学教員になった駆け出しの研究者。専門は行政法。 個人ブログとして対話をテーマとした「カフェパウゼをあなたと」を運営中。
コーヒー片手に語らいを!わたしと、みんなと、そしてあなた自身の過去・未来と。

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