「とっかえてみるとどうだろう?」と旅先で考えてみよう

「お久しぶりですー。いやあ、今日は荷物重そうですね」

一ヶ月ぶりの美容室。いやはや、ドイツ出張で買い込んできた書籍をいっぺんに大学に持って行く途中で、荷物が一杯になっちゃった。

「予想はしてたんですけど、まだ時差ぼけもキツイんで、頭働かないと思って・・・それで今日予約入れたんですよ」

大学の最寄り駅にある美容室。スタイリストさんとは結構仲良しで、リラックスできるんです。

「海外出張とかうらやましいです。そうだ・・・」

「旅先でなんか面白いこと、ありました?」

いや、でも、仕事の出張だから・・・スタイリストさんにも伝わるような面白いこと、なんかあるかなあ。

日常と非日常

「ドイツのどんなところに行ったんですか?」

「落ち着いて図書館にこもれるように、大学が中心の比較的小さめの都市に行ったんです。先輩が留学中で、色々教わったりしながら・・・」

「と、図書館ですか・・・まあ、お仕事がお仕事ですもんね」

今まで行った中でも一番小さい街で、留学している先輩の日常生活を見せてもらったりしました。

「観光の要素があまり無いところなんで、ほんと、日常生活の中に紛れ込んだ感じなんですよ」

「でも、ぱうぜサンにとっては非日常、でしょ?」

「そうなんです。日曜日はお店が閉まっちゃうから、買い物は土曜日のうちに済ませないといけないんですよ・・・」

ドイツでは、日曜はほとんどのお店がお休みです。たしか、法律で決まっているんだっけな。

「あら大変・・・で、何買ったんですか?」

ちょっとした違いに気づく嬉しさ

「じ、実はデスね、スーツケースは大量の書籍と衣類を詰め込んでしまったんで、重量制限ギリギリだったんですよ」

「書籍はお仕事だからわかるんですけど、衣類?海外のほうがお安いとか?」

「いや、安い高い以前に、日本だとサイズが無いんですよ」

リアルぱうぜセンセの写真を見てもらえば分かると思うけど、日本の街中で売られているサイズのLだと入らないんだよね・・・ぐすん。

「ドイツだとあるんですか?」

「それがね、日本でいうXSからXLのサイズが、だいたいドイツのXXSからLに対応してて、ぶっちゃけ日本で言う5Lくらいまで普通に売ってるんですよ」

「へー」

「しかも、日本には上陸していないファストファッションブランドがあって、そこのデザインが結構お気に入りで・・・ドイツに行くたびにコートやジャケット買ってますね」

しかも品質の割にビックリするほど安いんだよね。日本にも来ないかなあ。

相手にはどう見えるか考えてみる

「それじゃ、ずいぶんとまあ楽しかったんですね」

「でも、食事はちょっと大変。キッチンがついてないホテルだったから外食するしかないんだけど、量が日本の1.5倍から2倍くらいあって、しかも結構乳製品とか肉とかガッツリ系が多くて」

「サラダとか食べれば良いんじゃ?」

「いや、『小サラダ』って書いてあるから頼んだら、日本の居酒屋で出るサイズよりも大きなサラダが・・・パンつきで」

もちろん大サラダもあるんですよ。それでこの大きさ。

「・・・ダイエットするのも一苦労ですね」

「そういうお店はそれはそれであるんだけどね」

「ドイツの人達は平気なんですか?」

「それが・・・モデル体型のお姉さんもぺろっと食べてました。男性は言わずもがな」

「・・・彼らが日本にきたらどう思うんですかね」

「それなんだけどね、日本に帰ってきてから、今度はドイツの大学の教授をお招きした研究会があって。その食事会では和食を出したんだけど」

「足りなかったんじゃ?」

「いやいや、彼は健康上の理由で肉と乳製品を食べないことにしているらしくて、魚と野菜だけで組んだメニューに大変喜んで帰っていったよ」

ドイツ人のゲストを招くと結構いらっしゃいます。この方は魚OKなんで普通の出汁も大丈夫でしたが、野菜しかダメって方の場合は、対応してくれるレストラン探しにかなり苦労するんです。

「・・・これ、『サイズが沢山あって嬉しい』の逆パターンですね」

「そうなんですよ。でも、今回はよかったけど、野菜だけの方には日本は暮らしづらいと思いますね」

ドイツの学生食堂はちゃんと対応してたからね…

「違う地域に出かけてみると、自分が住んでる環境の良いところや気に入らないところも見えてきますね」

「海外旅行、いったことがないならお勧めしますよ」

ぱうぜセンセのメモ

他にも、日本だとちょっとお高い炭酸入りミネラルウォーターがドイツではむしろあたり前(炭酸なしよりも種類が多い)だし、コンビニはないし、って色々あったなあ。旦那さんがちょっと前まで住んでた台湾も、こちらは日本以上にコンビニがあって、商品ながめるだけでもおもしろかったなあ。漢字もなんとなく読めるし、海外旅行初めての人にはお勧めだね。

編集後記

9月前半は会議のスキマを縫ってドイツに出張し、戻ってきたらドイツ人の先生を囲んで歓談するという、ホーム&アウェイのような仕事をしておりました。旅行の楽しみは色々あると思いますが、日常生活レベルでの気づきを探すのがとても好きです。お勧めの旅行先があれば教えてください。

ぱうぜ
2013年春から大学教員になった駆け出しの研究者。専門は行政法。 個人ブログとして対話をテーマとした「カフェパウゼをあなたと」を運営中。
コーヒー片手に語らいを!わたしと、みんなと、そしてあなた自身の過去・未来と。

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