ひと月が経過したので目標に向かっての行動を振り返ろう。あの山へ至る地図【アシタヲタノシクスルコント】


Illustration by ふじもなおのアトリエ

「小説家ブロガーとし(@toshi586014)でーす」

「長女のゼロ歳児でーちゅ。とうたん、あたちついにハイハイできるようになったでつ!」

「あー、ハイハイ」

「ちょっと、とうたん!そのやる気のない態度はなんでつか!?かわいい娘がハイハイしたんでつから、もっと喜んでくだちゃい!」

「なんちゃってー、今のはボケたんだよーん。ホントは大喜びなんだよーん。すごーい!ヒューヒュー、パフパフー♪」

「あ、ありがとでつ。そこまで喜んでもらえるとは思わなかったでつよ」

「そりゃあ、かわいいゼロ歳児がハイハイしたんだからね。ディズニーランドを借りきってお祝いしたいくらいだよ」

「えっ!?三月磨臼を見られるんでちゅか?」

「そうそう、今はなきハドソンの名作アドベンチャーゲーム『デゼニランド』やんね。高橋名人似のデゼニマンが大活躍、って古いよ!それとうちゃんが子どもの頃に遊んだゲームだよ!」

というわけで、今回のお題は目標の振り返りでつ」

「相変わらずとうちゃんのツッコミはスルーなのね(シクシク)。アシタヲタノシクスルコント『あの山へ至る地図』はじまりはじまりー」

第一幕 ひと月がすぎました

「とうたん。あたち、たっちできるようになるために『毎日寝ころんで足バタバタを5回だけやる』をしているんでつけど、いつまでもこれでいいのかちら?ハイハイできるようになったんでちゅから、そろそろ違うことした方が良くないでつか?」

「いいところに目をつけたね。まずは目標に毎日触れるため、そして習慣を身につけやすくするためにとても簡単なことからはじめたんだよね。でも、それだけではゼロ歳児の言うようにたっちするという目標を達成することは難しいだろうね。じゃあどうしたらいいと思う?」

「うーんと、うーんと。わかった!ファイト一発オロナミン◯を飲んでとにかくがんばるでちゅ!」

「オロナミン◯ってそのビミョーな伏せ字やめれ!◯とCとほとんど一緒やん!」

「元気ハツラツゥ?」

「オロナミン◯ー!はっ、ついのってしまった。いかんいかん。えっとね、振り返りをするんだよ」

「振り返りって、なにをするでつか?」

「まずは記録を確認するんだ。例えば、夏休みのラジオ体操のように、足バタバタをしたらその日にハンコを押しておくんだよ。そうすると、取り組み具合がパッと見てわかるから、自分でも嬉しくなるでしょ。手帳に書いてもいいし、iPhoneだったらこんなアプリを使うといいよ」

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「なるほどでちゅ。でも、それだけだと変化がないでちゅよね」

第二幕 目標に至る道

「確かにそうだね。そこでね、次は地図を作るんだ」

「かまんべいるでつか?それとも、もつあれらでつか?」

「いやー、やっぱりとうちゃんはエメンタールだね。って、チーズじゃなくて地図だよ!地図!」

「あん、あーん」

「それは名犬チーズ!キャプテンハーロックの声もしている山寺宏一さんがチーズの声をしてるなんてびっくりだよねって、なんでやねーん!話がそれまくりやないかーい!」

「とうたん。あたち、そこまで話をそらしてないでつよ」

「はっ、ツッコミはじめると止まらないんだよね。えっと、地図を用意するんだよ。目標が目的地だとすると、そこへ至る道のりはたくさんあるよね。だから、まずはたくさん目印を用意するんだ」

「目印でちゅか?」

「そう。たっちをするためには何が必要だと思う?」

「うーんと。足を鍛えるのと、手を鍛えるのと、腹筋を鍛えるのと、足の裏の感覚を鍛えるのと、あとは……バランス感覚を鍛えるでちゅ!」

「そうそう。そうやって、思いつくことをどんどんとメモしていくんだ。そうすると、目的地までの道のりに目印が増えていくだろ。もちろん、今はまだ間違った目印かもしれない。でもね、歩いてみないと正しいか間違いかわからないことってたくさんあるんだよ」

「でも、間違ってたら道に迷わないでつか?」

「うん、そうだよね。だからね、そうならないように小さくはじめるんだよ。少し進んでは地図を確認するんだ。そうすれば、間違っていたとしても戻りやすいよね」

「そうでつね。とゆおねえたまもうまくいかないのなら回り道でもいいって言ってまちたしね。じゃあ、足バタバタはできたから、次の行動はベンチプレス100kgにするでちゅ」

「おーい!小さくはじめるって言ってるだろ!足をバタバタの次はベンチプレス100kgって、普通電車に乗るつもりが新幹線に乗っちゃったくらい飛ばしすぎだよ!」

「とうたんの例えはわかりにくいでつ。じゃあ、ガラガラあげおろしを10回にしておくでつ」

「またダメだしされてしまった(がっくり)。まっ、まあいいか。そうだね、それくらいならいいと思うよ。そうやって試して、週次レビューのときに振り返るといいんだよ。進み具合はどうかな?目印は正しそうかな?他にいい目印がないかな?って感じでね」

「わかったでちゅ!じゃあ、とうたん、新しいガラガラ買ってくだちゃいね。アンパンマンのがいいでちゅ(ハイハイすいすいハイハイすいすい)」

「おーい。なんでそういうことになるの。ねー、待ってよー、ゼロ歳児。ちょっと、ハイハイ速すぎやしませんかー」

「それではこの記事が、あなたのアシタヲタノシクするきっかけになりまちゅようにー、ようにー、ようにー(エコー)」

終幕 ごあいさつ

「最後まで読んでくださってありがとうございます。行動しないと見えないことってたくさんありますよね。わたしが小説を書きはじめたときにいただいたアドバイスで印象的なのは『稚拙でもいいから、とにかく完結まで書き上げる』というものです」

「とうたん、根性なしだから途中で投げだしがちなんでつよね」

「おーい!確かにそうだけれども、さらっとひどいこと言うな、ゼロ歳児!」

「例え低い山でも、ふもとから見上げる人と山頂から見下ろす人では全く違うものが見えるんでちゅ」

「おっ、おう。とつぜんどうしたんだい?誰かの名言?」

「あたちが今考えまちた」

「えっ!?自作!ゼロ歳児、恐ろしい子。というわけで、少しずつでもいい、迷いながらでもいい、山を登ればきっと新しい景色が見えるはずだからがんばろう。物書き先輩の倉下さんの記事を読んで、あらためてそう決意しました」

「ライトなラノベコンテスト」に連載していた作品が完結しました | R-style

Written with MyEditor.

Posted from するぷろ for iPhone.

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