夢を目標に、目標を計画に、計画を行動にーアシタノ・ハックス第11回

皆さんこんにちは!BECKです。

「目標&習慣化」シリーズ第3弾。

これまで、目標を書き出す意義であったり、目標が本当に自分がやりたいことかをレビューするためのミッションステートメントなどについて紹介してきました。

今回は夢を実現するための目標設定と、それを如何に行動に落とし込んでいくかについて取りあげたいと思います。

夢を目標に、目標を計画に、計画を行動に

夢は夢の内が1番楽しい

夢を思い描くのはとても楽しいですが、それを実現するためには相応の労力を必要とします。

例えば「お金持ちになりたい」と思うのは簡単ですが、お金持ち即ちストックで資産を多量に保持しようと思うと、ある一定期間を掛けてお金を貯めるという行動を取る必要がありますし、根本的に働いて稼ぐ分だけで足らないのであれば職を変えたり、セカンドビジネスを始めたり、投資を資産のポートフォリオに組み込むなどの対応が必要になります。

上記例はあまり「夢」としても具体性にかけるので、もう少し具体性を持たせて「奥沢に家を買って家族4人が何不自由なく暮らし、老後の心配もなく、毎年海外旅行にいけるぐらいに裕福」ぐらいにして見ましょう。こうしてくると、少しずつ夢に対して何をすればいいのかが見えてきます。

更に具体的にしていくと・・「30歳から45歳までに資産5000万」「その為には毎年150万貯金、50万投資(年利10%目標)」といった具合に、いつまでにどの程度の資産を形成しなければいけないか、さらにはそこに到達するために直近1年で何をしないといけないか・・即ち1年の目標が見えてくるのです。

更にこれをボーナスを含めた月換算にすると・・月12.5万ほど(ボーナスは別途25万ずつ)貯蓄と投資へ回す必要があります。その為には家計をやりくりして12.5万円を捻出する必要があり、そこからひと月あたりに許容できる飲み会の数や、一日の飲食代が算出できます。ここら辺までくると、そろそろ厳しい状況が見えてくるのではないかと思います。

思い描くだけであれば楽しい夢も、目標、更には行動に落とし込んでいけばいくほど”厳しい”ものへと変わっていきます。しかし、だからといって空想しているだけでは夢は絶対に叶いません。

パースペクティブの概念を持つ

出鼻からアシタノレシピらしからぬ例を持ち出してしまいました。 別にお金に限ったことではなく、思い描いた夢を実現するためには、実現に向けた具体的な行動にまで落とし込んでいく必要があります。しかしながら、夢と行動の間には大きな隔たりが存在します。

この隔たりを埋めるために有用と考えられるツールがアシタノレシピでも度々登場するGTD(Getting Things Done)で紹介される6つのパースペクティブです。

6つのパースペクティブの考え方では飛行機の高度になぞらえて、具体的な行動から、それらの集まりであるプロジェクト、複数のプロジェクトを抱える役割、直近の目標、中長期の目標、人生の目的と、徐々に視点を高くして物事を捉えていきます。

6つのパースペクティブ自体はロジックツリーの様に上の階層と下の階層をMECEにせよ、というものではなく、現在の行動と人生の目的や目標が同じ方向を向いているかをチェックしたり、物事を俯瞰的に見たいときの視点として用います。

ですので、夢を具体的に目標、さらには行動に落とし込んでいく際にも、ロジカルにツリーを作り上げる事を考えるのではなく、この6つのパースペクティブをチェックの観点として用いていくとよいでしょう。

例えば、その夢を叶えるために、中長期で達成すべき事は何か?その為に直近1年でどこまで進めなければいけないのか?更に自分の人生におけるどの場面でどういったことをやっていけば良いのか?といった問いかけを行いながら夢を具体化していきましょう。

夢を目標に変換する

次に夢を目標に変換する際の考え方について見ていきましょう。

夢というのは、ある種願望の様な物であり、またある種目標の様な物です。言葉尻だけかも知れませんが、夢は叶える・実現する物で、目標は達成するものであり、両者の間には微妙なニュアンスが存在します。両者の明確な厳密な違いについての考察は今後においておくとして、私が考える夢と目標の最たる違いは、目標はいつまでに、何を、どれだけできていなければいけないかが明確になっている、即ち”SMART”であるということです。

Specific ― 具体的か?
Measurable ― 定量的に達成が判断できるか?
Achievable ― 現実的な物か?
Result-based ― 「成果」に基づいているか?
Time-oriented ― 期間が明確か?

先の例であれば、「お金持ちになりたい」という漠然とした夢をより具体的に、いつまでに、どれだけ貯めるのか、という大きなゴールに変換し、その後にそれを達成する為にこれまたある一定期間(例えば1年)でどれだけ貯めれば良いのかという目標に落とし込んでいくのです。

目標の具体的な立て方については次回紹介したいと思います。

目標を達成する為に行動を計画し、実行する

立てた目標は行動に移さないかぎり達成されることはないというのは、「目標を書き出す意味とは?」で書いたとおりです。目標を達成する為には、自らの生活の中に目標を達成する為に必要な行動を組み入れる必要があります。

その為に私が実践しているのは、1週間分の行動の計画と、1日分の行動の計画を週頭や1日のはじめに行うということです。

週間計画

月曜日の朝一に1週間の見通しを立てる週間計画を行います。手帳のウィークリーリフィル上で、役割毎の目標を立てる作業の他、行動計画の要領で予定、目標達成の為の行動等の時間を予めブロックする作業を行います。

例えば月曜日にランニングをすると決めた場合、月曜日のタスク欄に「ランニング」と書くのではなく、夜の22時〜23時の時間帯を枠で囲み「ランニング」と書き込むのです。

日次計画

実際にスケジュールやタスクをどう捌いていくかの段取りを手帳のデイリーリフィル上で考えるのが日次計画です。ウィークリーリフィルで既に時間の大まかな使い方は決めているはずですので、その内容を踏まえながら、その日の予定とタスクを全て書き出し、実行順序を決めていきましょう。日次計画が終われば後は遂行有るのみです。

実行のポイントは習慣化の話と合わせてまた後ほど詳しく説明致します。

最後に

今回は夢を目標に具体化し、それを行動に落とし込んでいく流れについて紹介致しました。概念的な流れの話が中心だったので今一内容がイメージしづらかったと思いますが、次回以降具体的なツールの紹介や使い方について紹介していきます。

参考文献

ミッションステートメントについてより詳しく知りたい場合はこちら

GTDのバイブル!必読の書です。

クラウドツールを用いたミッション→目標→行動への落とし込みならこちら

フランクリン式ほぼ日カズンwithクラウドならこちら

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