目標を書き出す意味とは?ーアシタノ・ハックス第9回

皆さんこんにちは!BECKです。

今回から暫く「目標&習慣化」について取り上げて行きたいと思います。
まずは「目標を書き出す意味」について考えてみましょう。


目標を書き出す意味とは?

時折書籍などで”手帳に書き出せば目標は達成できる”といった意味合いの記述を見かけることがありますが、実際の所手帳などに目標を書き出したからといって目標を達成できるわけではありません。

目標を達成する為に必要なことはただ一つ「行動」することです。

但し、目標を達成する為に行う「行動」を起こすために、手帳などに目標を書き出すことには一定の意味があると言えます。その理由は手帳やクラウドなどのセルフマネジメントツールと目標の相性が良いのは次の2点を実現できるからです。

・目標を書き出し、おりに触れて見返す
・目標を達成するための行動を計画する

目標を書き出し、折に触れて見返す

そもそも人の脳というのは、立てた目標をずっと覚えておき、意識し続けられるようには出来ていません。それはどんなに強い意志を持っていて抜群の記憶力を誇る人であってもです。

とはいえ、完全に記憶から消え去っているというわけでもないので、何らかの形で「想起」させさえすれば過去に立てた目標を再び意識することは容易です。

つまり、目標を手帳であったり、机の上の壁などに張り出すことには、忘れてしまった目標を「想起」させるという効果を十二分に期待できるということです。手帳であれば四六時中見返すことができますし、机の上であれば机に座れば嫌が応にも目に入りますから。

私はいつでも目標を見返すことが出来るようにとEVERNOTEに書き出しているほか、EVERNOTEのノートを印刷して手帳に貼り付けています。目標を書き出し、自分が見返すであろう場所に配置することが目標を達成する雫一歩となるのです。

ただ注意が必要なのは、別に目標を思い出し意識したとしても、結局の所は1ミリたりとも目標には近づいていないということです。最も大切なことは、思い出した後に行動を起こすことです。

目標を達成する為の行動を計画する

目標とひとくくりにいっても、達成のスパンも違えば、粒度も難易度も異なり、更には自分の力だけでは解決出来ず環境によって大きく左右されてしまうこともあり得るでしょう。目標の立て方はまた次回以降にとりあげるとして、そういった様々な目標を如何にして行動に落とし込むかという点についてここでは取りあげたいと思います。

多くの場合、目標は行動をより抽象化した内容になっています。例えば受験生が「志望校への合格」を目標にしたとすると、その次に行うべき行動は「勉強する」であり、決して「志望校へ合格する」にはならないはずです。

では、その勉強するは一体「どの教科を」「何時間ぐらい」「いつまでに」「どういう方法で」行えば良いのでしょうか?

それら具体的な行動を定期的に計画し、行動の結果(先の例で行けば、模試の結果など)を踏まえて軌道修正を行うために、私は1週間単位での行動計画を立案すべきであると考えています。

何故1週間単位なのかというと、ひとつには1週間先ぐらいであればある程度予定やタスクなどの見通しがつく状態になっている可能性が高いからと言う情報確度の面と、もう一つは手帳/クラウド問わず最も時間を可視化しやすい形式が「ウィークリーバーチカル」であるからと言うツール特性の面があるからです。

例えば秋の情報処理技術者試験に合格するために300時間という勉強時間が必要だとすると、残り6ヶ月で300時間、月に直して50時間程度、週で言えば12時間半程度の勉強時間を確保する必要があります。1週間単位での行動計画では、この12時間半を1週間168時間の内のどこに割り当てるかを考えます。

週に一度目標を思い出した上で、その目標を達成する為に何を、どれぐらい、いつまでに、どういった手段で行えばいいかという計画を練り、実際に行動に移していくことで、目標への距離はより近くなるのです。

最後に

今回は「目標を書き出す意味」について取りあげました。

  • 目標を書き出すことで目標を思い出すことができる
  • 目標を思い出すことで目標を行動に落とし込む計画を練ることができる

アタリマエのことですが、目標自体を忘れてしまっては達成もくそもありません。目標をいつでも思い出せるように書き出すことが目標達成の第一歩となるのです。

参考図書

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