進むべき方向を定めるためにミッションを書き出すーアシタノ・ハックス第10回

皆さんこんにちは!BECKです。

「目標&習慣化」シリーズ第2弾。

前回は何故目標を書き出す意義について取りあげました。

今回は、自分が立てた目標が本当に自分が達成したいことなのかをレビューするための道具としての「ミッションステートメント」について紹介したいと思います。

目標はどこから生まれてくるのか?

何故その目標を立てたのか?

正月に1年の目標を立てる人も多いと思います。1年というスパンではなく、志望校に受かりたいとか、難関国家資格を取りたいといった目標もあるでしょう。

ところで、何故その目標を立てたのでしょうか?

勿論、少し考えれば理由なんてすぐに見つけることができるはずです。必要に駆られてという理由もあるでしょうし、理想の自分に近づくためのSTEPだという理由もあるでしょう。ただ、よくよく思い起こして頂きたいのですが、あなた自身は目標を立てるときにこの理由を意識しているでしょうか?

私の場合、今自分が置かれている状況、これまでの経験、自分がどうなりたいかという将来像などから”なんとなく”ではあるけど自ずと目標は存在していました。まるで、最初からそこにあったかのように、ごく自然は私はその目標を掲げそれに向けて行動を起こしていました。

別にそれ自体が悪いわけではないと思います。ただ、注意が必要なのは、人が何かしら目標を立てる時には、今の流行だからとか、その目標を掲げることがかっこいいからといった、自分が知らず知らずの内に”必要”だと思い込んでいるものまで混ざってしまう恐れがあるということです。

今回紹介する「ミッション」及びそれを書き出した「ミッションステートメント」は、本当に取り組みたいと思っている目標と、ポーズで必要と思い込んでいる目標を選り分けるためのふるいの役割を担うものとなります。

進みたいと思う方向は”ミッション”から導き出される

私が自分の「ミッション」を考えるようになったのは、本連載でも度々登場する「7つの習慣」がきっかけでした。

「7つの習慣」では、ミッション・価値観を洗い出して、それを元に中長期の目標を立て、週間・日次と行動計画に落とし込むトップダウンアプローチを取ります。

「ミッション」という言葉は直訳すると使命や任務という誰かから与えられるものになります。そういう意味で天からの授かり物とか、内なる心の声によって導き出されるモノという表現がどうもしっくり来そうな気がするのですが・・・果たして私たちはミッションがそういった”超自然的な現象”から与えられるのをただ指を加えて待つしかないのでしょうか?

「ミッション」に対する私の解釈は、そういった神聖で人智を超えたところからやってくるものではなく、あくまでこれまで私たちを取り巻く環境、私たちがこれまで積み重ねてきた経験から導き出される「自分はどう生きたいか(行きたいか)」という「行動原理」であると考えています。もう少し平易な言い方をすれば、それは即ち「xxしたい」という「欲求」だということです。

 

「自分はどう生きたいか(行きたいか)」を知っているのはあくまで自分でしかないということです。これまで生きてきた人生を振り返り、自分がこれまで取ってきた行動とその結果から、自分は何故そうしたのかを考えていく必要があります。

つまり、ミッションを書き出すと言うことは、これまでの人生の中で形作られてきた自分の行動原理を明文化するという作業である、ということです。

ミッションステートメントを書き出した方が良い理由

自分の中にあるのだから、書き出す必要はないじゃないか、という意見もあると思います。確かに、それも一理あって、結局自分のミッションに沿わない目標というのは、結局行動を伴わず淘汰される場合は多くなるからです。(但し、強力なインセンティブやペナルティを伴う場合はこの限りではないのですが)

それでも「ミッション」を書き出した方がいいと主張するのは、冒頭でも述べた通り「ミッション」を明らかにしておくことで、本当に取り組みたいと思っている目標と、ポーズで必要と思い込んでいる目標を選り分けることができるからです。

「ミッション」を明文化した「ミッションステートメント」は言い換えれば目標のチェックリスト(レビュー観点表)とも言えます。目標でなくとも、何かを点検するときにチェックリストの有無が作業効率と品質に大きく影響することは明らかなのです。

ミッションステートメントの書き出し方

最後に少しだけ私の例を挙げておきたいと思います。

私は現在次に挙げるようなミッションステートメントを作成しています。

例えば、「テクノロジー〜」というミッション。これは中学生の頃にNHKのドキュメンタリー番組「新・電子立国日本」の内容(特にビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズ)に深く感銘を受け、コンピュータ(まだ当時はITという言葉はなかった)業界を目指し、今ではそこで働く自分にとっては自分の人生の根幹とも言えるモノです。

その他、「常に他人の役に立つ〜」が自分のミッションであると強く感じたのは、かつて大学4年〜社会人2年目の頃に母校の女子バレー部のコーチをやっていた時の経験であり、「クリエイティブな活動〜」はかつてコンピュータをはじめて手にしたときに、コンピュータを使ってプログラムを組んだり、音楽を打ち込んだり、CGを描いたりといった”創り出す”ことの喜びにふれた経験から来ています。

自分の人生を振り返って、自分がワクワクしたことや、強く思い出に残っている事柄から自分の行動原理を探してみたり、今自分がこうしたいと思っていることを過去の経験と照らし合わせてみたり、といった作業を繰りかえし見つけてきた「ミッション」をEVERNOTE上の「ミッションステートメント」ノートにまとめています。

最後に

今回は目標をレビューするためのツールとして「ミッション」及びそれを書き出した「ミッションステートメント」について取りあげました。簡単にポイントをまとめると次の3点になるかと思います。

  • ミッションは自分はどう生きたいか(行きたいか)という行動原理
  • ミッションステートメントは目標のチェックリスト(レビュー観点表)
  • ワクワクしたことや、強く思い出に残っている事柄から自分の行動原理を探したり、今自分がこうしたいと思っていることを過去の経験と照らし合わせることでミッションを洗い出すことができる

あまり大げさなものと考えず、是非ご自身のこれまでを振り返ってみて「自分はどう生きたいか(行きたいか)」を明らかにしてみてください。

参考文献

ミッションステートメントについてより詳しく知りたい場合はこちら

クラウドツールを用いたミッション→目標→行動への落とし込みならこちら

フランクリン式ほぼ日カズンwithクラウドならこちら

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で