「習慣化」のための自己サポート集 5、”迷い”が生じないようにする

どうも、「iPhoneと本と数学となんやかんやと」のchoiyakiです。
前回は、あたらしく習慣化したいことを、どうやって「持続可能」な状態にしていくか、のお話でした。

「持続可能」にできれば、つまり時間を適切に確保することができれば、あとは「実行するのみ」という状況になります。そのための時間がちゃんと確保されているわけですから。つまり、「やる」か「やらない」かで迷う必要がなくなる、ということです。
そしてこの”迷い”をなくすことは、習慣化にとっては、すごく、すごく大切な要素になってきます。

”迷い”は意志力を必要にする

以前、ランニングがなかなか習慣化できず、継続的に走ることができていませんでした。今考えればその理由は明らかです。「走れるときに走る」として、習慣化しようとしていたから。
雨の日は中止しますし、足が疲れていて、仕事に支障が出るかな?と思ったときも走らない。こんなことでは続くわけがありません。
日を空けながらランニングすると、毎回「今日、走るのどうしようかなぁ」と考えることになります。そういうときは必ず走らない理由を思いつくんですよね。雨が降っているから、雨が降りそうやから、ちょっと体がしんどい、足が疲れているかも、などなど。なにかしら理由が見つけて走らずに済ませようと、走らない理由探しを毎回していたわけです。
走るか、走らないか。毎日その間で揺れ動き、なんとか走る決意ができたときは走り、言い訳に屈してしまったときは走らない。日々葛藤だったわけです。「走らない」という選択肢がある中で、走る決断をするのは、なかなかに意志力を必要とします。

これまで何回にもわたり、習慣化のキーポイントとして「持続可能」であることを挙げてきました。
就寝時間がずれ込まないように、毎日同じ時間を、習慣化したいことの時間として確保すること。「持続可能」の条件です。
「持続可能」にすることができれば、時間が確保されているので、あとはやるだけ。やらないための大きな理由になり得る「時間がないから、でひきんなぁ」という言い訳が入り込む余地をなくしてくれます。
「時間ないし、どうしようかな。。。」って迷うことがなくなる、というか、迷えなくなる。これが大事。

なにかを習慣化させたいのであれば、それを「やるか、やらないか」で迷うことがないようにすべきなんです。迷っちゃうと意志力が必要になってしまうから。

決定事項とし、最優先する

迷いをなくすために、あたらしく習慣化したいことは「毎日継続」を決定事項とします。
「月水金」とか、「一週間に一度」という風に定めてしまうと、迷いがすぐに顔を出してくるから。「今日の分を明日やっても同じやでな」とか「一週くらい休んでもいいよね」なんて言い訳とともに。
やるかやらないかで気持ちが揺れ動くがゆえに、「やるぞ」という決断がひつようになる。決断が必要だと、意志の力に頼ることになり、いつか「やらない」に気持ちが屈してしまい、継続できないときがきちゃう。なので、「やる」と決断しなくて済むようにすればいい。「やる」ことを当たり前にすればいい。「毎日やる」が決定事項です。
何かを習慣化したければ、毎日毎日その習慣化したい事柄を組み込んでおく。もう毎日やることが決定事項であるものとして、扱ってやるわけです。
実際、ランニングは、「走れる時に走る」から、「毎日必ず走る」に変更したところ、そこからずーっと続けることができました。もちろん、毎日。
「毎日必ず走る」と決めた当初は、やっぱり「今日走りたくないな。。」と思うこともありました。そうなると、脳みそはやらない理由探しを勝手にし始めます。やらない理由を探し出し、言い訳をして、狡猾に走らないようにもっていきます。脳みそは賢いんです。
もし、やらない理由がみつかったら、「そういう理由もあるけど、走るのは決定事項やから」と、走っちゃうべきです。だって、みつけだしたやらない理由は、ただの言い訳ですから。ほんとうは、やらないでいい理由なんてないはずなんですから。
そのために、あたらしく習慣化したいことは、一日の行動の中でも「最優先」して扱っていきます。
これまで何度も就寝時間が遅くなるのなら習慣化しようとしても続かない、と書いていますが、それは「睡眠時間の確保」がすごく優先されるべきことだから。寝る時間は、とても大切です。寝る時間と同じくらいに、あたらしく習慣化したいことも優先させていきます。
一日の計画を立てたり、今日やることをスケジューリングしたりするときに、まずはじめに、あたらしく習慣化したいことを書き込むようにします。最優先です。おすすめは朝の一番初めにとりかかるように計画すること。そうやって自分自身に、あたらしい習慣は最も優先すべき、必ず実行すべきことであることを認識させておきます。
「他の何かができなくなてもいいから、必ずこれにとりくむ」と決意し、日々を過ごしていければバッチリです。
「しないほうがおかしいよね?」みたいな状況にしてもっていくわけです。迷いをなくし、「やらない」という選択肢を排除するために、「毎日継続」を決定事項として、優先的に毎日の予定に組み込み、あたかもそれをするのが当たり前にしておく。
「やらない理由」に打ち勝つのは、なかなかに大変。なので、「やらない理由」が大きな力を持たないように持たないように、周りを固めていく意識で、あたらしい習慣にのぞんでいくわけです。
たとえ毎日継続を決定事項としていても、やらない理由探しがまったくなくなるわけではありません。けれども、ちゃんと時間を確保して「持続可能」な状態を作り出し、「毎日継続」を決定事項として、優先的に毎日の予定に組み込んでおけば、かなり実行しやすくなります。

連続絶やしたくない思考

あたらしく習慣化したいことを日々組み込み、毎日継続しはじめることができてくると、その習慣を絶やしたくない、継続記録を日々伸ばしていきたい、という気持ちがわいてきます。
カレンダーに〇を書き込むようにしていけば、ズラッと並ぶ〇は「この〇をずっと連ねたい」って気持ちを誘発してくれます。
何日連続であたらしい習慣を継続できているかカウントすることも、「継続記録を決して0にするものか!」という決意を引き起こしてくれます。
そう、あたらしい習慣を毎日継続することができはじめると、その連続日数を絶やしたくないという気持ちが芽生えてくるんです。昨日までで連続9日間続けることができているのであれば、今日ももちろん続けて、10日間に伸ばしたい!と。
連続を絶やしたくないという気持ちは、ある思考を引き出してくれます。

いくら「持続可能」な状態で一日にあたらしい習慣を組み込み、毎日継続を決意していようと、簡単に実行できないこともあります。一日の時間は限られており、自分のコンディションも毎回毎回整っているとは限りません。そういったときにでも継続して行えるかどうか。習慣化では、そこがとても大切になってきます。
連続を絶やしたくないという気持ちは、そういった、継続して行うことが困難そうなときに、「じゃあ、どうすれば継続できるのか?」と考えることを促してくれます。
明日は予定が建て込んでおり、時間が取れないかもしれない。でも継続を絶やすのはいや。であれば、どうすれば継続を絶やさずに済むだろう?そういった思考を引き起こしてくれるわけです。ぼくはこれを「連続絶やしたくない思考」って呼んだりしています。
これが働くようになれば、習慣化のかなり心強い味方になってくれます。継続が困難そうな日が訪れる2、3日前には、「あさって、どうやって継続しようかな?一日の予定をどうすればいいかな?」と考えるてくれるので、困難そうな日もなんとか継続しておこなうための方策を事前に打つことができたりします。
継続したい、連続を絶やしたくないと考えているのですから、頭の中に「やらない」という選択肢は思い浮かんではきません。連続を絶やしたくない、という強い思いは、「やる」ってのを当たり前にしてくれるわけです。”迷い”を無くしてくれるわけです。

まずはあたらしく習慣化したいことを日々組み込み、毎日継続すること。それを、カレンダーに〇をつけたり、継続できた日数をカウントアップしていったり、毎日目に見える形で記録すること。
そうすることで連続を絶やしたくない気持ちが育ち、やがて「どうすれば継続できるか?」に目が行くようになります。「連続絶やしたくない思考」の完成です。

おわりに

繰り返しますが、「”迷い”が生じないようにすること」が、習慣化にはとても大切です。そのために、毎日継続を決定事項とし、最優先する。できたときは〇をつけ、継続を記録する。そうして「連続絶やしたくない思考」を育てていく。
「連続絶やしたくない思考」を育てることができれば、習慣化はもうできたようなもの。何かをあたらしく習慣化したいときは、ぜひとも「やる」「やらない」で”迷い”が生じないように心がけるようにしてもらえれば、と思います。
とはいえ、決定事項にしたとしても、「あぁ、めんどいなぁ」「やりたないなぁ」と感じることはあります。どんなに好きなことでも、めんどうくさいと思うことはあるもの。
次回は習慣化の前に立ちはだかるそういった気持ちについて、詳しく書いていこうと思います。

では、お読みいただきありがとうございました。

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