人前で話すときのヒント まとめ 「振り返る」

これまで、「人前で話すときのヒント」としてイントロダクションを含め、9つのエントリを書いてきました。

軽く振り返ってみます。

人前で上手に話をしようとするなら、とにもかくにも準備です。
時間をかけ、「7.入念なプランを立てる」
プランを立てる際に最も大切にしたいことが、「2.伝えることは、ただ一つ」 にしぼること。
その話の中で、なにを最も伝えたいのかを明らかにしておく。
また、「6.ターゲットを定める」 ことも重要になってきます。
誰に一番届いてほしいのか、伝わってほしいのかを定め、意識しながら話の内容を組み立てていきます。
聞き手の集中力は、けっこうはかないものであることを自覚し、基本的には「1.『きく』と『やる』のミルフィーユ」 によって展開を組み立てます。
また、どうすれば話に”インパクト”を込めて伝えることができるか考え、「4.布石をうつ」 ことも考慮に入れる。
話す内容によっては、スライドを使ったほうがより伝わりやすいこともあるでしょう。
何を伝えたいのか?と、「3.スライドの一枚一枚に対し、自問する」 ことで、目的のはっきりしたスライドを作っていきます。
準備ができたら、いよいよ本番です。でも、そんなに肩ひじ張らないように。
話すときには、「8.プランはあってないようなもの、と心得る」 くらいがいい。
準備を怠らず、入念にしていれば、話の内容は必ず頭の中に入っています。
話している最中にプランを逐一見返さなくても、たいていの言葉は出てきてくれるはず。
「5.ちょろっともったいぶる」 ことをしながら、聞き手の注意をくくっとひきながら、のびのびと話をするのがいい。

そしてぼくが最後に伝えたい事。それは、話したあとには「振り返る」ことがとても大切だということ。

振り返り、次へとつなげていく

話すことが苦手な人もいれば、得意な人もいるし、普通の人もいる。
でも、話すことなんてへったくそでいい、なんて人は少ないのではないでしょうか。
そこで、話すことの上達に役立てていただければもいう思いで、「人前で話すときのヒント」としてあれこれ書いてきました。
みなさんにとって参考になることが一つでもあればうれしいです。
いろいろ書いてきましたが、おそらくもっとも大切なことは、ちょっとしたコツやテクニックではありません。

はじめからうまくいくわけはありません。
この連載を参考にしてくれたり、いろいろなプレゼンの本を読んだりしても、はじめての機会でいきなり聞き手の心をグググッとつかむことができる、なんてことは、なかなかない。
おそらくは、初回は反省部分のほうが多いものとなるでしょう。
それをどう次の機会につなげるか。
失敗をいかに自分の糧にするか。
実践からどうやって多くのことを学ぶか。
それこそが、上手に人前で話せるようになるために一番必要なこと。
つまり、「振り返り」こそ、実践を次につなげていくことこそが、人前で話す力を上達させるためにもっとも重要な部分だと思います。

この、「人前で話すときのヒント」は、すべて「振り返り」から生まれています。
授業をしたあとは、その内容について振り返り、うまくいったことやいかなかったこと、教室の雰囲気、流れなどを記録してきました。
そして、うまくいったことは次にも盛り込み、反省点はその改善策を次に盛り込む。
それを繰り返し、話すときに有効な手をあぶりだし、できるだけ一般化して書いてきたつもりです。
おそらく、毎回の振り返りがなければ「人前で話すときのヒント」なんて連載をすることはできなかったと思います。
ぼく自身、まだまだ人前で話すのはへたくそです。が、へたくそな中でもうまくいったことってのは、きっと他の人にも役立ってくれるんでないか。実践もしやすいのではないか。
そんな思いで、この連載を書き進めてきました。
日々悩みながら、もがきながらも、今後もいろいろチャレンジし、失敗を繰り返しつつ、今よりも少しでもいいから授業を上達させていきたいと思います。
みなさんも、人前で話してみた後は、少しでいいから振り返り、実践した結果を記録し、次へとつなげていってほしいてお思います。

おわりに

「人前で話すときのヒント」の連載は、今回で一区切りさせたいと思います。
一区切りさせはしますが、ぼくはこれからも人前で話すことを続け、振り返り、よりうまくなっていくよう努力を続けていくつもりです。
その中で「人前で話すときのヒント」が得られたら、また書いていきたいな。
そうなることを願いつつ、この連載を終えたいと思います。

長らくお読みいただきありがとうございました。

次回からは「習慣化」について書いていく予定です。よろしくお願いしますー。

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