違う意見とそれはなぜ?を考えてみる

失恋した女の子が一人、公園で泣いていました。泣いている理由を一人の哲学者が知って、慰める事はせずに笑って言った。 「君は自分を愛してくれない人を一人失ったにすぎない。しかし、彼は自分を愛してくれる人を失ったのだ。君は何を苦しまねばならないのか?本当につらいのは彼の方なのだ」

いつだったかネット上で見かけた文章です。初めて読んだ時は、失恋にこんなとらえ方もあるのかと驚きました。見る度にあれこれ考えてしまう文章です。

これをヒントに、おすすめしたいのが自分の意見と異なる意見を想像してみること。今頭の中にあるものと正反対だと始めやすいです。例えば、失恋後はつらい・悲しい・~しなければよかったという思いでいっぱいになりますが、「これは何かいい機会かもしれない」と考えてみます。

次に、なぜその意見なのか?を考えてみます。「失恋はいい機会」の理由を考えてみると、「もっといい恋愛ができる人と出会う可能性が増えた」「1人の時間が増えたので、○○に手をつけられる」と出てきます。同じ現象に対して、異なる意見もありうるわけです。

さらに理由を考える訳は、その異なる意見を補強するためです。自分の中から理由がひねり出せれば、その意見のもっともらしさが増します。


photo credit: lambertwm via photo pin cc

注意してほしいのが、各意見に白黒つける必要はないということ。正しい、間違っているという二元論で片づけられないものもありますし、頭では理解していても、感情がついていかない、納得できないということは多々あります。冒頭の文章を読んでも、失恋直後はなぐさめにもならないし、何も考えたくないほどつらいです。

自分の見方はたくさんある中の1つだと気づければ十分。時間が経つと簡単に忘れてしまうので、思いついた別の見方は、書き留めておくことをおすすめします。

これはいいアイディアだ!と走り出す前に、あるいは調子が絶好調・絶不調でこれしか考えられないという時に、一歩引いてみるきっかけにしてください。

今日の処方箋

小さく踏み出す!アシタノミニ処方箋」では、記事を読んで「すごいなー」と思うだけで終わりにならないよう、簡単に試せるような小さな工夫を紹介していきます。

あれこれ気軽に試してみて、続けられそうなことがありましたら、習慣にぜひ取り入れてみてください!

1つ前の処方箋である「何でも書き出してみる」もどうぞ~。

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