進学や就職など、4月から新しい生活がはじまる人も多いことでしょう。
せっかくの新生活だから、日記を書いて記録を残しておくことをおすすめします。
新しいものにワクワクする気持ち、未知の体験に対する不安など、今までとは違う感情が伴うし、それを記録しておくことで、将来読み返したとき初心に戻ることができます。
とはいえ、日記をつけることに挫折する人が多いのも事実。
私は、Evernoteで日記をつけていて、毎日欠かすことなく3年続いています。
【参考】今まで日記を挫折してきた人でも続けられる!EvernoteとiPhoneで日記を書く方法 | さいんぽすと
といっても、それまでは何度も日記に挑戦しては挫折することを繰り返していました。
日記を続けられるようになったきっかけは、表三郎さんの「日記の魔力―この習慣が人生を劇的に変える」という本を読んだことでした。
本書の中から、日記を書き続けるためのコツを紹介します。
日記を書き続けるためのコツ
日記で一番大切なことは、毎日書き続けることです。
月1回数千文字の大作を書くより、100文字でも毎日書く方が、自分が歩んだ軌跡を振り返りやすい形で記録することができます。
毎日書き続けるためのコツは次のとおり。
- 感想ではなく事実を書く
- 具体的な事実を書く
- 反省を書かない
それぞれ説明します。
感想ではなく事実を書く
日記を難しくしている要因の1つが、感想を書くこと。
感想を書くには何か特別なことがないと書けない。でも今日は特別なことはなかった。だから今日は書けない。
それが2、3日続くと、「やっぱり日記は続かない」と挫折の道を進んでしまいます。
そうなるくらいなら、感想を書くことはやめましょう。感想ではなく事実のみを書いていくのです。
そのとき、時系列順に並べて時間を一緒に記録しておきましょう。
もちろん、記録しておきたい感想があれば、合わせて書いおくのはいいことです。
具体的な事実を書く
事実のみを書くとはいっても、「朝ごはんを食べた」ではあまりにも情報が少なすぎます。
どこで、誰と、何を食べた、という風に具体的な事実を書いた方がいいです。
「余裕があれば」という条件付きではありますが。余裕がなければ、具体的でなくても事実は記録しておきましょう。
具体的であればあるほど、あとで読み返したときに記憶が蘇りやすくなります。
反省を書かない
将来、日記を読み返したときのことを想像してみましょう。
反省ばかり書かれた日記を読んで、どんな気持ちになるでしょうか。不愉快な気持ちになると思います。
一日を振り返って反省することは大切ですが、それをそのまま記録すると、未来の自分までネガティブな影響を受けてしまいます。
反省するべきことがあったときは、「あれをやっておけばよかった」ではなく「次からこうしよう」という宣言を書く。そうすることで、経験を未来の自分に手渡すことができるのです。
そのときは、具体的な行動を書くことがポイントです。
事実の記録から蘇る記憶
事実のみの日記に不安を覚える人もいるかもしれません。大切な何かを取りこぼしてしまうんじゃないか、と。
そのときの気持ちや感情など、事実に含まれないものは記録されないから無理もありません。
ところが、事実の記録だけでも、読み返してみると意外と記憶が蘇るものです。当時の情景だけでなく、感情までも浮かんできます。もちろん、当時のものとまったく同じという保証はありませんが。
時系列に並んだ事実を眺めていると、1年前の記憶が、日記の記録より先行して呼び起こされることもあります。
人の記憶は曖昧なようで、きっかけとなる記録があれば、芋づる式に蘇ってくるもの。
だから、事実だけでも毎日綴っていくことが大切なのです。
あとがき
著者の表三郎さんは、次のように述べています。
誰の人生であろうと、その日常は、記録するに値するのである。
Kindle位置No.843
何一つ特別なことのない一日であっても、その瞬間に自分が生きていた、それだけで特別なできごとなのです。
4月からの新しい生活に向かって、今から日記を始めてみませんか?
毎日を楽しくする情報を発信するブログ「さいんぽすと」を運営しています。おもしろそうなことを見つけると、すぐ行動するのが特徴。広島ぶろがー会主催の一人。3人の子供たちとの時間を大切にしつつ、自分の時間も楽しんでいます。
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