保険のセールスに働いているインセンティブと付き合い方

こんにちはー。今、夢に生きるのはぎです。

私は、コーチ・ブロガーとして活動する一方、保険を仕事にしています。

保険というと、何が思い浮かぶでしょう?

職場にどこからともなく入っている生命保険の人とか…でしょうか。

私自身は、自動車や火災といった損害保険を中心にしつつ生命保険も扱える、といったスタンスで仕事をしています。

とはいえ、この仕事を始める前、私は、保険のセールスに携わる人について、かなり疑問を持っていました。

  • なんでそんなに事故の話ばっかり
  • そこまで高い保険売りたいのかなぁ

けれど、自分自身が保険を扱う身になってみて、なるほど、保険のセールスにはこういうインセンティブ(動機付け)が働いているのか、と理解した部分もあります。

保険のセールスが、なぜ高い保険を勧めてくるケースが多いのか、その裏で、どんなインセンティブが働いているのか。

それを知っておくことは、きっと保険屋と付き合う上でヒントになるでしょう。

保険料が上がっていく3つの理由

まず、保険のセールスに丸投げすると、ほぼほぼ間違いなく保険は高くなっていきます。

理由は主に3つ。

  1. 保険屋は「事故はある」という前提に立つ
  2. 支払いのトラブルを減らしたい
  3. 金銭的なインセンティブ

お客様は「事故はない」、保険屋は「事故はある」

まず、立っている前提が全然違います。

お客様は、事故を経験されたことがある方は別にして、今まで事故されていない方は「保険を使うような事故はない」「お守り代わりに」と思っていらっしゃる方がかなりいます。

だから、保険屋が事故の話をしても「そんなことないのに。事故の話ばっかり」と思われるケースもあります。

けれど、保険屋というのは、週に一度くらいは事故やトラブルの処理をしています(生命保険ではさすがにそこまでの頻度になりませんが、自動車保険の扱いが多いと、そんな感じになります)

お客様は「事故なんてないんだから」という、「事故ない前提」に立っていることが多いんですが、保険屋は「事故は当然ある」という前提に立っています。

保険屋と接すると、「万一のときには…」というフレーズを聞く機会が多いと思いますが、保険屋にとっては万一でも何でもなく「普通に起きうること」。

保険屋は事故を日常的に扱っているので、事故が起きる確率を過大評価する傾向があると言ってもいいでしょう(一方、お客様は過小評価しているケースが多いので、その両者が話し合うなかで、落とし所を探るわけですが)

支払いのトラブルを減らしたい

次に、高い保険を勧めたくなるインセンティブは「支払い時のトラブルを減らしたい」という気持ちです。

保険のセールスにとって「一番嫌な瞬間」って何でしょう?

それはお客様に「今回は、ご契約いただいている保険は使えません」と言わなければいけないとき。

ほぼ間違いなく「えー。何のための保険やの」と言われます。

ごもっともです…。

保険屋にとって、事故が起きたときに保険が使えて、スムーズに保険金が支払えるかどうかは、むちゃくちゃ大事なことです。

ただ、それは事故があったときの話。

何もないときのお客様は、「そりゃ保険料安いほうがいいよ」と言われます。

ここに矛盾があります。

保険料を安くするには、保障(補償)を削るしかありません。

金額を減らしたり、「●●対象外」といったような形で、保障の範囲を限定していけばいくほど、保険料は安くなります。

けれど、保障を限定するっていうことは、「保険が使えない範囲」を広げるということ。

保険が使えない範囲を広げると、扱っている人間の心に不安がよぎります。

このお客様、本当に保険の内容を理解してくださっているだろうか。

どんな時に出て、どんな時に出ないのか、きちんと理解されているだろうか。

理解されないままに削っていくと「任せとったのに肝心なときに使えないなんて!」と必ず言われることになるので、安易に保障範囲を削りたくないっていうインセンティブが働くわけです。

金銭的なインセンティブ

また、単純に金銭的な面を重視している人もいるかもしれません。

保険のセールスというのは、一般的には保険料が高くなれば、手数料が増えます。

なので、単純に「高い保険が売れれば、手数料も増える」っていう金銭的なインセンティブで動いている保険屋もいるかもしれません。

保険屋と上手く付き合うには

保険を扱う人には、今書いてきたようなインセンティブが働いています。

なので、保険屋と上手に付き合うためには、最低限この2つのフレーズは言わないほうがいいと思います。

  • 「面倒くさいから任せるよ」
  • 「おすすめのプランは?」

逆に納得できる形で保険をかけるためには、

  • 「保険は必要最小限にと思っているので、内容をきちんと説明して欲しい」とまず伝える
  • 保険屋が持ってきたプランに対しては、「なぜこの金額」「なぜこの保障範囲」と根拠を確認する
  • (おすすめプランを聞くより)「あなた(保険屋)が入ってるプランと、その理由を教えて下さい」と言う
  • 会話の中で「こういう場合に使えて、こういうケースでは使えないってことですよね」と、内容を理解していることを示す

この辺がすぐに実行できるコツかなぁと思います。

保険の見直しをする際には、頭の片隅にでも置いておいてみてください。

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「彩郎」は、どう育ってきたのか?(普通の個人が、ブログのある毎日を送り続ける、ということ)

こんにちは。「単純作業に心を込めて」の彩郎です。

と、こんなふうに自己紹介するのは、アシタノレシピのこの連載だけで、10回を超えます。ウェブ上のテキストによる自己紹介だけでなく、実際に目の前にいる人に対し「こんにちは。いろどろうです。」という言葉を発して自己紹介をしたことも、既に片手で数えられないほどの回数になりました。

「彩郎(いろどろう)」というのは、私の実名ではありません。当たり前ですけど。

「こんにちは。いろどろうです。」という言葉を発して自己紹介する日が来るとは、以前は想像すらしていませんでした。当然ですけど。

ですが、今の私は、自分が「彩郎」であることに何の違和感も感じていませんし、目の前にいる人に対して「こんにちは。いろどろうです。」と自己紹介するのも(それほどは)恥ずかしくなく、また、「ねえ、いろどろうさん」と呼ばれたら、自然に体が反応するくらいになっています。ほんの数年前には存在していなかった「彩郎」という人格が生まれ、ここまで育ってきた、ともいえます。

「彩郎」は、ブログ「単純作業に心を込めて」とTwitterで育ちました。今回は、「彩郎」が育つまでのことをふり返ります。

1.「彩郎」の誕生

ブログ「単純作業に心を込めて」を始めるとき、私は匿名を選びました。実名を出すと、どうしても、リアル社会を生きる実名人格とのつながりが生まれてしまいます。私がブログに求めていた大切な役割のひとつは「実験場」でしたので、リアル社会の実名人格から切り離すためには、匿名でなければならなかったのです。

当初は、ブログ用のニックネームも決めていませんでした。発信したいのは情報なのだから、そこに人的なものはなくていい、と思っていたためです。でも、しばらくブログを続けているうちに、「中の人」的な人格が欲しくなりました。

理由は、2つあります。

ひとつは、ブランディングとして。ブログで継続的に情報を発信しても、情報を発信している人の顔が見えないと、なかなか覚えてもらえないんじゃないか、と感じました。ブランディングの効果を高めるに、人っぽい存在を用意したほうがよいのではないか、という戦略的判断です。

もうひとつは、コミュニケーションのため。公開したブログ記事に対して、ごくたまに感想や質問のような反応をいただくことがあったのですが、それに対してお礼を伝えたり、返答をしたりするための手段がありませんでした。これに対して、人っぽいTwitterアカウントがあれば、気楽に反応できるような気がしました。

こんな経緯で、2013年1月、「彩郎」というTwitterアカウントが生まれました。

「彩郎」は、「彩ろう!」です。つまんないダジャレなのですが、私はこの「彩郎」を最初からかなり気に入っていて、Twitterアカウントを登録したときには、本当にワクワクしたものです。こうして、「彩郎」はTwitterに産声を上げました。

(↓これが彩郎の最初のTweetです。)

Discover your first Tweet | Discover

2.「彩郎」の成長

その後、「彩郎」は、少しずつ、段階的に、育っていきました。きっかけとなる出来事を、時系列で淡々とふり返ってみます。

(とても長いです。ざーっと読み飛ばしてください。)

[2013.06〜]Kindleのハイライト箇所共有

当初は、Kindleのハイライト箇所共有ばかりしてました。

これは、伊坂幸太郎の『砂漠』からの一節。

[2013.09]坂根さんとの保育園談義

少しずつ人っぽいコミュニケーションが出てきました。たとえば、ブログ友達で先輩パパの坂根さんとのやりとり。

そんな坂根さんと、今はアシタノレシピをご一緒させていただいてるのですから、うれしいですねえ。

[2013.12]るうさんとのつながり

自分のブログでも何度か紹介しているるう(@ruu_embo)さんとのつながりは、2013年12月。ふり返ってみると、大きなターニングポイントです。

私がるうさんから学んだことは、自分が「よい」と感じたものを、そのまま伝えることの力。Twitterなどで自分が「よい」と思った何かと出会ったら、素直にただ「よいと思った」と伝えてみることを実践してみたら、Twitterにおける彩郎の人間関係は、するすると広がっていきました。

[2014.01]山本道成さんからのメール

彩郎用のメールアドレスをブログに設置してからしばらく経って、WriteNoteの作者である山本道成さんからメールをいただきました。

Evernote×タスク管理(3) これが決定版!Toodledoの完了タスクを1日1ノートでEvernoteに蓄積する方法

愛用するアプリの作者さんに、直接お礼を伝えることができ、とてもうれしく感じました。ブログやっててよかったなあとしみじみ感じたエピソードのひとつです。

[2014.02]ブログで考え合う

Toodledoとiftttを巡る一連の経緯で辿りついたコンセプトが、「ブログで考え合う」です。

500番目の記事に、「単純作業に心を込めて」でやりたいことを見つける(ブログで考え合う)

私は、元来、自分個人のクリエイティブさについて、全然自信がありません。でも、ブログで考え合うなら、そんな自分でも、全体としてのクリエイティブさの一端を担うことができるかもしれない、という希望を感じました。

[2014.02]ヒーローの動機付けと、WRM読者の仲間入り

倉下忠憲さんのブログR-styleの記事を面白く読み、ワクワクしながら一気に書いたこのレポート。

「ヒーローの動機付け」に対するレポート(問いの設定の一例)

この記事をきっかけにして、彩郎として、倉下さんとTwitterで会話できました。

さらに、その少し後のWRM(倉下さんのメールマガジン)で取り上げていただき、これを機に、WRM読者の仲間入りへ。

[2014.04]彩郎、リアルで人に会う

そんなこんなで2014年4月ころには、彩郎として、何人かの方とゆるゆると続くコミュニケーションを取るようになっていたのですが、ちょうど東京に行くタイミングがうまく合い、るうさん、Tak.さんと3人で食事をすることになりました。彩郎として初めてのリアルイベントです。

このとき、はじめて、「はじめまして。いろどろうです。」という言葉を発しました。いやあ、緊張したし、恥ずかしかった。

[2014.04〜]『文章教室』2014期生

その際、るうさんに結城浩先生の『数学文章作法 基礎編』の紙本をいただきました。

タイトルに「数学」とついていたため、自分には関係のない本だと早合点して敬遠していたのですが、一読してすぐに、これはすごいと打ちのめされました。

その流れで結城浩先生のウェブコンテンツ『文章教室』に取り組んでみたところ、最終的には、『文章教室』2014期生のクラスメイトができました。

結城浩先生の『数学文章作法 基礎編』を読んでから、『文章教室』2014期生のクラスメイトができるまで(あるいは、『文章教室』2014期生へのお誘い)

[2014.10]『FacebookとTwitterで実践するセルフブランディング』

彩郎としてTwitterやブログで振る舞うにあたって、大きな影響を受けた本は、倉下忠憲さんの『FacebookとTwitterで実践するセルフブランディング』です。

自分の持ち味を発揮することと、価値を見い出されること。『Facebook×Twitterで実践するセルフブランディング』

[2014.11]Evernote・アウトライナー論争に、Evernote派として参加

2014年11月、次の記事が出ました。

アウトライナーを使うとファイルの概念が消えていく:Word Piece >>by Tak.:So-netブログ

個人的には、日本のアウトライナー界隈に、とても大きな影響を与えた、記念碑的な記事だと思っています。

この記事を受けたるうさんによる次の記事は、(局地的な)Evernote・アウトライナー論争の幕開けとなりました。

るうマニアSIDE-B – Evernotとアウトライナーの融合に対する試案(2014)[思考のOS]

彩郎は、この論争に、Evernote派として参加しました。

[2014.12]EvernoteからOmniOutlinerへ

ちょうどこの記事(読書・文章・手帳システム・ブログ・物語/2014年に収穫した10冊+αの本 #mybooks2014)を公開した2014年12月にも、私は彩郎として、東京でるうさん、Tak.さんたちと食事をしました。

Evernoteでブログ記事を書くことに限界を感じていた私は、この際、Tak.さんにアウトライナーでブログ記事を書く秘訣を根掘り葉掘り聞き出し、その後、OmniOutlinerを「大量の書きかけの文章群全体を管理する仕組み」として使うことを模索し始めました。

[2014.12〜2015.01]大晦日のWorkFlowy・元旦のWorkFlowy

2014年12月の1ヶ月間、OmniOutlinerでブログ記事を書いてみて、なかなかうまく機能しそうな気がしました。しかし、OmniOutlinerでは、スマートフォンからブログ記事を書くことができません(当時は、iPhoneアプリがありませんでした)。そこで、WorkFlowyへの切替えを決めました。

WorkFlowyを使い始めるにあたって最初にしたことは、Twitterでの情報収集です。2014年の大晦日、紅白歌合戦を見ながら、Twitterを「WorkFlowy」で検索し、ヒットする情報を片っ端からチェックし、めぼしい情報をリツイートしました。

そして、2015年1月、彩郎はWorkFlowyを本格的に使い始めました。

[2015.02]段差ラ部共有アウトライン

2015年2月22日、マロ。さんとTak.さんを中心とするアウトライナー友の会(通称「段差ラ部」)が、関東で会合をすることになりました。

私は参加できなかったのですが、マロ。さんがWorkFlowyのトピック共有機能を使って、掲示板のようなものを用意してくれました。

[2015.07]「ここにいたんだ」の夏合宿[2015.07]

Tak.さんが『アウトライン・プロセッシング入門』を出版した記念に、何人かでリアル夏合宿をしよう、ということになりました。

そこでWorkFlowyの便利なTips(ハサミスクリプトとか、一括折りたたみショートカットキーとか)を実演したところ、「おぉ」と感心していただき、「ここにいたんだ」という感慨を抱きました。

[2015.07]出版企画への応募

WorkFlowyの本を書きたいと思い、出版企画に応募しました。彩郎名義での出版です。

1年前

[2015.09]HandyFlowy開発プロジェクトスタート

2015年9月に、山本道成さんからいただいた一本のメールをきっかけに、HandyFlowy開発プロジェクトが始まりました。

MemoFlowyへと合流したふたつの流れについて(MemoFlowy開発チーム誕生の経緯)

[2015.10]HandyFlowy&MemoFlowy開発チームの誕生

2015年10月、HandyFlowy開発チームにるうさんらが加わり、MemoFlowy開発も始まりました。

[2015.12]MemoFlowy公開

2015年12月、MemoFlowyが公開されました。

MemoFlowy(iOS版)、本日(2015-12-03)公開です!

彩郎は、アプリ開発チームメンバーとしてデビューしたのです。

[2016.01]『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』出版

2016年1月29日、彩郎著の『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』が出版になりました。

【お知らせ】『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』、2016年1月29日、発売開始です。

彩郎は、実在する出版物の著者となりました。

[2016.02]HandyFlowy公開

2016年2月、HandyFlowyが公開されました。

HandyFlowy、本日(2016-02-16)、公開です。どんな役割を果たすアプリなのか、全体像を紹介します。

[2016.04]アシタノレシピ参画

2016年4月、アシタノレシピの仲間に加えていただきました。

アシタノレシピの仲間に加わり、普通の個人がブログのある毎日を送り続けることの意味と可能性を考える。

私がブログを始めたそもそものきっかけはアシタノレシピなので、とても光栄です。

[2016.08]『アウトライナー実践入門』のことを語ろうの会

Tak.さんによる『アウトライナー実践入門』が出版された機会に、るうさんが、『アウトライナー実践入門』についていろんなことを語ろう、という会を開催してくださいました。

ここにも私は彩郎として参加して、彩郎としてTak.さんの直筆サインをゲットしました。

3.「彩郎」をふり返って感じる3つのこと

以上が、彩郎の誕生(2013.1)から現時点(2016.08)までの概観です。

ふり返ってみて、次の3つのことを感じます。

(1) セルフブランディングの方向

ひとつめは、セルフブランディングの方向、です。

●

私が、彩郎という人格を用意した理由のひとつは、セルフブランディングでした。ブログでの継続的な情報発信をセルフブランディングにつなげるには、彩郎という人格があったほうがよいのではないか、と考えたのです。

たとえば、当時の「単純作業に心を込めて」はEvernoteやToodledoのことをたくさん書いていました。そこで、ブログの導入に「こんにちは、彩郎です。今日はEvernoteを子育てに使う方法を紹介します!」的な感じの自己紹介を入れたり、自分が書いたToodledoの記事をTwitterで積極的に共有したりすれば、「彩郎=Evernote・Toodledo」というイメージを広めることで、「なるほど、彩郎はEvernoteに詳しいんだな。」「彩郎のToodledo情報は役に立つ。」などと認知してもらえるのではないかと期待しました。

方向でいえば、自分の内側から外側へとアピールする方向です。自分がアピールしたいイメージをプッシュする、といってもよいかもしれません。

リアル世界を生きる実名人格としての私は、自己アピールが苦手で、それほど好きではありません。特に、ウェブ上で実名を出して自己アピールすることに対しては、強い抵抗感を持っていました。でも、ブログに関するセルフブランディングはしたほうがよい気がする。だったら、実名人格から切り離されている彩郎を使えば、もっと強く自己アピールをプッシュできるのではないか、と思ったのです。

●

ところが、当初の目論見はもろくも崩れ去りました。

彩郎も私です。好き嫌いや得意不得意は、実名人格としての私と何も変わりません。だから、彩郎も、自己アピールは苦手で、それほど好きではありません。

たとえば、上の時系列を見てみると、彩郎のTwitterアカウントの登録は2013年1月ですが、初つぶやきは2013年6月です。なにもつぶやかずに約半年。しかも、つぶやきはじめてからも、当初はKindleのハイライト箇所共有ばかりで、自分が書いたブログ記事のプッシュは、それほど熱心ではありません。

当たり前ですが、彩郎も私であり、実名人格の私と同じようなことを快適に思い、同じようなことに躊躇を感じるわけです。いくら実名人格から切り離された人格を用意したって、得意でないことが得意になったり、嫌いなことが好きになったりはしません。

そんな当然のことに気づき、まあいいかと思っていたのですが、結果として、今、彩郎という人格は、私のセルフブランディングにとって、決定的に重要な役割を果たしています。自己アピールを強くプッシュすることについては、それほど熱心になれていないにもかかわらず、です。

なぜでしょうか。

見つけてもらったから、だと思います。

私がしてきたのは、

  • 彩郎という人格を用意すること
  • ブログに情報を出し続けること
  • 彩郎と情報を紐付けること

です。

これを淡々と続けていたら、情報を必要とする人が情報を取りに来てくださるようになり、その中の一部の方が、彩郎という人格を見つけてくださいました。たとえば、るうさんとの出会いも、山本道成さんとのご縁も、こうして彩郎を見つけていただいたことからです。

方向でいえば、自分から強くプッシュする自己アピールの方向ではなく、自分が出した情報をどなたかにプルしていただく方向のセルフブランディングと言えます。

●

倉下忠憲さんが、こんなことをおっしゃっています。

Webにいろいろ出していけば、それに価値を認める人が出てきて、そこからつながりが生まれる。そのつながりは、(それまでの)人生に揺さぶりをかけ、そんなことが起こるとはまったく思っていなかったようなことが起こる場所に自分を接続してくれる__可能性がある。

R-style » 人生と実用的なノウハウ

私が彩郎を通じて体験したセルフブランディングは、まさにこんなことでした。

(2) 「ここにいたんだ」

彩郎という人格を用意した理由のふたつめは、コミュニケーションでした。

コミュニケーションの点では、わりと当初の目論見どおりでした。でも、ここにも、予想を超えるものがあります。

●

『宇宙兄弟』という漫画に、「ここにいたんだ」という台詞が出てきます。主人公の六太が、宇宙飛行士選抜試験の閉鎖ボックスの中で、他の受験生たちに対して心の中で発した台詞です。

「ここにいたんだ」

ここにいたんだ

誘ったら喜んでついて来てくれそうな連中が…

ここにいたんだ

六太は、子どもの頃からずっと宇宙のことが好きだったのですが、宇宙のことを友達に話しても、なかなか理解されません。ところが、宇宙飛行士選抜試験を共にした受験生は、全員が、そろいもそろって大の宇宙好きです。同じ試験を戦うライバル関係ではありますが、六太は彼らを仲間だと感じます。

私たちはうどんを作りながら いっぱい話した

サーベイヤー3号に付着していた微生物のこととか 昔 話題になった火星の人魚のこととか

けっこうマニアックな話もした

俺の話が通じてる—!

みんなの話も手に取るようにわかる 楽しい!

宇宙飛行士選抜試験に比べればこぢんまりしたスケールですが、彩郎も、「ここにいたんだ」と感じられるたくさんの出会いに恵まれました。たとえばWorkFlowyにしても、私がここまでWorkFlowyに熱中できているのは、WorkFlowyについてとことん深掘りできる方々のおかげです。

ウェブは広く、たくさんの人がいます。自分が心底好きなテーマがどんなニッチなものであっても、自分と同じようにそのニッチなものを好きな人が、ウェブの中には、きっと存在しています。

問題は、そんな人がウェブのどこにいるのかわからないことですが、何も自分から探し出す必要はありません。

  • ウェブのための人格を用意し、
  • ウェブに情報を出し続け、
  • 人格と情報を紐付ける

を淡々と続けていけば、いずれ、人格と自分が心底好きなことが結びつき、その人格を、同じくその何かを心底好きな人に、見つけてもらえる、かもしれません。

結果論ではありますが、彩郎という人格は、私に「ここにいたんだ」をもたらしてくれました。

(3) もうひとつの「ここにいたんだ」

彩郎が実現してくれたことが、もうひとつあります。これは想定外のことです。

●

『ダイヤモンド』という曲があります。BUMP OF CHICKENのメジャーデビュー1曲目です。「何回転んだっていいさ」から始まるこの曲の歌詞には、次のような一節があります。

やっと会えた

君は誰だい?

あぁ

そういえば

君は僕だ

大嫌いな弱い僕を

ずっと前にここで置きざりにしたんだ

弱い自分を置き去りにしてここまで来たけれど、そうやって切り捨てた弱い自分もかけがえのない自分だから、最短距離で前に進まなくったっていいから、転んだって迷ったっていいから、弱い部分もひっくるめた自分の全部を大切にして、生きていく。

それが『ダイヤモンド』が歌うひとつのメッセージなのかなと思います。

●

「大嫌いな弱い僕を置き去りにする」というと、大げさで情緒的です。でも、「かつて大事にしていた物事を、最近の生活では全然活用していない」ということなら、おそらく誰にだってあります。小学生のときにハマったゲーム、中学や高校で一生懸命取り組んだ部活、学生時代にくり返し読んだ小説や漫画。自分をふり返ってみれば、そんな膨大な時間とエネルギーと情熱を注ぎ込んだこれらのものを、最近はちっとも活用しないで毎日の生活を送っているんじゃないかと思います。

かつて大事にしていた物事は、自分の一部分です。今の生活の中では活躍の場がないそれらは、発揮されることなく、不活性状態で自分の中に残されています。

それは別に悪いことではないと思うのですが、私自身は、彩郎としてブログを続ける過程で、何度も、発揮されずに自分の中に残っていた自分と再会しました。

どの自分も、自分としてわりと好きな自分です。前に進むために切り捨てたわけでもありません。でも、今の日常を生きるためにはちっとも活躍してもらわなくてもかまわない自分なので、すっかりその存在を忘れ去っていました。

そんないくつもの自分と再会できたのは、彩郎という人格をもってブログを続けてきたからではないかと思います。

彩郎は、こんな、もうひとつの「ここにいたんだ」をもたらしてくれました。

—編集後記—

今回の記事を書き上げるのは、かなり苦労しました。

自分のこと、しかも、自分自身で肯定的に評価している自分について書くことの難しさではないかと思います。どんなふうに書いても、自慢になってしまい、過去を美化してしまい、盛ってしまい、美談にしてしまうのです。どんだけ「彩郎」が好きなんだ、という話です。

とはいえ、実際私は「彩郎」に関する諸々をすごく気に入っています。だから、最後は開き直って、好きなように書いてみました。書き上げたことで、自分にとっての「彩郎」という存在の意味合いが、すこしクリアになった気がします。

●

さて、作家の平野啓一郎さんが、「分人」という概念を提唱されています。今回紹介した「彩郎」は、私を構成する「分人」のひとつだと理解できます。

普通の個人が、ブログやTwitterなどに「分人」を形成することには、どのような意味があるのか?

次回は、「彩郎」を題材に、普通の個人がウェブ上に「分人」を育てることの意味について、ちょっと抽象的に考えてみます。

2週間後にまたお目にかかれたらうれしく思います。

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人見知りの処世術〜過去記事と合わせて読みたいKindle Unlimited本3選〜

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こんにちは。みや(@cottonweed1023)です。

ご存知の方も多いかと思いますが、2016年8月3日にAmazonが「Kindle Unlimited」というサービスをリリースしました。Kindle Unlimitedに登録すると、月額980円で12万冊以上の本、コミック、雑誌が読み放題となります。

今回はこのKindle Unlimited対象本の中から、わたしが過去に書いた「人見知りの処世術」シリーズの過去記事と合わせて読んでもらいたい本を3冊ご紹介したいと思います。

人見知りの処世術記事と合わせて読みたいKindle Unlimited本3選

ポケット百科 Twitter 知りたいことがズバッとわかる本

Amazon.co.jp: ポケット百科 Twitter 知りたいことがズバッとわかる本 eBook: 林俊二: Kindleストア

人見知りの処世術〜ツイッターで知り合いを増やす4ステップ〜の関連書籍です。

この記事を読んでTwitterをもっと活用したいと思われた方にぜひ読んで欲しい1冊。参考になるTipsがたくさんまとめられていますので、気になるものをいくつか拾い読みするだけでも参考になります。

オフ会・勉強会開催お役立ちハンドブック: Q&A50初級編

Amazon.co.jp: オフ会・勉強会開催お役立ちハンドブック: Q&A50初級編 eBook: Sayaka J., もんざ: Kindleストア

人見知りの処世術〜オフ会「主催」のススメ〜の関連書籍です。

オフ会や勉強会を開催する際のポイントが簡潔にまとめられており、またQ&Aも豊富です。イベントを初めて主催される方にオススメの一冊。

仕事が取れるすごい名刺交換5つの鉄則

Amazon.co.jp: 仕事が取れるすごい名刺交換5つの鉄則 eBook: 福田剛大: Kindleストア

人見知りの処世術〜名刺で会話のきっかけを作ろう〜の関連書籍です。

わたしはこの本を読んだのがきっかけで、名刺にたくさんの情報を盛り込むようにしました。どのような情報を盛り込めば良いのかというヒントが得られますので、勉強会用の名刺を作ろうと思われている方はぜひ参考にしてみてください。

まとめ

Kindle Unlimitedは以前から気になっていた本が数多く対象本に含まれているので、かなり活用しています。

今後も良い本を見つけたらご紹介しますね。みなさまもオススメ本があればぜひ教えてください!

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人前で話すときのヒント まとめ 「振り返る」

これまで、「人前で話すときのヒント」としてイントロダクションを含め、9つのエントリを書いてきました。

軽く振り返ってみます。

人前で上手に話をしようとするなら、とにもかくにも準備です。
時間をかけ、「7.入念なプランを立てる」。
プランを立てる際に最も大切にしたいことが、「2.伝えることは、ただ一つ」 にしぼること。
その話の中で、なにを最も伝えたいのかを明らかにしておく。
また、「6.ターゲットを定める」 ことも重要になってきます。
誰に一番届いてほしいのか、伝わってほしいのかを定め、意識しながら話の内容を組み立てていきます。
聞き手の集中力は、けっこうはかないものであることを自覚し、基本的には「1.『きく』と『やる』のミルフィーユ」 によって展開を組み立てます。
また、どうすれば話に”インパクト”を込めて伝えることができるか考え、「4.布石をうつ」 ことも考慮に入れる。
話す内容によっては、スライドを使ったほうがより伝わりやすいこともあるでしょう。
何を伝えたいのか?と、「3.スライドの一枚一枚に対し、自問する」 ことで、目的のはっきりしたスライドを作っていきます。
準備ができたら、いよいよ本番です。でも、そんなに肩ひじ張らないように。
話すときには、「8.プランはあってないようなもの、と心得る」 くらいがいい。
準備を怠らず、入念にしていれば、話の内容は必ず頭の中に入っています。
話している最中にプランを逐一見返さなくても、たいていの言葉は出てきてくれるはず。
「5.ちょろっともったいぶる」 ことをしながら、聞き手の注意をくくっとひきながら、のびのびと話をするのがいい。

そしてぼくが最後に伝えたい事。それは、話したあとには「振り返る」ことがとても大切だということ。

振り返り、次へとつなげていく

話すことが苦手な人もいれば、得意な人もいるし、普通の人もいる。
でも、話すことなんてへったくそでいい、なんて人は少ないのではないでしょうか。
そこで、話すことの上達に役立てていただければもいう思いで、「人前で話すときのヒント」としてあれこれ書いてきました。
みなさんにとって参考になることが一つでもあればうれしいです。
いろいろ書いてきましたが、おそらくもっとも大切なことは、ちょっとしたコツやテクニックではありません。

はじめからうまくいくわけはありません。
この連載を参考にしてくれたり、いろいろなプレゼンの本を読んだりしても、はじめての機会でいきなり聞き手の心をグググッとつかむことができる、なんてことは、なかなかない。
おそらくは、初回は反省部分のほうが多いものとなるでしょう。
それをどう次の機会につなげるか。
失敗をいかに自分の糧にするか。
実践からどうやって多くのことを学ぶか。
それこそが、上手に人前で話せるようになるために一番必要なこと。
つまり、「振り返り」こそ、実践を次につなげていくことこそが、人前で話す力を上達させるためにもっとも重要な部分だと思います。

この、「人前で話すときのヒント」は、すべて「振り返り」から生まれています。
授業をしたあとは、その内容について振り返り、うまくいったことやいかなかったこと、教室の雰囲気、流れなどを記録してきました。
そして、うまくいったことは次にも盛り込み、反省点はその改善策を次に盛り込む。
それを繰り返し、話すときに有効な手をあぶりだし、できるだけ一般化して書いてきたつもりです。
おそらく、毎回の振り返りがなければ「人前で話すときのヒント」なんて連載をすることはできなかったと思います。
ぼく自身、まだまだ人前で話すのはへたくそです。が、へたくそな中でもうまくいったことってのは、きっと他の人にも役立ってくれるんでないか。実践もしやすいのではないか。
そんな思いで、この連載を書き進めてきました。
日々悩みながら、もがきながらも、今後もいろいろチャレンジし、失敗を繰り返しつつ、今よりも少しでもいいから授業を上達させていきたいと思います。
みなさんも、人前で話してみた後は、少しでいいから振り返り、実践した結果を記録し、次へとつなげていってほしいてお思います。

おわりに

「人前で話すときのヒント」の連載は、今回で一区切りさせたいと思います。
一区切りさせはしますが、ぼくはこれからも人前で話すことを続け、振り返り、よりうまくなっていくよう努力を続けていくつもりです。
その中で「人前で話すときのヒント」が得られたら、また書いていきたいな。
そうなることを願いつつ、この連載を終えたいと思います。

長らくお読みいただきありがとうございました。

次回からは「習慣化」について書いていく予定です。よろしくお願いしますー。

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自分の人生を楽しむためのレシピをお伝えします!

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みなさん、はじめまして、ブログ「さいんぽすと」を運営しているイチ(@kumacharo115)です。

この度、アシタノレシピの執筆メンバーに加わることになりました。

【参考】新メンバー加入のお知らせ & メンバーBLOGのOPMLはじめました!(裏話も少しおまけで付けています) | アシタノレシピ

隔週で第1、第3水曜日を担当します。

今回は、自己紹介とアシタノレシピで伝えたいことについてお話します。

自己紹介

3人の子供(5歳、3歳、1歳)がいるサラリーマンです。

子供たちとの時間を大切にしつつ、限りある自分の時間を最大限活かして、好きなことをやるようにしています。

ブログのテーマは、自分の人生を楽しくするための試行錯誤を綴っていて、自分を成長させるアイデア、心のこと、子育て、タスク管理、書評、ブログ、iPhoneについて、その時々で心に浮かぶことを記事にしています。

広島にあるブロガーの集まり「広島ぶろがー会」主催の一人です。はぎさん(@takashi_h7)、ぞえさん(@kz_sue)と3人で、毎月楽しいイベントを開催しています。

【参考】8月20日(土)第12回広島ぶろがー会「ブログを通して、10年後の未来を考える読書会」を開催します! | さいんぽすと

ブログは、今月末で4年になり、更新頻度が低迷する時期がありながらもやめることなく、昨年6月から息を吹き返し、毎日更新を方針として高い更新頻度を維持しています。

私のアイデアや経験が、読者の人生を照らす道標=Signpost(サインポスト)になれたらいいな、と思っています。

アシタノレシピで伝えたいこと

毎日を楽しく過ごし、自分らしく幸せな人生を歩むコツ

私は、本を出版しているわけでもないし、セミナーをやっているわけでもなく、これといった輝かしい経歴のない、ごく普通のサラリーマンです。

こんな自分がアシタノレシピで何を書けばいいかと、と自問自答したところ、私は毎日を楽しく過ごし、自分らしく幸せな人生を歩んでいることに気づきました。

このような人生を歩むために必要な事は、自分ではどうにもならない運命などではなく、ちょっとしたコツです。

そのコツをお伝えするのが、私が貢献できることだと思い至ったのです。

目標をたてることが苦手な人でも、自分を成長させ、人生を楽しむレシピ

アシタノレシピで書くテーマを考えているとき、過去の自分に向けて書くことを思いつきました。

もっと成長したいと願っているのに、いくら自己啓発書を読んでもうまくいかない、なんて自分はダメなんだ、と自己否定を続けていた頃の自分です。

過去の自分と同じような状況の人はいるはず。過去の自分に向けて書くことで、そういった方の役に立てるのではないか、と考えました。

私が書くテーマとしては、「目標をたてることが苦手な人でも、自分を成長させ、人生を楽しむレシピ」を考えています。

多くの自己啓発書に、「人生をよりよく生きるため、夢をかなえるためには、ゴールから逆算して今やるべきことを決めるべきだ」と書かれています。

これができないんですよね。今だに苦手です。毎年、年始に目標をたてるものの、次に目にするのは12月という状態。

そんな私でも、日々成長していると実感しているし、数年前では想像もできないことを達成できています。(アシタノレシピの執筆がそうですね)

自分を成長させることも、夢をかなえることも、道はひとつだけではありません。

多くの本に書いてある方法でうまくいかないとしても、きっと自分に最適な歩きやすい道があります。

その道を探すためのコツを紹介していきます。

あとがき

ブログをやっていて一番うれしいことは、新しいつながりが生まれていくことです。

その出会いのステキなこと。私の人生を充実したものにしてくれています。

アシタノレシピで書くことになって、さらなるつながりができることにワクワクしています。

それでは2週間後にお会いしましょう。

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目からウロコの子育てレシピ9 ゲームとの付き合わせ方2 ゲームを買う前にはなしあっておくこと

 こんにちは。「知的生活ネットワーク」の@lyustyleです。

前回で、ゲーム機やソフト、その環境等を小さい頃から親が管理することの大切さを述べました。

そのために、ルール作りが必要になってきます。今回はルールということについて述べてみたいと思います。

ルールは,話し合って決める

ルールは、ゲームを買う前に、子どもと一緒に話し合って決めておくことが望ましいでしょう。一方的な押し付けではなく(そうであったとしても)、子どもが「うん、わかった」と納得するということが必要です。

その上でルール作りをしますが、一般的にはこのようなルールがつくられているようです。

ゲーム機を買う時にとりきめるルール

ゲーム機は親の所有が望ましいという前提の上で・・・・

勝手に外にもって出ないこと

ゲーム機やソフトを外に持って出ることで起きる、損壊や盗難、忘失などによるともだちとのトラブルの未然防止のためです。

また、公共の場所での使用などによる迷惑や交通安全などからも大事なことです。

持ち出し自体を厳禁にしている家庭もありますが、小学生くらいのうちはそれでよいだろうと思います。

親の管理下にしっかりおいておくということですね。

前回も書いたように、親が所有しているものを貸し与えるという形にしておくことがもっともよいと思います。

外に持って出る場合のルール

以下の点は,これまでに見てきたさまざまな例からぜひお家で話し合ってほしいポイントです。

ゲーム機やソフトを友達に貸さないこと,借りないこと。

借りた貸さない,貸しているうちに落として壊した,いつの間にかソフトがなくなっている・・・こういう話が学校の持ち込まれることが少なくありません。家では解決できないので学校に持ち込まれるわけですが,持ち込まれても学校は如何ともしがたいというのが現状です。

ソフトの貸し借りは,各家庭での責任ある解決可能範囲を超えてしまうことがありますので,させないことが必要です。

特に,「借りない」「させてもらわない」は,子どもの身を守るためにも重要なことです。ソフトがなくなった場合,必ず調べられる対象になるのです。

交通ルールを守ること。危険な場所でしないこと。

これはぜひ守らせてほしいです。人を加害者にしてしまいます。

今回,ポケモンGo!の配信当日からさまざまなTweetがありました。

スマホをみながら赤なのに横断歩道を渡っていた子どもをはねそうになった運転者の方。

目の前を数名の子どもがスマホを見ながら道路の方に走っていったのを見た通行者の方。

ポケモンGo!が悪いわけではないのでしょうが,保護者が見てそのような危険が起こりやすいと思われる場合,危険回避のため,人を加害者にしないための両方の点からしっかり話をしてあげるとよいでしょう。

公の場所で群れ集って他の人に迷惑をかけるような遊び方をしないこと。

子どもたちだけでファストフード店に入り浸っている場面を見ることがあります。無料のキャラやアイテムが配信されていたとかで,注文もしないでテーブルに座りわいわいさわいでいました。

私は客として子どもたちに注意をしたうえで店長さんに話をしました。苦渋の顔をしてありました。未来の重要なお客ですから無下に追い出せないようです。それでは,ということで私がその店に行かなくなりました。大人としてきちんと注意をすることができない店の態度が客の足を遠のかせてしまったわけです。

自分の子どもがそのようにして店やお客に迷惑をかけているのはしのびないことではないでしょうか。

親同士で連絡しておくこと

なんらかの理由で友達の家に持っていきたいというような時は,親同士で連絡をとりあうというルールをつくっている家庭もあります。

家でゲームをするときのルール

家庭によってさまざまなのルールが見つかります。その中でもよく見られるのが以下のルールです。

  • 個室に持ち込まない
  • 充電器は親の目の届くところにおいておく
  • 旅行など,家族のお出かけ時にはもっていかない

これらは,親が,内容や時間を管理できるようにしておくことや,家族と一緒にすごす時間を大切にさせることなどからルールにされていることが多いようです。

  • 時間を決めておく

ゲームの時間については,次回に述べたいと思います。

破ったときのペナルティを決めておく

当然ながら、破った時のペナルティも同時に決めてください。

親の所有物にしておくと簡単です。「もう貸さない」だけで済みます。

破り方の軽重により貸さない期間を考えるといったこともできますね。

ゲームを買わなくてもおうちで話し合っていたほうが良いこと

家ではゲーム機を買わないし,子どもにも与えない,という家庭もあります。ところが,その場合でもよく話し合っていたほうがいいことがあります。それはリスク回避の話です。

前にも書きましたが,友達と遊んでいると,友達がゲーム機をもってきていることがあります。自分の子どもにはゲームを持たせていなくても,友達が持っているゲーム機で遊ばせてもらうということは十分考えられることです。

その場合,なくなった,壊れたなどのトラブルがおきれば,借りて遊んでいた場合必ず調べられる対象になってしまいます。

友達からゲームをさせてもらうこと,ゲーム機を借りて遊ばせてもらうことについて,そのリスクをしっかり話し合っていたほうがいいと思います。

けっこう見落とされがちなことです。

ゲーム機を置いて別の遊びに誘うというようなことができればいいですね。

近所の親とルールを共有

「我が家ルール」は,我が家だけの独自ルールというよりも,ある程度ほかの家庭と共通することが多いと思います。

子どもの成長,健康,家庭での生活,安全などの面から考えていくと,そのルールはだいたい似てくるようです。

保護者同士が「我が家ルール」を出し合う場があり,それを共有できたらいいですね。

「よそはよそ!うちはうち!」でも全く構わないのですが,近所の友達のうち皆がこんなルール,というルールがあれば,子どもたちもより納得して,安心して遊ぶことができるのではないでしょうか。

目からウロコのルールふたつ

世の中には子どもがゲームに向き合うための様々なルールが存在しますが、「こうしてはいけない。してしまったら・・・」{~すること」というルールが多いように思います。おそらく「我が家ルール」を作る際にもそのようになってしまうことが多いでしょう。

しかし,「~してはいけない」「~すること」だけではなく,「~すれば~できる」という,自分の工夫ができるルールもつくれます。もっとこうしたいから,このように工夫してみよう,という工夫の可能性を持たせておくことは,自主的なルール遵守の精神と行動をもたらすことができます。

その点で、こんな工夫ができるというルールがありますのでご紹介します。

「これだけやったら、同じ時間これをする」というルール

読書に関する記事もでも書きましたが、元PrincessPrincessのボーカル、岸谷香さんが子育てで行われたルールです。

岸谷香 幼児期からDS「わが家のゲーム・ルール」

岸谷香 幼児期からDS「わが家のゲーム・ルール」 | 岸谷香のどんなママだってみんすすな素敵 | 日経DUAL
ゲームをしたのと同じ時間読書をする、というルールです。

何時間してもかまわない。しかし10時間ゲームをしたのなら、10時間本を読みなさいというルール。

逆に言うなら,10時間本を読むから10時間ゲームをしようとか,10時間ゲームをするために10時間本を読んでおこう,といった行動を子どもが選ぶことができます。

かなり思い切ったルールです。子どもを信頼しているからこそのルールだと思います。もともとお子さんは読書が好きだったということもあり,結局、思いっきりゲームを楽しみながら小学校時代に読書を2千冊もすることができましたとのことです。

このような、何かで相殺するというルールは子どもに取っても「折り合い」をつけやすいルールだと言えますね。

その何かも、勉強でなくて読書だったのがよかったですね。勉強なら切り替えが難しいかもしれませんが、読書なら自分が好きな本をさっと読み始められるでしょう。そこから勉強へのスイッチもしやすいはずです。

「土、日の朝は朝ごはんまでの時間どれだけやてもかまわない」というルール

これは,実は我が家で行っていたルールです。

子どもたちが小学校時代にですからもう15年くらいも前になります。

平日はゲーム禁止です。でも土日は朝ごはんまでならどれだけやってもいいのです。

おかげで、土日は朝5時くらいから起きて2人で交代しながら3、4時間ゲームを楽しんでいました。

これも、土日の早起きという効果がありました。また、金曜日の夜は、明日は早く起きないといけないから早く寝ようと言いながら早々と寝ていました。

 

これらふたつは,どちらもただ守らせるだけでなく、自分たちでコントロールしてよりよく工夫できるようになっています。

せっかくルールを作られるなら、このように工夫可能なルールを作ると良いのではないでしょうか。

しかし,この例では,どちらも1日のゲーム時間はどのくらいが適切かということについては考慮されていません。

そこで次回は,最終回。1日のゲーム時間について考えてみたいと思います。

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まとめ

  • ルールは買う前に決めておくこと。
  • 勝手に外にもって出ないこと。
  • ゲーム機やソフトは,借りない,貸さないこと。
  • 交通ルールと公共マナーを守ること。
  • 家でゲームをするときのルールには,親が管理できるようにすること。
  • ゲーム機を買わなくても,子どもとゲームに対する姿勢を話し合っていたほうがいいこと。
  • 近所の保護者とできるかぎりルールの共有をすること。
  • 「~してはいけない」というルールだけでなく「~したら~できる」という,自分と向き合いながら工夫できるルールもあること。

ゲームについて考えていると,本当にきりなくどんどん出てきます。

ゲームの形態によるルールの違いもいろいろとありますしね。

ライトに行くつもりでしたがいろいろと考えていたら長くなってしまいました。

しかし,基本は親が子どもをどのように育てたいのか,という点につきます。子どもとしっかり話し合って,よいルールづくりができたらいいなと思います。

それでは,また2週間後の火曜日にお会いしましょう。

挿絵のメイキング

記事の内容とは全く関係ないですが,今回,挿絵を描いている途中で録画しみようと思い立ちました。

Youtubeにアップロードしていますので,興味のおありの方はどうぞご覧ください。

https://youtu.be/hq57rXSmmfQ

挿絵工房
挿絵工房 – 学校で使える挿絵のサイト

カテゴリー: 子育て | 4件のコメント

新メンバー加入でますます熱い!! - 週刊アシタノ vol.21

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皆さん、こんにちは!ベック(@beck1240)です。

暑い毎日が続きますが、徐々に聞こえてくる蝉の声などが夏の終盤を伺わせます。8月も折り返し地点、皆さん何か夏の思い出は作られましたか?

アシタノレシピは新メンバーが加わり、これから更に熱い記事をお送りしたいと思います。

それでは、7/25〜8/14の3週間分の週刊アシタノ、行ってみましょう!

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カテゴリー: 週刊アシタノレシピ | コメントする

新メンバー加入のお知らせ & メンバーBLOGのOPMLはじめました!(裏話も少しおまけで付けています)

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皆さん、こんにちは!ベック(@beck1240)です。

私は今、親愛なるアシタノ読者の皆様に重大な発表ができる喜びに、胸の高鳴りを抑えることができません。

そうなんです。

皆様の、そして自身の”明日を楽しく”したいという想いを胸に秘めた、新進気鋭のブロガーが2名、アシタノレシピへの参画を決意してくれたのです。

早速ですが、2人の新たな仲間を紹介させてください!

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カテゴリー: お知らせ | タグ: , , | 4件のコメント

夏休みの宿題を通じて、「計画の立て方と遂行のコツ」を、子どもに体感してもらう。

はじめに

こんにちは。彩郎です。

今回は、アシタノレシピ月イチテーマ企画に乗っかってみます。今月の月イチテーマは、「8月と言えば夏休み、夏休みと言えば宿題」ということで、「計画の立て方と遂行のコツ」です。そのままずばり、「夏休みの宿題を片付けるための計画の立て方と遂行のコツ」を考えてみます。

とはいえ、私自身が夏休みの宿題をすることは、今後はもうありません。たぶん。

そこで、自分の子どもに対するアドバイス、という切り口で考えてみます。うちの子はまだ小さく、夏休みの宿題を持って帰ってくる年齢ではないのですが、もしも何年後かの8月10日頃、小中学生になった子どもから、夏休みの宿題を片付けるためのアドバイスを求められたら、こんなことを伝えたいと思います。

8月10日から夏休みの宿題を片付けるためのアドバイス

【ステップ1】まずは、今の状況を把握しよう。

8月10日というと、夏休みも折り返し地点。これからお盆の帰省や旅行の計画があって、けっこう忙しい。なのに、夏休みの宿題の多くが手つかずで残されていて、ひょっとすると、どんな宿題があるかもよくわからない状況かもしれない。

もしそうなら、まずは、今の状況を正確に把握しよう。

把握すべきポイントは3つ。

  • どれだけの宿題があるのか?
  • どれだけの時間を使えるのか?
  • どれだけのペースで進むことができるのか?

(1) どれだけの宿題があるのか?

夏休みの宿題は、全部でどれだけあるのか。これを把握できてないと、暗中模索になってしまう。いつ終わるかもわからず、何かやり残しがあるんじゃないかと不安になる。だから、何はともあれ最優先は、宿題の全体を把握すること。

先生が、宿題全部の一覧を配ってくれたならわかりやすい(小学校だとこのパターンもあるのかも)。でも、教科ごとにばらばらで宿題が出されてるなら(中学校だと、多分こっち)、全体がどれだけかがわからない。この場合は、自分の手を動かして、宿題の全体を把握するしかない。

やりかたは何でもいい。たとえば、学校で配布された夏休みの宿題に関係する物全部を、床にばーっと広げて並べる、とかはどうだろう。配布されたプリント、宿題となってるドリル、図画工作の画用紙、読書感想文の原稿用紙などなど、夏休みの宿題に関係する物を全部並べれば、夏休みの宿題が全部でどれだけあるかがよくわかる。

一般に、何かをするときに、自分がやるべきこと全体を把握するのは大切なこと。でも、学校の夏休みの宿題を片付けるためには、とりわけ大切だと言える。なぜなら、夏休みの宿題は、決して増えないから。一度全体を把握してしまえば、あとはそれを片付けるだけ。やればやるほど減っていく。だからこそ、最初に宿題の全体を把握することは、宿題を遂行することを、すごく強力に助けてくれる。

(2) どれだけの時間を使えるのか?

次は、自分の手持ち時間。宿題を実行するには時間がかかる。でも、自分の手持ち時間は限られている。だから、宿題のためにどれだけの時間を使えるのか、自分の手持ち時間を把握する必要がある。

一番簡単なのは、手持ち時間を書きだしてみること。夏休みの宿題のように、数週間の期間なら、日付を書き出せばいい。

たとえば、今日が8月10日だとして、8月31日までに終わらせなければいけないとすると、こんな感じ。

  • 8月10日
  • 8月11日
  • 8月12日
  • 8月13日
  • 8月14日
  • 8月15日
  • 8月16日
  • 8月17日
  • 8月18日
  • 8月19日
  • 8月20日
  • 8月21日
  • 8月22日
  • 8月23日
  • 8月24日
  • 8月25日
  • 8月26日
  • 8月27日
  • 8月28日
  • 8月29日
  • 8月30日
  • 8月31日

手持ち時間は全部で22日間。

そのうち、何日かは、動かせない予定が入ってるはず。たとえば、

  • 8月10日
  • 8月11日
  • 8月12日 ディズニーオンアイス
  • 8月13日 鶴舞公園
  • 8月14日
  • 8月15日 おばあちゃんの家
  • 8月16日 おばあちゃんの家
  • 8月17日
  • 8月18日
  • 8月19日
  • 8月20日
  • 8月21日
  • 8月22日
  • 8月23日
  • 8月24日 ナガシマスパーランド
  • 8月25日
  • 8月26日 長崎旅行
  • 8月27日 長崎旅行
  • 8月28日 長崎旅行
  • 8月29日
  • 8月30日
  • 8月31日

8日間は予定があると、丸一日空いてるのは、22日間から8日間を引いて、14日間になる。現段階での手持ち時間を、日単位ですぐに把握できる。

また、丸一日空いているとしても、7時間も8時間も宿題をするのは、多分難しい。たとえば、午前中に1時間半、夕食前に1時間半、寝る前に1時間の合計4時間できれば、立派なもんだと思う。

あるいは逆に、丸一日空いてない日でも、朝とか夕方とかに、1,2時間くらい確保できるかもしれない。

これはあくまでも一例だけれど、自分の手持ち時間を把握してみよう。

(3) どれだけのペースで進むことができるのか?

これで、宿題の全体がどれだけあって、その全体を片付けるためにどれだけの手持ち時間が与えられているかがわかった。これで十分か?

まだ足りない。この2つは、進むべき距離と制限時間のようなもの。制限時間内に距離を移動しきれるかを判断するには、速度を確認する必要がある。

つまり、自分が宿題を片付ける速度。自分は、どれだけのペースで進むことができるのか、ということだ。

とはいえ、これを把握するのは難しい。

そこで、発想を少し変える。とりあえず一部分を実際にやってみて、その実績から推測する。

たとえば、問題集なら、1ページくらいやってみる。日記なら、1日分書いてみる。読書感想文なら、課題図書の最初の方を読んでみる。一部分だけでもやってみれば、自分がどれくらいのペースで進めるのかが、少しはわかる。

こうして、不完全ながら、速度がわかれば、距離、時間、速度が出そろうので、宿題を片付けるための道筋の見通しがつく。

【ステップ2】宿題を片付けるために必要な物を、準備しよう。

距離、時間、場所という今の状況を把握したら、次は実行なんだけれど、その前にひとつ大事なことがある。それは、この現実世界で何かを実行するには、具体的な物が必要なことが多い、ということ。

必要な物全部が手元にあればすぐに簡単に終わることも、必要な物のうちひとつでも足りないと、すごく苦労する。たとえば電化製品の電池交換のためにネジを外さなくちゃいけないとして、ぴったりサイズのドライバーが手元にあれば一瞬だけど、ドライバーがないとどうにもならない。近くのホームセンターでぴったりサイズのドライバーを入手するところから始めなければならなくなる。

夏休みの宿題もこれと同じ。絵を描くには画用紙と絵の具セットが必要だし、読書感想文を書くには原稿用紙を用意しなくちゃいけないし、課題図書を読むには手元に課題図書の本がなくちゃいけない。問題集の中には、コンパスや分度器がないと解けない問題があるかもしれない。

夏休みの宿題なら、多くの必要な物は、学校で配布されると思う。絵を描くための画用紙、書道のための半紙、読書感想文の原稿用紙。でも、配布されたものがどこにあるのかわからなくなることもある。1学期最後に配布された画用紙、今どこにあるか、すぐにわかる?

また、道具の多くは自分で準備しなくちゃいけない。絵の具セットとか書道セットとか。これらの道具が使えるように最低限のメンテナンスをしておくことも必要だ。

いざ宿題をやる気になったときに、必要な物が手元にないと、やる気が消えてしまうかもしれない。たとえば、8月25日の朝に、「今日1日で絵を全部描いちゃちゃおう!」という気になっても、画用紙を探してもどこにあるかわかんないし、絵の具セットを引っ張り出してみたらパレットに絵の具がこびりついていて、という状況だと、きっとそのやる気は消えてしまう。せっかく、難物の絵に取り組むやる気が出てきたというのに、もったいない。

宿題を片付けるために、やる気をうまく活かすのは、とても重要なこと。少なくとも、せっかく出てきたやる気を消す原因は、できるかぎり消しておくとよい。だから、このためにも、宿題を片付けるために必要な物は、早めに全部準備しておく。

必要な物を揃えておけば、自分のやる気が無駄になることが減る。必要な物が全部揃っていることを確認することで、ちょっと安心できて、やる気が出てくる、ということもあるかもしれない。

必要な物全部を手元に整えておくことは、一見、とても即物的で些末なことに思えるけど、宿題を完遂するための条件を整えることなのだから、実は、けっこう重要なこと。宿題を片付けるために必要な物を、手元に準備しよう。

【ステップ3】あとは実行あるのみ。ただし、進行状況を目で見えるように。

現状を確認し、必要な物を準備したら、あとは実行あるのみ。

夏休みの宿題の成果物は、絵を描いた画用紙とか、読書感想文を書いた原稿用紙とか、最後まで解いた問題集とかであって、やること一覧表とかではない。計画や準備は、実行のための手段だから、実行を促す限りで価値があるし、逆に、宿題を完遂できるのなら、計画や準備がすごくいい加減でも、全然問題ない。

ただ、実行をうまく進めるためにも、コツはある。うまく機能するひとつのコツは、進行状況を目で見えるようにしておく、ということ。具体的な方法は、いくつかある。

たとえば、

  • 2つの収納ボックスを使って、宿題の進行状況を物として管理する
  • バーチカル表示のカレンダーに、時間の使い方を記録する

などは、わりと簡単に実行できるんじゃないかな。

(1) 2つの収納ボックスを使って、宿題の進行状況を物として管理する

ひとつめは、実行すべき対象である宿題を管理するための方法。

紙やスマートフォンでタスクリストを作るのも悪くないんだけれど、もっと物理的に管理することもできる。

まず、ホームセンターなどで売ってる収納ボックスを2つ用意する。A4サイズが入る大きさの、深いやつ。

この収納ボックスに、宿題に関係する物を、全部入れる。問題集も、書道の半紙も、読書感想文の課題図書も、全部入れる。絵の具セットとかコンパスとか、宿題を実行するために必要な道具も入れておく。

2つの収納ボックスの使い分けは、以下のとおり。

ひとつの収納ボックスには、これからやる宿題に関連するすべての物を入れる。いわば、未来の収納ボックス。

もうひとつの収納ボックスには、もう終わった宿題に関係する物で、今後使うことがない物を入れる。いわば、過去の収納ボックス。

未来の収納ボックスに入っているものは、これからやるべき宿題に関するものだから、未来の収納ボックスが、そのままタスク管理のためのリマインダとして機能する。

過去の収納ボックスに入っているものは、すでに終わった宿題だから、過去の収納ボックスは、成果物を格納し、ログを記録する役割を果たしている。

未来の収納ボックスと過去の収納ボックスの間にあるのは、もちろん現在なんだけれど、これは、実際に宿題をやる場所のこと。机だったりリビングのテーブルだったり子ども部屋の床だったりする。

未来の収納ボックスがリマインダになっているので、その中からこれからやる宿題を選ぶ。その宿題を実行するために必要な物は全部、未来の収納ボックスの中にあるから、必要な物を取り出して、現在の作業場所で宿題を実行する。その宿題を最後まで仕上げることができたら、過去の収納ボックスに入れる。もう使わない道具も、過去の収納ボックスに入れる。未来の収納ボックスに入れた物が、現在の作業場所を経由して、過去の収納ボックスに入る、という流れ。

当初、未来の収納ボックスに放り込んだ、宿題に関連するすべての物が、この流れを経て過去の収納ボックスに落ち着いたとき、宿題の全部がきれいに終わる。宿題の進行状況を、目に見える物として、管理できる。

(2) バーチカル表示のカレンダーに、時間の使い方を記録する

ふたつめは、宿題を実行するために必要不可欠な時間の使い方を記録するための方法。

ここでも大切なのは、進行状況を目で見る、つまり、時間を目で見る、ということ。

1日が終わるごとに、マンスリーのカレンダーの日付をばつ印で消していく、という方法もある。これも、残りの手持ち時間を目で見るためのシンプルな方法だけど、せっかくなら、もう少し詳しく見えるようにするとよいと思う。

使うのは、1日に時間軸の入った週間カレンダー。バーチカル表示ともいう。手帳でもいいけど、2週間分をA4サイズに印刷すれば、A3サイズで4週間分表示できるので、おすすめ。

ここに書くのは、

  • 未来の手持ち時間
  • 過去の実績

の2つ。

未来の手持ち時間は、宿題に使えない時間を塗りつぶしておく。たとえば、8月24日にナガシマスパーランドに行き、8月26日〜28日に長崎旅行に行く予定があるなら、それらの日は宿題に使えないから、塗りつぶしておく。色を決めるといいかもしれない。たとえば、緑色とか。

過去の実績は、いつ、何をしたかを、書き込んでおく。宿題に使わなかった時間は塗りつぶしておく。未来と同じ色に統一すると、わかりやすい。

そうすると、まず、未来の手持ち時間がわかる。たとえば8月24日になったとき、「8月31日までにはあと1週間あるけど、24日と26日〜28日は緑色で宿題には使えないから、実質あと4日か!」みたないことが、一目瞭然となる。

それから、これまでの進行速度もわかる。まるまる4日間使えた8月17日〜20日に自分がどんな1日を過ごし、宿題はどの程度捗ったのかがわかるから、4日間あれば無理しなくてもこの程度はできる、みたいな予想が立つ。過去の実績を目で見ることで、未来の見通しを得られるような感じ。

こうして、バーチカル表示のカレンダーを使えば、未来と過去の時間を目で見ることができるようになる。

おわりに

今回は、連載からは大きく離れて、夏休みの宿題を題材に、「計画の立て方と遂行のコツ」を考えてみました。

ポイントをまとめると、以下のとおりです。

  • 【ステップ1】今の状況を把握する
    • 遂行すべき対象となる宿題の全体を把握する
      • クローズドリストであることの意義
    • 自分の手持ち時間を把握する
      • それほど遠くない締め切りがあるなら、日単位ですべて書き出してしまう
    • タスク実行時間の見積もりは、とりあえず実行してみてから
      • なにもないところからの予想スキルを高めるよりも、
      • とりあえず実行してみて、その結果から考える
  • 【ステップ2】宿題を片付けるために必要な物を、準備する
    • タスクを実行するためには、必要な物を準備しなくちゃいけない
      • たったひとつの物がないだけで、すべてが止まることもある
    • やる気を消す原因を潰す
      • タスク完遂に至るまでの流れをスムーズに
      • タスク実行のための条件を整える(マイナス条件を消す)
  • 【ステップ3】進行状況を目で見える環境を整えて、実行する
    • 未来・過去・現在を目で見えるようにすると、実行を助けてくれる
    • たとえば、
      • 未来の収納ボックス、現在の作業場、過去の収納ボックス
      • バーチカル表示のカレンダーで、未来の手持ち時間と過去の実績を目で見る

小中学生にとって、宿題を片付けることは、多分、それほど重要なことではありません。少なくとも、親がその実行に力を貸してまで完遂すべきことではない。

でも、「計画の立て方と遂行のコツ」は、子どもが人生を生きのびる上で、きっと大切な技術です。そして、夏休みの宿題は、小中学生が「計画の立て方と遂行のコツ」の力を体感するために、かなりよい機会のように思います。

だから、将来、もし子どもが夏休みの宿題を片付けるためのアドバイスを求めてきたら、私は、こんなふうに、「計画の立て方と遂行のコツ」を話したいなと考えています。

そんな妄想全開で、夏休みの月イチ企画に乗っかってみました。最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。また2週間後にお会いできたらうれしいです。

(子どもが大きくなったら妄想つながりで、ひとつ紹介します。→もしも、子どもに、「生きる意味って何?」と尋ねられたら。)

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8月の共通テーマ『計画の立て方と遂行のコツ』を読書の場合で考えてみた!このやり方で本が楽しく読めちゃいます!

読書計画の立て方

今回は『付箋を使った読書メモ術』をご紹介の予定だったのですが、今月からアシタノレシピメンバーで共通のテーマを元に記事を書くという企画が始まりましたので、今回は共通テーマの内容でお届けします。

今月の共通テーマは『計画の立て方と遂行のコツ』ということなので、私は私が実践している読書での『計画の立て方と、遂行のコツ』をご紹介します。

これは「本を読まなきゃ!読まなきゃ!」と思いつつも、なかなか本を読むことが出来ていなかった過去の私が、楽しく本を読めるようになった方法でもあります。

読書計画の立て方と、遂行のコツ

読書計画の立て方

まず読書計画の立て方ですが、本は読みたい時に読むのが一番だと思っています。つまり、読みたい時に読みたいだけ読めば良いので、目標を立てて「今月は何冊読まなくてはならない!」なんて決めるものではないと思っています。

しかし、きっとこの記事をお読みくださってるあなたは、今の現状に満足していないのではないですか?

私もそうです。私も理想とする自分になれてはいなくて、理想に少しでも近づきたいと考えています。

本を読むということは、その理想の自分に近づくために必要な方法の一つだと考えています。

だから全く本を読めない自分から卒業し、本を読むことで理想の自分に近づこうとしているのです。そのための読書計画なんです。

経済に詳しくなりたいと思ったら、まずは経済の仕組み、そして世の中の流れを学ぶために本や新聞を読まなくてはなりません。

プログラミングが出来るようになりたいと思ったら、まずどんな言語を使ったプログラミングを必要としているのか判断するための本を読み、そこから必要な言語がわかったらその言語をマスターするための本を読まなくてはいけません。

それぞれなりたい理想とする自分が違うので、毎月これだけの本を読んだら大丈夫などという数字はありません。

自分の今の状況を考え、1ヶ月で無理なく読める本の冊数を決めることが大切です。

そしてもう一つ、読書計画を立てるためのコツとして、目標とする読む本の冊数は“自己嫌悪にならない”最低の数で良いと思っています。

1ヶ月に3冊の本も読めなかったと自己嫌悪になるようであれば、目標の冊数を3冊とすれば良いです。それが10冊でも1冊でも良いので、少し頑張れば達成出来そうなぐらいの数を設定することをオススメします。

理由としては、読書は楽しいことで、目標を達成するために無理やり読むものではないからです。

読書が楽しくなってくれば自然と読むスピードも早くなり、1ヶ月に読める本の数も増えていきます。だから最初から背伸びをした目標を立てることなく、読書を楽しくできる範囲での目標にしましょう。

しかしここで気をつけて欲しいのが、楽しく読むのと、ダラダラ読むことは違います。そのために目標と計画を立てるわけなので、読書する時はしっかり読書して下さいね。

計画を立てる前の目標とする冊数が決まったら、次はそれをしっかり読めるような計画を立てましょう。

私が推奨する読書計画の方法は、1ヶ月に読む本を最初に決めてしまうことです。

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△これは私がWorkflowyに記入している、今週読む本のタイトルです。

こんな感じで読む本を決めて本のタイトルを書いておくと、本を読む前の“どれを読もうか迷う”という作業はなくなります。

途中で違う本を読みたくなってしまうことも多々あるのですが、その時は今読んでる本の次に読むように本のタイトルを割り込んで記入しちゃいます。

このサイクルを続けていくと、“次はどの本を読もうかな?”って考えることは少なくなり、早くあの本を読みたいからこの本を読み終えてしまおう!ということになってきます。

読書計画遂行のコツ

現時点で読書の習慣がない人が、毎月1冊の本でも読み終えようとした場合には、まず読書をするという時間を確保することから始まります。

時間の確保と言ってもそんなに難しいことではありません。1日の中でこの時間だけは1分でも良いから読書しようと決めるだけです。

私が実践していてオススメなのは、先日私のブログでも紹介した【朝の10分間読書】です。

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これは朝目が覚めたら身体を起こす前に読書を始めるというやり方で、あの有名なサイト『lifehacker』で書評記事を書いてる印南 敦史さんの書いた本『遅読家のための読書術』に書かれていた方法です。

これを実践することで、毎日必ず10分間の読書時間が作れて、読書に慣れていない人でも少しづつ本を読み進めることが出来るのです。

寝起きで読む本は、意外にも内容がしっかりと頭に入ってきますよ!

それともう一つ読書を続けることで大切なことは、区切りの良いところで読むのを止めないことです。

1冊の本がいくつかの章で分かれていたり、どこから読んでも良いように細かくタイトル分けされている本などがあり、そういった本の場合はついついこの章を読んだら今日は止めにしようとなりがちです。

区切りをちょうど良いところで付けるというのは、仕事や勉強をする上では大切だと思いますが、読書では必要ありません。

むしろ、次の章の始まりを少し読んだところでやめることをオススメします。

その理由としては、章の始まりを読むことでその続きがとても気になり、早くその続きを読みたいと思えるからです。

もちろん時間がある時にはそのまま最後まで読んでしまえば良いのですが、そうでない場合には途中で止めなくてはいけません。

そういった時に続きが楽しみだと、次に読書する時間を早く作ろうとして、結果としてどんどんと読書が捗ります。

逆に区切りの良いところで止めてしまうと、本の流れを理解する(思い出す)ことから始まるため、読書を始めるハードルが高くなってしまうんです。

章の最初を読んで止めるというのは、なれるまでは少し気持ち悪いかもしれませんが、1冊を読み終えるまではそのぐらいが丁度良いことを覚えておいて下さい。

まとめ

今回は今月の共通テーマ『計画の立て方と遂行のコツ』から、読書について私の考えをご紹介しました。

  1. 今に状況にあった無理のない範囲で、読む本の冊数を決める
  2. 読む本を最初に決めてしまい、本のタイトルをノートなどにメモしておく
  3. 読む時間が作れない場合は、寝起きの10分間を読書する時間にしてみる
  4. 途中で読むのを止める場合には、区切りの良いところで止めず、次の章を少し読んだところで止める

これが私の『読書計画の立て方と遂行のコツ』でしたが、参考になる部分はありましたでしょうか?

最後に目標を気持ち良く達成するために、どの状態まで読んだら1冊を読了とするのか?を決めておくことも大切です。

私の場合であれば、ななめ読みや、いいとこ取りの読書をした場合は1冊とカウントしていません。最初から最後まで読んで、書評記事を書けるぐらいまで読んだ場合に1冊を読了したとしています。

この1冊を読んだという判断は人それぞれで良いと思いますが、読み始める前にこの判断基準を決めておくと、目標に対するモチベーションが下がることなく続けられると思いますよ。

次回は今回ご紹介予定だった『付箋を使った読書メモ術』をご紹介します。

今回も最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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