異質を創り出せばコラボレーションは生み出せる!ーアシタノ・コラボ術vol.1

2014年04月28日 No Comments by

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こんにちは、ベック(@beck1240)です。

アシタノワークショップVol.3「Communication to Collaboration」という題目の講演を行ったのですが、時間が30分と短かった上に、かなり詰め込んだ内容だったので、かなり駆け足なプレゼンになってしまいました。

個人的にももっとゆっくり丁寧に説明したかったなぁ・・と心残りな部分もありましたので、講演の内容をベースに、はしょった部分や、説明が不十分だった部分を補いながら「アシタノ・コラボ術!」という連載記事に再構成したいと思います。

今後、構成は変わるかも知れませんが、今考えている連載の全体像は以下の通りです。

  • 異質を創り出せばコラボレーションは生み出せる!←イマココ
  • 自らの質を究める。他人の質を見極める。
  • 観点とモードを使い分け、即座に異質を創り出せ!
  • 会議のタイプが異なれば、目的も必要なテクニックも変わる
  • 残念なブレインストーミングを脱出する5つのヒント
  • ディスカッションを最大化する3つのテクニック
  • 意志決定系会議はプレゼンテーションが命
  • その情報共有、本当に会議でやる必要ありますか?
  • アイデア発想のコラボレーションケーススタディ
  • 空中戦の救世主!あなたも今日からビジュアライザー!
  • コラボレーションに効くクラウドサービス

異質を創り出せばコラボレーションは生み出せる!

Kid holding clapper board in hands

コラボレーションとは?

コラボレーションって言葉、よく聞くけど、意味はよく分からない、という人も多いのではないかと思います。三省堂辞書サイトによると・・

コラボレーション(collaboration)とは、複数の立場や人によって行われる協力・連携・共同作業のことです。またその協力によって得られた成果(=共同開発品・合作品・協力体制)もコラボレーションと呼ばれます。以上の両方とも、コラボと略される場合もあります。

[三省堂辞書サイト]10分でわかる「コラボレーション」より引用

ということで、つまりは

  • 誰かと一緒に何かをやるという行動
  • 或いは、誰かと一緒に何かをやった結果できた成果

を「コラボ」と呼ぶのですが、ただ、一緒にやればいいというわけではなく、次の2つの条件を満たしたモノを「コラボ」と呼ぶのがより一般的でしょう。

  • 異質なモノの組み合わせ
  • 組み合わせた結果、相乗効果が生まれる

少し前だと、エヴァコラボ携帯なんてのがありましたが、これはエヴァンゲリオンモデルをモチーフにしたデザインの携帯電話が発売された他、映画の中でも同型の携帯電話を登場人物が使用するというコラボレーションモデルでした。

ドコモ第3新東京市支店 : SH-06D NERV特設サイト

エヴァコラボ携帯はこれまで何度か世に出されていますが、アニメと携帯電話がただ相互乗り入れしているだわけではなく、担当者がかなり拘って細部まで作り込んだ「世界観を持った携帯電話」になっている点が素晴らしい。コラボレーションというからにはこうでないと。

その他、セレクトショップの「BEAMS」が自動車メーカーの「SUBARU」と度々コラボレーションを行っています。これは、ファッションのプロである「BEAMS」が内外装を手がけることで、車というユーティリティにファッション性を持たせるという効果がありました。

【スバル インプレッサ 新車情報】SUBARUとBEAMSがコラボ! ハッピーな気分になれるクルマ!「インプレッサ BEAMS EDITION」デビュー
これ、欲しかったんですよねー

最近はコラボという名の「相互広告」を目にする機会が多く、「ただ一緒にやればコラボになるんだ」と勘違いを招いてしまうかもしれません。しかし、本来のコラボとは「組み合わせた結果、相乗効果が生まれる」ものを指すのであり、そうなっていないものは「ただの組み合わせ」でしかないのです。

ビジネスの現場でコラボレーションは行えるか?

さて、少し話が大きくなってしまったので、ここでもう少し身近な話に戻しましょう。ここまでの話を読むとこんな疑問が湧いてくるかも知れません。

ビジネスの現場でコラボレーションは行えるか?

コラボレーションが「異質なものの組み合わせ」であるなら、同じ業界、同じ職場、同じ専門分野という同質の人々でコラボレーションは生み出せないと感じるかも知れません。

結論から言えば、そういったメンバーであってもコラボレーションは可能です。

例えば、SEの現場で考えてみると、客先のシステム構成に詳しい人、一般的なデザインパターンに詳しい人、DBの設計が得意な人、はたまたDB性能のチューニングが得意な人、交渉が得意な人、資料作成が得意な人などなど、業務知識や専門知識は人それぞれ異なっているものです。

世の中のあらゆる仕事は、こういった人々の異なる性質を組み合わせて成立しており、多くの現場ではこの性質を考慮した人員配置を行っています。

つまり、効果の大小はさておき、ビジネスの現場では既にコラボレーションが生み出されているのです。

異質を創り出す3つの方法

意識的に「異質を創り出す」ことは、効果的なコラボレーションを行う素地になります。

「異質を創り出す」と言われてもピンと来ないと思いますので、まずは本連載で取りあげる「異質を創り出す」3つの方法を紹介しておきます。

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質を究めれば異質になる

自らの質を究めれば、自ずと他人とは異質になります。それは、業務経験や専門知識かも知れませんし、何らかのスキルや興味関心、趣味嗜好かも知れません。

自分のどの性質を伸ばすかを決める基準は、自分の好き嫌いかもしれませんし、会社から求められた結果かも知れません。理由はともかく、まずはあなた自身が胸を張って「俺はxxの専門家だ」と言えるようになる状態を目指しましょう。

チーム組閣で異質を作る

先ほど挙げた、業務経験、専門知識、スキル、興味関心などの性質をある程度「パラメータ化」して人員配置を考えると、チームとしての相乗効果を高めることができます。

分かりやすい例を挙げれば、人前で話すのが得意だけど技術が苦手なAさんと、技術はあるけれど人前で話すのは得意ではないBさんがタッグを組めば、客先への提案や技術説明をスムーズに行う事ができます。

ただ、組み合わせを考える時にどうしても「苦手分野の補完」を考えてしまいがちですが、コラボレーション効果を高めるためには「得意分野の相乗効果」を考える方が上手くいく、というのが経験則です。

例えば「Aは流通、Bはセンサーデバイスのプロだから、流通業にイノベーションを起こすセンサーデバイスを一緒に考えて欲しい」みたいな形のアサインの仕方がより望ましいと言えるでしょう。

モードと観点で異質を作る

「モード」というのは、自分の中の仮想人格を指し、モードを切り替えることで行動や思考を切り替える方法を次々回に詳しく取りあげたいと思います。

仮想人格の例としては、何にでも肯定的な自分や、逆に何にでも批判的な自分、はたまた現実的だったり、悲観的だったりする自分等が挙げられます。意識的に切り替えるためには、意識的にこれらの仮想人格を練習しておく必要があります。

「観点」というのは、端的に言えば物の見方を変えると言うことです。ただ、何もなしに物の見方を変えることは難しいので、多くの場合は「観点表」と呼ばれる観点が記載されているリストを見て「私は今からこの観点で見るぞ」と意識付けを行います。

異質を創り出した後、適切なテクニックを加える

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異質を創り出すことそれ自体は「効果的なコラボレーションを行う素地」でありここに適切なテクニックを加えることで、コラボレーション効果を高め、失敗を減らすことができます。

詳しくは本連載のvol.5以降で紹介しますが、ここで一例を挙げておきましょう。

新規事業創出のため、発想豊かな新進気鋭の若手社員と、豊かな専門知識と業務経験を持つベテラン社員をアサインして、ブレインストーミングを行った。当初は若手社員から次々とアイデアが出されたが、その度にベテラン社員が「そんなことはもうとうの昔に考えた」「お前はこの業界の事を何も分かっていない」と潰してしまったため、若手社員は何も発言しなくなり、その他のメンバーも雰囲気に飲まれて発言ができなくなってしまった。

人員のアサイン自体は間違っていなかったはずなのですが、ブレインストーミングの基本的なルール「判断/結論を求めない」を守らなかったが為に起こってしまったコラボレーションの失敗パターンです。

vol.5以降では、シチュエーション毎に「モード」や「テクニック」を紹介しますので、ここではまず

  • 異質を創り出すことで効果的なコラボレーションの素地ができる
  • 異質を創り出した後、そこに適切なテクニックを加えることで、コラボレーションの効果を高め、失敗を防ぐことができる

この2点を覚えておいてください。

最後に

今回は「異質を創り出せばコラボレーションは生み出せる!」というお話でした。長くなってしまったので、ざっとまとめると・・・

コラボレーションの定義は次の3点です。

  • 誰かと一緒に何かをやるという行動或いはその成果
  • 異質なモノの組み合わせ
  • 組み合わせた結果、相乗効果が生まれる

異質な組み合わせは効果的なコラボレーションの素地であり、意識的に創ることができます。異質を創る方法は次の3点です。

  • 質を究めれば異質になる
  • チーム組閣で異質を作る
  • モードと観点で異質を作る

異質を創り出した後、そこに適切なテクニックを加えることで、コラボレーションの効果を高め、失敗を防ぐことができます。

ということで、次回「自らの質を究める。他人の質を見極める。」で、具体的な「異質の作り方」を見ていきましょう。

参考書籍

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About the author

ベックです! 横浜在住大阪人。本職SE。ガジェット、文具、手帳、ライフハック、モバイルが大好物な30代男性。BLOG「Hacks for Creative Life!」が主戦場です!。『EVERNOTE情報整理術』『クラウド「超」活用術』著者。勉強会『東京ライフハック研究会』の主宰者でもあります。 BLOG:Hacks for Creative Life! Twitter:@beck1240
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