入社8年目から新社会人におすすめする「今を切るビジネス書」5選

新年度、新社会人に向けて、おすすめのビジネス書を紹介しようと思います。といっても私も就活の頃に20数冊、その後ブランクあいて、昨年度30冊程度、と合計50冊くらいの中からのチョイスとなりますが、まだ31歳ということで、新社会人の方に近い感覚でチョイスできるかな、なんて思っています。

これからの働き方について大きいとこから小さい方へ、を念頭に、以下のように5冊選定してみました。

世界を知る>社会を知る>会社を知る>チームを知る>自分を知る

世界を知る

ビジネス書大賞2013にも選ばれた翻訳本のベストセラー「ワーク・シフト」。新興国も含む多くの有識者を集めてグローバル社会、超高齢化時代に「幸せに働く」とはどういうことか2025年の働き方について考察した大作です。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉リンダ・グラットン プレジデント社 2012-07-28
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ハードカバーで400ページ近くあり、お値段もそれなりにするので、「い・いきなりそれか」という所もあるのですが、やはり押さえておくとつぶしが効く一冊だと思います。

道中に、未来で働く人たちのショートストーリーが10以上盛り込まれています。まず立ち読みでこれらをいくつか読んでみるのもよいかもしれません。

例えば、p.130「アンドレのストーリー」なんていかがでしょうか?私はここで、「学ぶ」ということについてずいぶん考えさせられました。与えられるのを待っていてはまずい、って思いましたね〜。

社会を知る

世界を知るの次は社会を知る。ということなのですが、「ボクブキ」シリーズとして、大ヒットした瀧本哲史さんの4作品のまさに一冊目「僕は君たちに武器を配りたい」です。

僕は君たちに武器を配りたい瀧本 哲史 講談社 2011-09-22
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私はこのシリーズのエッセンスを2012年に日経BizCollege Premiumというセミナーの講演で聞いて強烈なインパクトを受けて、異業種交流会の主宰運営を始めたというエピソードがあります。(異業種交流会ゆるたまについてはこちら

本書の中では、「資本主義社会の中で安い値段でこき使われずに、主体的に稼ぐ人間6タイプ」が紹介されています。ホリエモンは夢を売り続けている、松下幸之助モデルはもう通用しない、など彼ならではのバサッという切れ味よい書きっぷりが私は好きです。

また、本書では、英語とのつきあい方、メディアとの付き合い方、投資についての考え方、も触れられており新社会人にとって広く価値のある一冊です。ちなみに、投資で個人的にウケたのが「FX=中産階級のパチスロ」。これで私FXやめましたw

ハードカバーにビビった方は、エッセンシャル版もありますよ。

僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版 (講談社文庫)瀧本 哲史 講談社 2013-11-15
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会社を知る

社会の次は、会社というレイヤーに行ってみようと思います。先ほど紹介した、瀧本さんのボクブキシリーズの2、3冊目「武器としての決断思考 」と「武器としての交渉思考 」を出版している、青海社新書から小暮太一さんの「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」です。

僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)木暮 太一 講談社 2012-04-26
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この本は、先ほども紹介した、日経のBizCollege Premiumセミナーの運営をしていた某メディア企業の社長の方が、三十代ビジネスパーソンにおすすめする本として紹介されていたことで読みました。

本書の特徴は、ボクブキと同様に資本主義社会の仕組みについて独特の視点と分かりやすいイラストを多様しながら説明しつつ、サラリーマンの「サラリー」のからくりを解き明かしていくところです。

社会人としてのキャリアをどのように積み上げていくか?そして、本書の中の重要なキーワードである「自己内利益」をいかに最大化するか?についての意識を柔らかいうちに脳みそにすり込めると、これからの社会人生活がとても意義深くなると思います。

私は、社会人6年目にして読んだので、既に、だい〜〜〜〜ぶ、固くなっていたので、とてもつらかった(苦笑)

チームを知る

さて、ここで瀧本さんに再登場いただきましょう。ボクブキシリーズの4冊目である「君に友だちはいらない」です。この衝撃的なタイトルと、七人の侍の表紙というイカした、イカツイ一冊です。

君に友だちはいらない瀧本 哲史 講談社 2013-11-13
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この本では、チームアプローチについて紹介されています。瀧本さんの切れ味が光っていて、「セルフブランディング」=「一生懸命アピールしないと仕事が来ない人」であったり、巷でもてはやされているワンピース的チームアプローチはファンタジーと切り捨て「七人の侍的チームアプローチ」を提案していたりします。

そして、チームに求められるメンバーのタイプをロード・オブ・ザ・リングを例に説明しつつ、チームのビジョンとそれを達成するためのストーリーの大切さが紹介されています。

著者の最後の一言が非常に刺さります。

他人の作った、作り物の物語を消費するのではなく、自分自身の人生という物語の脚本を書き、演じろ。

ちなみに、セミナーの中で、この本でしばらく本を書くのはおしまいかな。とおっしゃっていたので、シリーズ完結だと思います。

自分を知る

最後は、自分を知るです。「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」と、ぬぬ、新興宗教系の本か?と一瞬疑うタイトルですが、異業種交流会で会う人に結構読んで参考にしている問い人が多くて読んでいました。自分を強くする・成長させる方向性をどう捉えるかという意味で目を見開かされた一冊です。

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かすマーカス バッキンガム,ドナルド・O. クリフトン 日本経済新聞出版社 2001-12-01
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本書の特徴は2つです。一つは、自分の強み(=才能)自体の捉え方と伸ばし方について特徴別に説明していること。もう一つが、実際に自分の強みを知るための診断テスト「ストレングスファインダー」のIDとパスワードがついていることです。

ストレングスファインダーは、200万人以上の様々な分野のプロフェッショナルへのインタビューをもとに人間の強みを34種類に分類し、自分の5つの強みを知るための180の質問による自己診断テストです。 IDは一回限り有効のため、中古で入手しても診断が受けられない。という悲惨なことになるので、注意が必要です。

新入社員の能力や適正をみて上司が指導をできるように、新入社員と上司で診断結果をシェアする会社もあると聞きました。

結果に善し悪しはありません。十人十色。自分の思った自分とは違うこともあると思いますが、才能を受け入れてどう育てていくかを早いうちから考えていくのは非常に有用です。

ちなみに私の診断結果とその分析は、以下に詳しいです。結果の読み解き方や捉え方の参考になれば幸いです。

しのジャッキーの雑記~ブログ: ライトニングトーク(略してLT)をして学ぶプレゼンテクニック

ストレングスファインダーの分析結果をライトニングトーク(ショートプレゼン)に仕立てたプレゼン資料を紹介しています。

しのジャッキーの雑記~ブログ: ストレングスファインダー的自己紹介(弱みじゃなくて、強みを活かせ!)

ストレングスファインダーの分析直後の感想レポート

まとめ

ということで、今回以下の5冊をチョイスさせてもらいました。

世界を知る:ワーク・シフト
社会を知る:僕は君たちに武器を配りたい
会社を知る:僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?
チームを知る:君に友だちはいらない
自分を知る:さあ、才能(じぶん)に目覚めよう

今回紹介した本は、全て、私が2013年に読んだ本からチョイスしました。すべてとても印象に残っていますし、もっと早くこういう本を読んでいたら!と思うものばかりです。まとめる都合上、視点を大から小へと並べて紹介しましたが、順番は意識する必要なく、「お!」思ったものを手に取っていただけたら幸いです。

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しのジャッキー(@shinojackie)でした。

ブログ http://shinojackie.blogspot.jp/

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