読者に優しい文章術。”無駄”を省いたら良い文章になるのか?


ごきげんよう。ばんか(@bamka_t)です。


こうやって長いことブログを書いていると、いろいろな質問を頂きます。

その中でも、割とシビアな問題に「どうしたらシンプルで読みやすい文章を書けますか?」というものがあります。

これは、私の中でも永遠の課題ですし、きっとゴールはない問題です。きっと時代の流れとともに移りゆく一面もありますから、決して正解があるものではない。

ただ、そんな中でも「ばんかさんの文章はわかりやすい」と言って頂けるのも事実。

そこで今回は、”シンプルで読みやすい文章”を書くための考え方を、お話しして参ろうと思います。


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無駄を省けば良い文章か?

さて、そもそも”読みやすい文章”とは、どうしたら書けるのでしょう。

単純に、無駄な文や文字を消していき、最終的な文字数を少なくすれば読みやすいのでしょうか。

答えは、NO。それではいくらか早計です。



ただ、”無駄を省く”という考え方は正しい。その無駄が、単純に「文字数を少なくする」というわけではないのです。

私が考える”無駄”とは、本人に”意図がない”文章です。


読者の立場を考慮した意図

「読み手の立場から考えて、どう書いたら読みやすいだろう?」

これは最低限必要な考えです。その上で、自分にとって目的がある文章であれば、それは”無駄ではない”と私は考えています。

逆に、だらだらと書きなぐった後、自分で読み返し、そこに”自分の意図(書いた意味)”が見いだせない文章があれば、それは無駄な文章です。



例えば、私の文章の冒頭は「ごきげんよう。ばんか(@bamka_t)です。」で始まります。

一見、「ただの自己紹介なら、いらないのでは?」と思われるでしょう。

しかし、これには私なりの意図があり、目的があります。ですので、これは無駄な文章ではありません。


まず、「これは私の書いている文章です」というアピールのため。RSSなどの最初の文面で、私の文章だと気づいて頂くためです。

そして、もう1つ。Twitterのアカウントに素早くアクセスできるためです。

私は、他の方のブログを読んでいるときに「この人面白い!Twitterでフォローしたい!」と思うことが度々あります。

そして、その方のTwitterアカウントを探しまわるのですが、リンクがすぐに見つからないのは大変ストレスなのです。

だからこそ、Twitterのアカウントにすぐにアクセスして頂けるように、文章の冒頭にはリンクを付けるようにしているのです。


単純なテクニックだけではない

文章術のテクニックは、私も含めて多くの方が言及しています。

その中には「『〜こと』や『〜ところ』などの余計な文字は削除しましょう」とか、「主語と述語はなるべく近づけましょう」などなど。

これらのテクニックを駆使することも、もちろん”読みやすい文章”を書く上で大切です。

ですが、そのテクニックがすべて善というわけではなく、ケースバイケースであると考えます。

例えば私でも、「〜なこと」という言い回しをする場合があります。自分で読み返した時に、どうしてもリズムが悪ければ、音を増やして読みやすくすることだってあるのです。

他にも、自分の経験談や、喩え話を交えた場合。これも、読者のイメージを助長させる意図があるのであれば、決して無駄ではありません。



なので、テクニックが最重要なのではなく、どうしたら読者にとって優しいかを優先して書いてみてください。そして、書いた文章の中に自分が考える”読みやすくした目的”があるなら、それは無駄ではないでしょう。


あとがき:試行錯誤は続いていく

文章を書くとき、私は日々こんなことを考えています。どうしたら読みやすいか、どうしたら読者に優しいか。

しかし、こんなことを考えながら文章を書いていると、ほとほと終わりが見えてきません。ですので、ある程度のところで自分本位に書いてしまっている所もあります。

それが自分の味にもなりますし、もちろん「自分が考える読みやすい文章=他人にとっての読みやすい文章」ではないのですから。

ただ、最後に1つだけアドバイス。書いた文章は必ず読み返しましょう。これは、絶対です。

先ほどの言い回しを利用するなら、「自分が読みにくい文章」というのは、「他人にとっても読みにくい文章」なのですから。



from your @bamka_t

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