やることの「名前」が重要な2つの理由

やることに対し、なるべく丁寧に「名前」をつけることが重要な理由は次の2つです。

1.目的・手段などを思い出すカギになる
2.名前がもたらす印象でやる気をコントロールすることができる

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1.目的・手段などを思い出すカギになる

もし「名前」が適当だったなら、「何をするのか?」を毎回思い出すところからあなたの行動は始まります。はっきりいってこれは面倒です。

例えば、「筋トレをする」と「床にヨガマットを敷いて腕立て・腹筋を20回ずつ、背筋を40回行う」を比べてみてください。

内容としてはどちらも「筋トレをする」なのに、後者のほうがスムーズにとりかかれるように思いませんか?

後者のような「名前」にするには「5W2H」を意識することが良いです。

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2.名前がもたらす印象でやる気をコントロールすることができる

「名前」をあなたが認知したとき、そこから得られる印象はあなたの「やる気」にも影響を与えます。

嫌な印象がやる気をくじいている場合

例えば「月末の業務報告書を作成する」と「今月の自分の成果を確認し、振り返り結果を文書としてまとめる」ではどうでしょうか?どちらも最終的な成果物は同じもののはずです。

前者はいかにも仕事といった「お固い」イメージです。それに「報告」という言葉が入っているので、「やらされ感」もあるかもしれません。

後者であれば「成果を確認」という言葉にまず「ポジティブなイメージ」が感じられますし、「自発的」に行動しているような雰囲気がありませんか?

見慣れた印象によってスルーしてしまう場合

まずはこちらの引用をご覧ください。

“「リターンスライダー」という名前のタスクを目にするたびに「あ、これは今日じゃなくてもいいや。昨日もやらずに先送りしたことだし」という妙な言い訳を心の中でつぶやきながら反射的に先送りしてしまう自分にうすうす気が付いていたのですが、今日は「腹筋!」という見慣れない新しいタスクを前に、これにどう反応してよいかわからず、つい書かれている通りに実行してしまったようです。” via シゴタノ! 続・先送りを繰り返さないようにするコツ

見慣れた「やること(タスク)」に対してはついつい同じ反応をしてしまいがちです。その反応が「先送り」だと困りますよね。

↑で紹介した記事にもかかれているように、普段とは違った「名前」にしてやることであなたの意識を「刺激」することができます。

その結果必ずできるとは限りませんが、すんなりと「先送る」ということは無いでしょう。

まとめ

・やることの名前を丁寧につけることで、とりかかりやすくなる。
・「やれないこと」の名前を変えることで「やれること」にする。

今回紹介した手法は、電子ファイルの名前などにも応用可能です。小さなことですが、なかなか強力なので一度お試しください。

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