タスク管理を知らなかった私が1年で「タスク管理の人」になった経緯(後編)

あけましておめでとうございます。

さをん画伯プレゼンツの特製年賀状と執筆陣が選んだ2011年の記事はいかがでしたか?本年もアシタノレシピをよろしくお願いします。

さて、連載のほうに入りたいと思います。前回の連載では、私のタスク管理の原点が「A4ノートに書いた分単位の作業記録」にあることを書きました。

今回はその「記録」からの発展と、「タスク管理との出会い」について話したいと思います。

タスク管理を知らなかった私が1年で「タスク管理の人」になった経緯(前編)

記録の次は明日の予定を考えた

毎日、分単位で作業記録をとったことで、やったことがある作業の見通しがつくようになったため、次は明日の予定を立て、その予定通りに1日を過ごしてみることにチャレンジしてみました。

具体的には、会社に居る時間を4分割し、~10:00、~12:00、~15:00、~17:00の間にやる作業を前日に書きだしてみることにしたのです。

思い描いたとおりに1日が終わる喜び

最初は割り込み作業を考慮していない予定だったので、なかなか思い通りに1日を過ごすことができませんでした。しかし、上司が出張で居なかった日、ついに自分が予定したとおりに1日を終えることができたのです。

前日に自分が立てた予定通りに…時間通りに全てのタスクが終わった瞬間、言葉ではうまく言い表せない感動と喜びを感じました。

「記録と予測」というスタイルと「アナログの面倒さ」

記録と予測によって自分の思った通りに仕事を進められた喜びを経験してからは、ますますこのスタイルにのめり込んでいきました。しかし同時に、このアナログなやり方を少し面倒に感じ始めたころでもありました。

まず、作業記録も明日の予定も、全てが手書きです。また、複数の仕事を少しずつ進めていく際に、各プロジェクトの進捗状況を確認するには、ノートの記録を日毎にさかのぼって参照する必要がありました。

タスク管理手法との出会い

独身~新婚時代まではこのアナログなやり方でもなんとかなっていたのですが、妻の妊娠がわかってからは「これまでと同じ働き方では育児の時間を持つことができない」という問題意識が芽生えてきていました。

そんなときに出会ったのがTaskChuteとGTDだったのです。

昨年のちょうど今ごろ、年末年始の休みを使って、TaskChuteとGTDを年明けから使うためにせっせと環境を整えていたことをよく覚えています。熱心にやりすぎて少し妻に怒られたりもしました…

私がTaskChuteとGTDから得たもの

TaskChuteは、私が「A4ノートスタイル」でやっていたことをデジタルでそのまま再現できるツールでしたので、心底惚れ込みました。また、充実したリピート機能も私のスタイルの助けになりました。

TaskChuteによって「記録と予測」がデジタル化されたことで、入力の手間が減り、私の仕事は効率化されました

GTDからは、発生したアイデアやタスクを漏らさずにキャッチする方法と、無数のタスクを「状態」ごとに管理する方法を学びました。これにより、仕事の抜けやモレが激減し、多数のタスクが発生した場合にも心の平静を保てるようになりました。

私たちは普通の人だから「武器」を使う

タスク管理を行う前の私は、仕事の見通しを上手くつけることができす、仕事のモレや資料の紛失もたびたびある、あまり褒められた社員ではありませんでした。ただ元気に仕事をするだけが取り柄の若手社員だったのです。

しかし、会社に何年もいると「元気が取り柄」だけでは許されなくなってきます。今思えばそうした危機感もタスク管理を始めるきっかけになったように思います。

昨年の末に「うつ」とよりそう仕事術を出版された酒井一太さん(@kazumoto)や、
我らがボスの北さん(@beck1240)はこう言います。

「エリートだから仕事術を使うんじゃない。普通だから、ハンデを背負っているからこそ、戦う力として仕事術を使うんだ。

私もこれに本当に共感しています。普通の人だからこそ、仕事術やタスク管理を武器にしていくことが役立つのです。

タスク管理を始めるのに遅すぎることはない

タスク管理や仕事術などは「習得可能な技術」です。天才のアイデアやひらめきを必要とするものではありません。型から入り、自分なりの工夫や改良を付け加えていくことで必ず成果がでる技術です。

タスク管理や仕事術をはじめようと考えている方がいらっしゃいましたら、この年末年始で準備をしてしまうことをおすすめします!

1年後、何らかの成果が出るであろうことは私が保証致します!なぜなら、昨年の年末年始に準備を行った結果、私は1年で「タスク管理の人」と呼ばれるようになってしまったのですから!

さぁ、2012年こそ、普通の人たちが「自分のアシタノレシピ」を引っさげて活躍する年にしていきませんか?

編集後記

「タスク管理を知らなかった私が1年で「タスク管理の人」になった経緯」楽しんでいただけたでしょうか?

私のこの記事がタスク管理を始めようと思っている人の後押しになれば、とてもうれしく思います。

記事の中でも述べましたが、タスク管理は型から入り、試行錯誤して「自分に合ったやり方」を見つけることで、必ず習得できる技術なのです。ですから、「始めるのに遅いということはない」のです。

自分の仕事に「武器」が欲しい方は、ぜひ一度タスク管理にチャレンジしてみてほしいと思います。

本を出版しました!(2013/08/26追記)

本記事に関するエピソードも盛り込まれています!もし興味を持っていただけたなら、Amazonでも本の紹介を見ていただければ幸いです!

参考記事

TaskChute初心者に送るまとめ | 化学系メーカー研究職です
現代ビジネスマンにGTDよりもタスクシュートをおすすめする3つの理由 | 化学系メーカー研究職です
子持ちサラリーマンがEvernoteでGTDを継続するために行っているたった1つのこと | 化学系メーカー研究職です

参考図書

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