80人に向けた5分間のプレゼンに備えて2週間で準備したこと

2012年02月28日 1 Comment by

Speech

私の愛しいアップルパイへ

「汝、5分間使って好きなことを話せ」

突如私に舞い降りた幸運でした。2週間後に80人が集まるイベントで5分間好きなことを話して良いと言うのです。

こんな幸運は滅多にありません。しかし、大きな期待とともに少し不安もありました。日常的に私がやっているのは、あなたとの1対1の対話ばかりだったからです。

5分間、貴重な5分間。

今回は私がこの5分間に向けて万全の準備をするため、2週間でやったことをあなたに伝えようと思います。

なぜだか私はそれをあなたに伝えないといけない気がするのです。

2週間で準備したこと

それでは、私が5分のためにかけた2週間をお教えしましょう。

【14日前】空き時間を使ってテーマと内容を詰める

何か新しいアイデアを発想するときや1からものを作るとき、私がいつも好んで使う手法があります。

それは、まとまった時間をとって「さて、どうしようか?」とアイデアを捻り出すようなことをせず、頭に”問題”を植え付けておいて、ただじっくりと頭の中に寝かしつけておく方法です。

今回は最初の4~5日の間、1時間間隔で”問題”をiPhoneにポップアップ表示するように設定しました。

ポップアップ

こうしておくとちょっとした空き時間などで少しずつ少しずつ考えをまとめるようになります。頭の中に植え付けた”問題”に少しずつ少しずつ”時間”を食わせていくのです。

頭の中に植え付けた”問題”について、様々な状況で考えを巡らします。トイレの中で考えてる時もあれば、寝る間際に考えてる時もあります。その時々で新しいアイデアが浮かんだり、毎回同じ考えに辿りついて普遍的なテーマを発見したりします。

ここでは考えが勝手にまとまっていくのを、焦らずじっくりとただ待つだけです。

【10日前】マインドマップで全体を整理する

頭の中に”問題”を植え付けて数日経つと、問題に対する深い考察やちょっとしたアイデア、関連する過去の経験や課題など、とにかく様々な素材で頭が一杯になります。

今回は4~5日が限界でした。頭がパンクする前に1度頭の中を全て吐きだして、マインドマップで全体を整理します。

私は「FreeMind」というマインドマップ作成用のフリーソフトウェアを使っています。

FreeMind プロジェクト日本語トップページ – SourceForge.JP

この時の快感と言ったらとても文章では表現できません。問題について考え始める前は、とても納得できるような何かが生まれるとは思えないのですが、この頃には刺激的で創造的なアイデアで頭が溢れかえっているのです。

【7日前】プレゼン内容を文章化し記憶する

マインドマップで全体が整理できたら、今度は実際に喋る内容を文章におこしていきます。

文章化が完了したら、今度は文章を朗読してボイスレコーダーやiPhoneなどに吹き込みます。これで専用のオーディオブックが完成です。

あとは通勤時間やランニングの時間でひたすらこのオーディオブックを聴きこみ、内容を覚えていきます。

【5日前】プレゼン内容にスライドをつける

オーディオブックを聴きこみながら、スライドのタイトルや数、切り替えのタイミングを検討していきます。

全体の流れが決まったら、後はスライドの中身を作りこんでいきます。

私はOpenOfficeのプレゼンテーション(Impress)を使いました。

無料総合オフィスソフトウェア – OpenOffice.org 日本語プロジェクト

【4日前】TEDの動画を見て興奮する

TEDとはプレゼンテーションの場を提供する世界的なグループであり、定期的にカンファレンスを主催しています。TEDでは様々な分野の講演が行われており、その内容は字幕付きでインターネットに公開されています。

TED | Translations | Talks in Japanese

本番3日前になったら隙あらばTEDの動画を見て、気分を高めていきます。NAVERにまとめもあるので、まず1通り見てみることをお勧めします。

TED – NAVER まとめ

成功のイメージが成功を、失敗のイメージが失敗を呼び込むものです。

最初は大理石像の如く冷徹だった聴衆の表情が徐々に柔らかくなっていき、そして最後にはスタンディングオベーションする、そんな情景が実際に見えるようになるまでイメージを膨らませます。

【3日前】リハーサルする

最後の仕上げです。3日前になったら1日2回、通しでリハーサルを行います。実際に声に出しながらスライドを切り替えて、内容に違和感が無いか、内容が時間内に収まっているかの最終チェックを行います。

内容が修正されたらその都度ボイスレコーダーやiPhoneなどに吹き込み直し、常にオーディオブックを最新化しておきます。

そして時は来たれり。後は本番を待つだけです。

再現性のあるプロセス化

5分のために随分手間をかけたと思われるかも知れませんが、大切なのはプロセス化しておくことなのです。そして5分間だろうが1時間だろうがやることは大きく変わらないというプロセスを持っておくことです。今日お話した内容があなたにとって最良のプロセスを発見する手助けになれば幸いです。

私のこの貴重な5分間がはたして成功に終わったのか、失敗に終わったのか?

それはさほど重要ではないのです。

貴下の従順なる下僕 松崎より


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夢見るリアリストの熱情

About the author

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログを通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。2015年からは「jMatsuzaki」名義でのバンド活動を開始。 もっと詳しく知りたい? ⇒ 「jMatsuzakiとは誰か?」