おひさしぶりです、BECKです。
間がだいぶ空いてしまいましたが「自分育成計画」シリーズ、
必要な知識とスキルを洗い出し、戦略的に実行する ー 自分育成計画 第1回
読書のメリットと読書スタイルの模索 ー 自己育成計画 第2回
前回は読書のメリットと読書スタイルについて取りあげました。
今回は一例としてBeck式の簡易速読法+読書メモを組み合わせた読書法を紹介します。
集中してインプットを行い、理解するために読書メモを残す
簡易速読法+理解するための読書メモ
基本方針はタイトルにもあるとおり、簡易速読法による集中したインプットと、振り返りながらの読書メモの組み合わせです。前回の記事で挙げた読書スタイル毎のメリット/デメリットの丁度中間あたりをとっています。
- 速読を使えばより多くの本を読めるが、訓練が必要
- 読書メモを取る方が理解度は高くなるが、本を読む時間が削られる
- 複数回本を読み直す方が理解はより高くなるが、本を読む時間が削られる
- ひとつのテーマについて複数の書籍を読む方が複眼的に物事が捉えられるが時間が掛かる
読むときには出来るだけ読むことに集中して、気になることがあったらその場でドッグイヤーを残すようにし、1度読み終えた後ドッグイヤーを折った箇所に戻って気になった箇所に線を引くようにします。後から書評記事を書いたり、書いてある内容を何度も読み返したい場合は読書メモを残します。
この読み方では本を以下の3つに分類することができます。
- 一度ざっと読んだだけで終わる本
- 気になるところがあって読み返して線が引かれる本
- 線を引いた箇所を中心に読み返しつつ読書メモが残される本
読む速度を「速める」ための3つのポイント
私は速読のための特別な訓練を受けたわけではないのですが、読むスピードを上げるために次の3つを意識するようにしています。
- 頭の中で声に出して読み上げないようにする
- 一文字ずつ目で追わず、一行を2,3回の視点移動で読む
- 自分の後頭部の後ろ20センチに意識を置いて読む
頭の中で声に出して読み上げないようにする
本の字面を追いつつも、頭の中で声に出して読み上げないようにするというのは、速読の基本中の基本です。一文字一文字頭の中で字面を読み上げてしまうと、音の再生速度に文字を読むスピードが引っ張られてしまいます。これが出来るようになるだけで倍は本を読む速度が早くなります。
とはいえ、殆どの方が長年頭の中で一文字ずつ文字を読み上げる習慣がついてしまっていると思いますので、おまじない程度ですが、舌を上側の歯の裏につけたり、口に手を軽く当てながら本を読むだけでも頭の中の声を抑止することができます。
一文字ずつ目で追わず、一行を2,3回の視点移動で読む
ある程度頭の中の声を抑止しながら本を読めるようになったなら、次のステップは一文字ずつに焦点を合わせず、周辺視野を使って文字を読むように心がけてみましょう。視点移動が減るとその分だけ読むスピードが速くなります。最初は1行を3回の視点移動で読むぐらいが入りやすいと思います。
自分の後頭部の後ろ20センチに意識を置いて読む
「あなたも今までの10倍速く本が読める」という本で紹介されているみかん集中法というのが私にはしっくりきました。
手元にみかんを想像して、それを自分の頭上に放り投げて後頭部の後ろ20センチぐらいのところでみかんが静止しているのをイメージする・・・こうすることで後頭部の後ろ20センチあたりに意識を置くことができます。自分の後頭部の後ろ20センチあたりに意識を置くことで、不思議と周辺視野が広がって一度の視点移動でより多くの文字が認識できるようになります。
何度も読み、理解するために読書メモを残すから記憶に残る
私の場合、速読術というよりは、ただ本を読み進める速度を上げただけなので、実際の所は本の内容自体は一通り目を通しています。
先にも述べたとおり、一読して気になった箇所があればドッグイヤーをつけておき、後からドッグイヤーを付けたところを中心に読み返して線を引きます。ドッグイヤーは必ず右ページに付け、上側を折った場合は右側のページ、下側を折った場合は左側に気になる箇所があるという目印になります。
更に読書メモを残そうと思った本は再読しながら線を引いた箇所の抜き書きや、抜き書きに対する感想、書いてある内容のまとめなどを読書メモとして残します。
私の様にぱーっと読み進めてからその本との向き合い方を決めるのも良いでしょうし、最初から本の内容をゆっくり咀嚼しながら精読するのも良いと思います。但し、本の内容を理解し、記憶に定着させるためには、どんな読み方であれ次の2点を押さえるべきであると考えています。
- 何度も読み返して内容を記憶に定着させる
- 本の内容を理解するための読書メモを残す
例えば、私の場合、読書メモを残そうと思った本で有れば通読、ポイントだけ読み返し、精読と3度本を読み返します。むしろ、こういった本に出会いたいが為に、自分の中で3段階の本の向き合い方を用意しているのだとも思います。
ボリュームがあったり、難解であったり、自分の知らないことが沢山書かれていたり、沢山感銘を受けたりと本によって読書メモを残そうと思う基準は様々ですが、要するに自分のキャパシティを越えた本であるということです。それを読書メモという形に落とす間に自分の中で理解を深めたり、或いは読書メモという自分の理解の範囲内にその本に書かれている内容をまとめてしまうのです。
まとめと次回予告
今回は私が行っている簡易速読法と読書メモを組みあわせた読書法を紹介しました。ざっとまとめると以下の様な読書法になります。
- 最初に読むときは簡易速読で通読する
- 一読して気になった箇所があればドッグイヤーをつける
- 再度ドッグイヤーを付けたところを中心に読み返して線を引く
- 読書メモを残そうと思った本は精読しながら線を引いた箇所の抜き書き、
感想、書いてある内容のまとめなどを読書メモとして残す
次回は今回あまり深く触れることのできなかった読書メモを中心に、Webサービスを活用した「蔵書管理と読書メモ」について取りあげたいと思います。
参考文献
ベックです!
横浜在住大阪人。本職SE。ガジェット、文具、手帳、ライフハック、モバイルが大好物な30代男性。BLOG「Hacks for Creative Life!」が主戦場です!。『EVERNOTE情報整理術』『クラウド「超」活用術』著者。勉強会『東京ライフハック研究会』の主宰者でもあります。
BLOG:Hacks for Creative Life!
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