意識を変えるくらいなら言葉使いを変えよ

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photo credit: bionicteaching via photo pin cc

私の愛しいアップルパイへ

ほんの少し前のことです。どこの誰が言ったかは忘れましたが、私の胸を強く打つ金言に出会いました。

世の中には数えきれないほどの成功哲学や自己啓発や幸福論があるにも関わらず、この世界がその本の中に描かれているような人間で溢れかえっていない理由はたった1つです。

それは“行動に移さないから”に他なりません。

この良くできた一文はこの世の本質を突いています。耳が痛いとはこのことです。

さて、1つ謝罪したいことがあるのですが、よくよく出典を調べてみたら先の文章は私が以下の記事で書いたものでした。

現実に風穴をあけられるかは行動を生みだせるかにかかっている
もしあなたが本気で他の人や、もしくは過去の自分に「やってのけやがった!!」と言わせたいのなら、本当に必要なのは1つでも行動を入れ替えることです。 …

今日は上の記事で書いた通り、”現実的に実践可能な行動”を示すシリーズの第一弾として、”意識を変えるより行動を変える”ということをあなたにお伝えします。

意識が変わったと勘違いしないために

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photo credit: Avard Woolaver via photo pin cc

自分を変えようと思うのは簡単です。しかし、あなたが現実に風穴をあけるほどの変化を望んでいるのなら、変わろうと強く思うだけでなく、具体的な何かを変える必要があります。とはいえ、具体的な何かを変えるとは言っても、何から始めれば良いか分からないでしょうか。

それなら、言葉使いから変えてみてはいかがでしょうかというのが、今日の私の提案です(なんと煌びやかな閃き!)。

これはもちろん敬語を学びましょうとか、話をするときは言葉の最初と最後に”Sir”と付けましょうというわけではありません。

史上最高のセミナー」の中でマーク・ビクター・ハンセンはこんな甘美な一節を説いています。

これは大抵の人がこんな風に考えるのとは違うんだ。「なんでも好きなように話していいんだ。言葉は口からでた途端、過去に行くんだから」

まったく正反対なんだよ。言葉は口からでた途端、未来に行くんだから。

だから、たった今言葉にしたことが、いつの日か百万部の本を売ることになり、チャリティで百万ドル寄付を集めることになり、アメリカの百万人の子供たちに食べ物を与えることになるんだ。

口に出す言葉や文章に書く言葉は、あなたを取り巻く世界とのインターフェースなのです。あなたの使う言葉の1つ1つが未来を形作っています。これを変えるということは、最も重要で基礎的な変化のうちの1つです。

自分にとって望ましい言葉を選択せよ

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photo credit: Nwardez via photo pin cc

一度立ち止まって、あなたが普段無意識のうちに使っている言葉に注意を向けてみて下さい。

どのように言葉使いを変えるべきか、それはあなた自身が決めるべきことですが、私が普段意識していることを一例として紹介しましょう。

■自信の無さを露呈する言葉を使わない

漠然とした不安に襲われ、自分に自信が持てなくなるということはよくあることです。

「すみません」「ちょっと」「たぶん」「○○だと思う」などの言葉が口をついて出そうになったら注意が必要です。

こういった言葉を使うたびに、あなたは少しずつ少しずつ小さくなってしまうでしょう。

■強い否定の言葉を使わない

どのような文脈で使おうとも、強い否定を含んでいる言葉は使わないようにしています。

例えば「無理」や「駄目」といった言葉を使い続けていると、”問題”だけを考えて”解決”を考えられなくなるでしょう。

これでは自分で自分の頭を押さえつけることになりかねなません。

■否定より肯定の言葉を使う

否定的な単語で構成されていた文章を肯定的な単語で構成し直すのは、良いアイデアです。

例えば「出来ないと思ったら出来ない」と言うより、「なろうと思ったものになれる」と言った方がずっとマシです。

■一方的に断定する言葉を使わない

一方的に断定する言葉も気をつけたいものです。しからずんば、視野が狭くなって思考停止に陥ってしまうでしょう。

例えば「絶対」という言葉には要注意です。

■不安で先延ばしする言葉を使わない

「○○したい」で文章を締めるときは、恐怖と不安で足がすくんでいるときです。

また、「頑張る」という表現にも注意が必要です。この言葉の裏には「今は解決方法を具体的に考えるのが面倒くさい」という心理が働いている場合が多いからです。

こんなときは「何を待っているの?」と自分に問い正しましょう。

■「運が良い/悪い」に逃げない

都合の良いことや悪いことが起こったときに自分がどう反応するかは、全て自分でコントロールできるものです。

「運が良かった/悪かった」で終わらせるか、次なる行動と計画を考えるかはあなた次第ということです。

自分の人生に責任をとろうと欲するのなら、「運が良かった/悪かった」に逃げることを禁ずるのは価値ある行いです。

日常的に使っている言葉を自覚せよ

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photo credit: Flavia_FF via photo pin cc

無意識のうちに使い慣れた言葉を使うことを少し辞めてみましょう。口にする言葉、耳に入れる言葉、目で見る言葉、紙に書く言葉などのあらゆる言葉に注意を向けてみるのです。

また、自己啓発や成功哲学などを読んだときは、その中で気に入った言葉をいくつか意識的に使うようにしてみて下さい。「意識が変わった」と錯覚するよりよっぽど有意義なものになります。

ユダヤ人大富豪の教え」という本の中にはこんな一節があります。

健康に気を使う人は口に入れるものに注意する。食べるものが身体を作ることを良く知っているからだ。
だが、人生の健康を望む人間のほとんどが、頭に何を入れるのかに、さっぱり注意しないのは不思議でならない。
素晴らしい人生を生きたければ、頭に幸せのもとになるような考え方を入れることに気をつけなければいけない。

使う言葉を変えればいつしか頭の中がガラリと変わっていることに気が付くでしょう。頭の中をガラリと変えることが出来れば決意が変わるのです。そして、決意が変われば行動が自然と生み出されます。そうすれば結果は後から勝手についてくるでしょう。

現実に風穴があくわけです。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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