良質な習慣に必要なのは「目標」ではなく「借金取り」を作ること

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photo credit: Images_of_Money via photo pin cc

私の愛しいアップルパイへ

先日、私がこの場で雄弁に演説をぶってやったのは記憶に新しいでしょう。

世の中には数えきれないほどの成功哲学や自己啓発や幸福論があるにも関わらず、この世界がその本の中に描かれているような人間で溢れかえっていない理由はたった1つです。

それは“行動に移さないから”に他なりません。

現実に風穴をあけられるかは行動を生みだせるかにかかっている
もしあなたが本気で他の人や、もしくは過去の自分に「やってのけやがった!!」と言わせたいのなら、本当に必要なのは1つでも行動を入れ替えることです。 …

今日私は実に本質的な問題を取り扱うことになります。それは、良質な習慣を意図的に作り出すための鉄則です。

望ましい結果は習慣が作る

習慣が私たちの生活に決定的な影響を及ぼしている。習慣によって無意識のうちに生活のパターンが決められ、人格が育成され、そして生活そのものが効果的あるいは非効果的なものになってしまう。

7つの習慣」 P.50

あなたが現実に風穴をあけられるほど、行動に変化をおこそうと欲するのなら、最も手っ取り早いのは習慣を変えることです。

良い習慣をもっている人はそれだけ良い結果が生まれ、悪い習慣をもっている人は、、、この先を言うのは野暮ってもんでしょう。

それにしてもこの世は慈愛に満ちています。習慣はいつだって後天的なもので、自分の意志で完全にコントロールできるものだからです。

なぜ習慣化できないのか?

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photo credit: Thomas Hawk via photo pin cc

なるほど、あなたが言いたいことは良く分かります。「否!そんなに簡単に習慣をコントロールできるはずがない!」と。

確かに、体に染みついた習慣から脱却して新しい習慣を取り入れるのは、一定の苦役を伴うものです。しかし、習慣化の鉄則を知れば、習慣のコントロールを強力に促進することはできます。

おっと、ご安心ください。私は決して「さぁ、高い目標をたてよう!」などとは言いません。そして高い目標を達成するために、あなたをビフテキにしてしまうほどの情熱の炎を燃やし続けようなどとは言いません。

良い習慣を作りだせない理由は決して情熱の欠如ではありません。ほとんどの場合、本当に問題なのは「まぁいいか」なのです。

新しい習慣を実行に移したかどうかも評価せず、今日は出来なかったけど「まぁいいか」で済ませて代償は何も支払わない。あなたに必要なのは目標をたてることでも、意識を変えることでもありません。「まぁいいか」で済ませられるこの環境を変えるべきなのです。

そして、私が今日提案するのは、”自分の中に「借金取り」を作れ”という提案です。

自分の中に「借金取り」を作れ!

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photo credit: Cayusa via photo pin cc

あなたが何が新しいことを始めようと思うのなら、目標をたてるのと同時に”評価する仕組み”を確立して下さい。それが「借金取り」を作るということです。

そして、たてた目標が達成できなかったとき、あなたは甘んじて”借金”を取り立てられる必要があります。

その借金とは”罪悪感”です。期待とともにたてた目標を達成できなかったことによる”罪悪感”です。

この「借金取り」の仕組みが強力であればあるほど、あなたはより良質な習慣を作ることが可能になるでしょう。

そして、この「借金取り」のプレッシャーがあって初めて人は「まぁいいか」で終わらせずに、その習慣と真剣に対峙できるのです。

どれだけ強靭な「借金取り」を作れるか?

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photo credit: cobalt123 via photo pin cc

まず自分の中にどんな「借金取り」を作れば良いかですか?まずは毎日できる習慣から始めてみましょう。

なぜなら、毎日やることが一番管理しやすいからです。特別スケジュールを管理するまでもありませんし、特別な仕組みを作って達成度を評価するまでもありません。つまり、一番「借金取り」を作りやすいのです。

あなたがほんの少しだけ賢明なら、カレンダーにチェックを入れるくらいはしても良いかもしれません。

そして、慣れてきたら今度は「借金取り」のための専用の時間を確保してみましょう。人がしばしば「レビュー」と呼ぶものです。

例えば、毎日寝る前に10分、週末に2時間の時間を確保し、より高度化な「借金取り」の仕組みを確立するのです。

その中であなたは多くの文書に目を通し、自分の習慣全体をより広く、より深く振り返ることができるようになるでしょう。振り返った結果は、レポートにまとめてみても良いかもしれません。

さぁ、あなたは自分の中にどれだけ強靭な「借金取り」を作れるでしょうか。

その「借金取り」が”罪悪感”を取り立てるか、それとも”現実に風穴をあける”かは、あなたがコントロールできるのです。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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