目からウロコの子育てレシピ13 「ありがとう」を言える子どもに育てる

こんにちは。すっかり秋らしくなってきましたね。「知的生活ネットワーク」Lyustyleです。

「ありがとう」の風景

たまたま,うちの30歳になろうかという息子がまだ6歳の時のビデオを見ていました。

ちょろちょろしてなにやらいたずらをしているのですが,持っている風船がぽんととんでしまい,まだ1歳の次男のところに行きました。

「あうーあうー」と言いながら次男は長男に風船をわたそうとします。すると長男は風船を受け取って「ありがとう」と言っていました。

普通の光景です。

さて,ここから長男の「ありがとう」を消してみましょう。

次男が渡そうとした風船を長男が何も言わずに受け取って,また遊び続けるのです。

何の不自然さもありません。

これもまた普通の光景です。

とすると,長男が,1歳の赤ん坊に向かってありがとうと言った。これは考えようによってはすごいことなのかもしれません。

そして,素敵なことだなあと思うのです。

6歳の子どもがまだ話もできない1歳の子どもにありがとうという。

ここには何の打算もなく,ただ,人間が人間に感謝の気持ちを伝えた事実があるだけです。実に素敵です。これが10歳であろうが,50歳であろうが,同じです。

今日は,この「ありがとう」のお話です。

子どもが自然に「ありがとう」という言葉を言えるのは,親としてはそれはうれしいことですね。

でも,子どもはさまざまな要因からなかなか親の思う通りに「ありがとう」と言ってはくれません。

「ありがとう」を言えない子どもがいることも確かです。

してもらって当然。「ありがとう」をいう感覚のない子どもがいます。

言いたいけど恥ずかしくて言えない子どももいます。

家では言えるが外では緊張のため言えない子どももいます。

子どもにも色々事情があるのです。

では,どのようにしたら子どもが「ありがとう」ということばをいえるようになるのでしょうか。

言わせることは簡単です。でも「言うようにする」ことは至難の業です。親の見ていないところで、一人になったところで、自分から人にありがとうと言える子どもに育てたい。

そのためにする始めのこと。それは・・・

まずは親がお手本を

子どもは親を見て育ちます。、親がする通りのことをするのです。

だから、子どもに自発的に「ありがとう」と言わせたいのなら、親が「ありがとう」と自然に言う姿を子どもに見せること。これが一番です。

夫婦間で普通にありがとうが飛び交っているならば、子どもは自然にありがとうを言うようになります。

気持ち良さを感じさせる

次に、ありがとうの気持ち良さや嬉しさを感じさせることでしょう。

子どもは親の役に立つことをしたくて仕方がありません。

あれやらこれやらしてくれます。

(時にはしてくれなくてもいいことをしてくれて困りますが)

そんな時、親が子どもに「ありがとう」と言葉をかけます。子どもは嬉しそうにします。ここまではよくあることだと思います。しかしここで終わっていてはもったいない。

この時に「ありがとうって言ってもらえたら嬉しいね」と言葉をかけ、嬉しい感覚とありがとうという言葉とを改めて結びつけてあげます。気づかせて,「なるほどな・・」と思わせるのです。

そして子どもが親の真似をしてありがとうというようになったら、今度は言ってもらった嬉しさを伝えましょう。

そしてありがとうと言ったおかげで人が嬉しがってくれる、という気持ち良さを感じさせてください。

このようなことの積み重ねは、テクニックというようなことではなく、子どもへの気持ちの寄り添いとか、心のつながりなどを意識していれば、さほど構える方もなく自然にできることだと思います。

このような環境の中で育てられた子どもは自然にありがとうを言えるようになるでしょう。

強要はNGです。言わされて言うことはできても、自分から言うようになるとは限りません。

まとめ

「ありがとう」「ごめんなさい」「こんにちは」「おはようございます」など,基本的な挨拶ができるようにするにはどうしたらいいでしょうか,という質問をこれまで懇談会などで何度も受けてきました。

その度に上のようなことを答えてきました。

子どもの育ちにとって最良の環境は親ですから,子どもにとってよい環境になりたいものです。

何も特別なことは必要ありません。子どもの心に寄り添いながら一緒に学ぶつもりで育てることがいいのではないでしょうか。

いくつか関連リンクを貼っておきます。どうぞご参照ください。

ありがとうが言える子供に。挨拶はしつけるのではなく見せ続けること | MARCH(マーチ)
「言えなくても責めない」→「大人が見本を見せ続ける」→「言えたら褒める」この繰り返しです。 …
「ありがとう」「ごめんなさい」が言える子供の育て方 | パピマミ
それでは,また2週間後にお会いしましょう。

arigatou

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