ピクサー映画に学ぶ、愛される文章を書くための5つの教訓

Evernoteを掘り返していて、改めて心惹かれた記事を見つけました。それが、この記事。


ピクサー映画に学ぶ、顧客に愛されるための5つの教訓 | SEO Japan



私も、ピクサー映画には心を動かされる。人以外のものに心を創り、心を揺れ動かすストーリーを創る。

もしかしたら、彼らは “魔法” を使っているのかもしれない。しかし、杖を一振りすれば出来上がるほどカンタンではなく、魔法を使うためにも “努力” が必要なのは言うまでもありません。

ただ、これは朗報でもあるのです。つまり魔法は、人の力で作り出せる。それはもちろんあなたでも使うことができるでしょう。

そこで今回は、上記の記事になぞって「ブログを書くための5つの教訓」をお話ししようと思います。

(以下に掲載した引用文は、すべて上記の記事からの引用となります)


photo credit: Matthew Cachia via photopin cc

1. 一貫性を保ち、信頼を築く

一番初めの映画から最新のものまで、ピクサーは決して横道に逸れない。2番目の映画、バグズライフが恐らく一番評価が低いが、それでも素晴らしい映画だ。私自身は、カ―ズが一番好きではないが、2年連続で私の息子の一番のお気に入りである。マテル社はお金が必要な時には、また別のカ―ズのキャラクターを生産すればいい。

「ピクサー映画って、どんな感じの映画ですか?」と言えば、多くの人間が同じイメージを頭の中に思い描くでしょう。

フルCGで作成されたアニメーション映画で、人以外の物に心を宿し、心揺れ動かすヒューマンストーリーを潜ませる。それがピクサー映画だ。

その一貫性があるからこそ、新しい映画がでても安心して見られる。それに、その中にも何か新しい要素が組み込まれるのも知っているから、新鮮な気持ちで新作を観られる。

ブログの場合はどうだろうか。きっと同じことが言える。

私が主宰する「あなたのスイッチを押すブログ」は、iPhoneアプリやウェブサービスなどの活用術を紹介しています。

そんな私が「ココの焼肉がメッチャ美味かった!」なんて記事を書こうものなら、私の文章を期待してくださった方々は肩を落とすだろう。

(そして私は、期待を裏切られたと感じる彼らに、新しい笑いやエンターテイメントを提供できるほどユーモアに溢れてはいないのです)

ブロガーばんかと言えば、こんな記事。こんな文章。こんな内容を書く。

人それぞれで、頭に思い浮かべる “ばんか” は違うかもしれませんが、一人一人が思い描く “ばんか” がいる。それは、私が同じ物を届け続けたからだと思います。

あなたは、同じメッセージを伝え続けていますか?


2. 正しいことをするためには時間をかける

トイストーリーは、大規模予算のデジタルアニメーションの世界に再び元気を与えた。しかし、他の多くのスタジオとは異なり、ピクサーの各映画はピクセル単位で完璧なのだ。


実際のアクション映画と違って、1つの長編アニメは全体にわたってその何倍もの詳細な調音が必要とされる。テイク2はない。それでも、ピクサーは作品の出来に満足しなければ映画の大部分を作り直してきたし、レミーのおいしいレストランの製作の最中には監督交代さえもあった。

完璧と言うのは、いつまで経っても届かないもの。新しいモノを創ろうというのですから、完成形というのは存在しない。

それでも人は、極限まで完璧に近づけるように努力するべきだ。創ろうとしているモノが、誰か他と人に送り届けるようなものなら、それは尚更だろうと思う。

ブログの執筆なんて、時間はいくらでもかけられる。オープンするのは自分のタイミングであって、納期なんてものは存在しない。

それならば、自分が書いた文章は、本当に納得できるまで反芻し、書き直し、読み直し、より完成に近い形にした方がいいでしょう。


3. 心に残る物語を伝える

ピクサーは、素晴らしい物語を通じて観客との繋がりを育む。普遍的な人間の心の原型に語りかけ、私たちがみな学んできた(または学ぶ必要のある)教訓を伝える。


人生の後悔を直視すること、愛する人を失うことを悼むこと、冒険に立ち向かい恐れに打ち勝つこと。

毎日の更新の中で、毎回のように人の心に残るストーリーを創るのは、至難の業でしょう。

でも、“相手の心に残したいメッセージ”は持つべきです。

ストーリーは、表現方法であり、相手に伝えるための技法です。その根底には必ず、伝えたいメッセージが潜んでいる。

そのメッセージだけは、どんな記事を書くにしても大切にしましょう。


4. 自分自身のこと、自分の製品のこと、自分のチームのことを知る

ピクサーの面白さに隠された秘密は、そのたぐいまれなチームである。


通常、スタジオはそれぞれのプロジェクトにフリーランスのプロを集める。ピクサーは、プロジェクト間を移動する作家、監督、アニメーター、技術者などのスタッフを所有している。


ピクサーが、知っている人、信頼できる人、お互いに信じ合える人で映画製作チームを作っていることを称賛したい。クオリティに関して熱心で、みんなに発言権がある、そんなチームだ。

私が知っているブロガーの方々は皆、自分という人間に対して真面目だ。

自分の事を深く知りたいと思ってるし、自分が関わる人たちを大切にしたいと思ってる上、自分のブログの研究に熱心です。

自分という人間を理解しているから、その人柄や人相が文章に乗ってくる。滲みでてくる。

自分がどんな人物で、自分が大切にしているものが何か。これを理解していない人が、自分の文章に色を付けることが果たしてできようか。



5. さあ、あなたの番だ

ピクサーがしたことをするのだ。一貫性をもち、時間をかけ、素晴らしい製品を送り出し、最高のチームを作り、自分のことを良く知ること。

努力って、そんなに難しいことではないのかもしれない。

普通の人が “面倒くさいな” と思うことに、どれだけ時間を使えるか。これが努力の源泉なんだと思います。

そして、それはあなたにもできること。


■あとがき:スティーブ・ジョブズが残したもう一つの大切なモノ

スティーブ・ジョブズと言うと、みんなApple社を思い浮かべると思う。でも、このピクサーという会社もスティーブ・ジョブズの血が通った数少ない会社の一つ。

そう言われると、あの完璧すぎるほどの出来栄えにも、人の心に響くストーリーにも、なんだか納得できてしまいますね。


from your @bamka_t



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