「習慣化」のための自己サポート集 6、いつか目の前に現れる「敵」

レジスタンスは、なすべきことからあなたを引き離すため、ありとあらゆる手段を講じる。嘘をつき、ありもしないことをでっち上げ、すべてをごまかす。誘惑し、いたぶり、甘い言葉で語りかけてくる。

どうも、「iPhoneと本と数学となんやかんやと」のchoiyakiです。

前回では、習慣化において最も重要であると言っても過言でない、「迷いを生じないようにする」ことについて書きました。

迷いを生じないようにする方法として、毎日継続することを「決定事項」とし、優先的に一日の計画に組み込むことと、連続記録を書き記すことで、それを絶やしたくないという気持ちに後押ししてもらうことを紹介しました。
それを実際に試すことで、「やる」「やらない」で迷うことはかなり少なくなると思います。が、完全に消えるわけではありません。「あぁ、めんどいなぁ」「やりたないなぁ」と感じることはでてきます。
この「抵抗」は、習慣化にはつきもの。「あぁ、めんどいなぁ」「やりたないなぁ」と感じるのは、その行為に対する「抵抗」が目の前に現れてきているんです。

立ちはだかる敵

レジスタンス(Resistance)もとは「抵抗」「障害」を意味する。 (by Wikipedia)

一冊の本を紹介したいと思います。「やりとげる力」という本で、習慣化の「敵」はどういうものなのか教えてくれる一冊です。冒頭の引用も、本書からのものです。

「やりとげる力」では、自分の中に生まれる「抵抗」を、「レジスタンス」と呼んでいます。
このレジスタンスこそ、ぼくたちが何かをするとき、何かを継続させたいとき、何かを成し遂げたいときの、強い「敵」としてぼくたちの前に立ちはだかります。

レジスタンスは、いつか必ず顔を出します。どれだけ環境を整えようとも、迷いを生じないよう気をつけても。
大きくて強いレジスタンスにあうときもあれば、小さいレジスタンスが出現するときもあります。レジスタンスは、ぼくたちに甘くささやいてきます。やろうと思うことがあったとしても、やらなくてもいい理由を並べ立てて、迷いを生じさせてきます。
「習慣化のための自己サポート集」の連載にて、これまではこの「レジスタンス」との戦いをできるだけ避ける方法、レジスタンスと鉢合わせしないようにする方法を書いてきました。
でも、どれだけこちらが戦いを望まなくとも、レジスタンスは、いつか必ず前に立ちはだかってきます。それをまずは知っておく。知っているだけで、心構えができますし、対策を講じることも可能になります。

レジスタンスは、神が私たちひとりひとりの遺伝子に刷り込んでくれた人生の青写真を邪魔するもの

レジスタンスは、確かに「敵」なのですが、いつでも現れるわけではありません。「敵」ではあるものの、一種の指標になり得るものです。
どんなときにレジスタンスはあらわれるのか。
それは、やろうとしていることが自分にとって大切なとき。自分の成長に大きく関わるものであるとき。
大切でないのであれば、大きな抵抗にあうことはありません。だって、大切でないことを、抵抗に堪え忍びながら続けるなんてことができるはずもなく、さっさとやめてしまってるから。大切だからこそ、抵抗とやりたいという気持ちの間で葛藤することになる。
「まぁえぇか」と思うようなことは、あっさりやめれるし、やめちゃう。けど、「やりたい」と願うことは、あっさりとはやめられません。やめたくない気持ちが強い。だからレジスタンスは、勢力を増してぶつかってくるわけです。

しようとしている行動が、魂の成長にとって大切であればあるほど、レジスタンスの勢いは強くなる。

大切であればあるほど、自分の成長に関わることであればあるほど、レジスタンスは大きく、強くなってやってきます。

やっつけるための武器となってくれるもの

重要なことであればあるほど、レジスタンスは力を増す。
では、いざレジスタンスが現れたときにはどうするか。
やっつけるしかありません。
環境を整え、できるだけ戦いは避け、レジスタンスと鉢合わせしないよう、逃げて逃げて逃げまくる。でも、いざ現れたときは、「やぁやぁ、ついにやってきましたか」と、腹をくくってやっつける。

戦いを挑むなら、自分かレジスタンスのどちらかが息絶えるまで戦い続けなければならない。

そのときに武器となってくれるのは、「これまで継続できてきた」という自信や、「連続を絶やしたくない」という気持ちなど。
ライフハックと呼ばれる方法の数々も、この「レジスタンス」と鉢合わせしないようにすることや、いざ会ったときにどう振る舞えばいいのかを教えてくれます。
「5分だけとりくむ」
「やることを細かく分割する」
「タイマーをセットする」
そういったことのどれもが、ささいでも確かに有効で強力な、「レジスタンス」への対抗策となってくれます。
そして、レジスタンスがどれだけ強そうに見え、目の前に立ちはだかっても、それは見せかけ。たいしたことない。
とにかく「やりはじめること」さえできれば勝てるからです。やりはじめられれば、レジスタンスは急速に小さくなり、気がつけば消えて無くなってくれる。やり始められるか否かが、勝敗の分かれ目です。
「5分だけとりくもう」と考え、着手し始められれば勝ち。
「やることを細かく分割」し、一つ目が実行できれば勝ち。
「タイマーをセット」しさえすれば勝ち。

作家が知っていて、作家志望が知らない事実がひとつある。こういうことだ。大変なのは、書くことそのものではない。書くために机の前に座ることが大変なのだ。
書くために座るのを邪魔するもの。それが、レジスタンスだ。

どれだけ強く見えても、レジスタンスは最初の一発さえ当てればどこかへ去ってくれる。たいしたことないですね。

おわりに

敵はどんなやつなのかを知っているか知らないかでは大違いです。
知らなければ、あらかじめ対策を講じることはできませんし、いざ現れた時にもどう対抗すればいいかわかりません。
知っていれば、敵と鉢合わせしない方法、やっつける方法を考えることができます。
そして、やっつけるための一番の秘策が、「最初の一発を当てる」こと。
レジスタンスからは、とりあえずは逃げて逃げて逃げまくる。でももし鉢合わせした時には、はじめの一発に集中する。そうすることで、レジスタンスとの戦いに勝利してほしいと思います。

では、お読みいただきありがとうございました。

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